冬の食べ物と言ったら、みかん。箱買いしているご家庭も多いのではないでしょうか。
「チマチマ買いに行くのも面倒だから、まとめてストックしておこう!」
我が家ではふるさと納税の返礼品を利用し、みかんを箱入でいただいています。
みかんは、年齢問わず、親しみやすく、包丁使わず、時間や場所を選ばず、手軽に食べれる果物。
「たくさんみかんが食べたい!」
とダンボールたっぷりのみかんをゲットしたとしても、心配なのが・・・そう、カビですよね。
キレイなオレンジ色のみかんの中に埋もれている、あのグニャッとした感触といい青白いものといい・・・
あんまりいい気分になれないですよね。
ダンボールいっぱいのみかんをカビを生やさず、長持ちさせるポイントがあります。
このポイントを知っておくと、カビでみかんを捨てることなく、美味しいみかんをたくさん食べることができますよ。
なぜ、段ボール箱に入ったみかんはカビが生えやすい?
理由は2つあります。
- 湿気や温度による影響を受けやすい
- みかんの皮が薄く破れやすい
湿気や温度による影響を受けやすい
ダンボール箱に入ったみかんを見ると、写真のように重なった状態。
寒い冬にみかんが出回るため、ダンボール内部はとても涼しそうにみえます。
けど、ダンボール箱の空洞は、空気を蓄えやすく、保温性が高いため、ぬくぬく温かいのです。
みかんの入ったダンボール箱を触ってみると、湿気をたくさん吸い、ジメッとしていますよね。
低カロリーでビタミンCが豊富なみかんですが、90%が水分。
ゴロゴロ重なったみかんは、満員電車のように皮と皮がくっ付き合っています。
密集し合っているみかんは、押しくらまんじゅうをしながら水分を蒸発し、出荷の長旅で蒸発した水分を箱が吸収。
結果、みかんの入った箱全体の湿度と温度を上げてしまっています。
みかんの皮が薄く破れやすい
コロコロしてて小さな形をしているみかんは、大量に重なってしまうとかなりの重さ。
箱の中で重なり合っているみかんは、下に行くにつれて、皮に傷が入ったり破れてしまうことがあります。
これは、不良品とかではなく、収穫時や運搬時で起こる自然のこと。
みかんの皮が傷が入ることで、皮が破れやすくなり、破れた皮から水分が流れ出て細菌が付着しやすくなります。
傷んでいるみかんとは、どんなもの?
ごめんなさい。こちらは、カビが生えはじているみかん。下記の状態を見つけたら注意!
写真のように、皮の表面が柔らかく汁っぽいものが出たり、かすかに白いものが浮いてきたら、傷んでいる可能性があります。
残念ですが、これらのみかんを見つけたら、真っ先に処分をしましょう。
傷んだみかんの汁が隣合っているみかんに移り、他のみかんの劣化を早くしてしまいます。
傷み始めているみかんを見ると、
「半分キレイな状態だし、もったいないな・・・」
と思うかもしれません。
キレイな箇所が残っている場合、傷んでいる箇所だけを取り除いて食べると良いでしょう。
もし食べた時に味や香りに違和感を感じたら、無理して食べないで廃棄しましょう。
箱入みかんの保存方法とカビを生やさないポイント
たっぷり入ったみかんを、カビを生やさず、全部食べ切りたい!
そんな願いに応えるため、注意すべきポイントをまとめました。
ダンボール箱にたっぷり入ったみかんにカビを生やさないポイントは、
ひとつひとつ手順に沿って、説明していきます。
適度に箱を入れ替えて、湿気を溜め込み過ぎない
箱に入った状態で手元にあるとき、みかん同士はギュウギュウに密着していますよね。
このまま放置していると・・・いつかカビを生やしかねません。
ちょっとした一手間を加えて、カビ対策をしましょう。
みかんがたっぷり入ったダンボールは、湿気をたくさん吸っています。
新たに空のダンボールを用意して、たっぷり入ったみかんを移動させましょう。
こうすることで、湿気の多いダンボールから解放できるため、カビの原因を取り除くことができます。
ダンボールにみかんを移動させる際、並べ方にも注意点があります。
みかん同士を密着しすぎず、スキマを空ける
新たなダンボールの底に新聞紙を敷き、この上にみかんを並べていきます。
我が家では新聞取ってないためチラシを敷いていますが、新聞紙のほうが効果があります。
並べるときは、みかんが重ならないようにスキマを空けて並べていきます。
密着することで皮に傷がつきやすくなる原因になります。
みかん同士を離すことによって、このような効果があります。
みかんの変形に注意。重ねるときは大きいものが下
並べるときは、ただやみくもに並べるのではなく、意識してほしいことがあります。
できるだけ重ねず、密着せず、並べること!
イヤイヤ、箱の中にたくさんみかん入っているのに・・・無理でしょ!場所取ってしまうし。
そんなときの注意点。重ねて保存する際は、
形が大きかったり、ずっしりと重たいみかんを必ず下に置いて、軽いみかんを重ねるようを意識しましょう。
あともうひとつ。お気づきでしょうか?
みかんを置くとき、ヘタを下にしていますよね?
ヘタの部分は固く厚みがあるため、ある程度の重さが伴います。
重みの影響で他のみかんを潰してしまわないように、ヘタを下にして防いでいます。
二重に重ねる時は、さらに新聞紙を敷いて、みかん同士の接触を避けます。
一番上まで重ねたみかんが達したら、新聞紙でフタをし、みかんの皮の乾燥を防止します。
10℃以下の風通しの良い場所に保存する
温度と湿度の影響を受けると傷んでしまうように、みかんは高温多湿を嫌います。
保存する時は、10℃以下で保存。5℃〜8℃が適しています。
少量であれば、冷蔵庫の野菜室や冷凍保存も可能ですが、箱入の大量のみかんを密着せず保存するとなると、大変ですよね。
常温で保存するときは、以下の場所がベスト。
- 直射日光が当たらない窓際
- 温度が冷えやすい玄関付近 など
リビングや台所は、エアコンや調理中の蒸気などで空気が暖かくなることがあるので、注意です。
カビは、10℃を下回ると増殖しにくくなります。
暖かい空気に注意して、風通しの良い場所を選びましょう。
同じ場所に置きっぱなしはNG。1日〜2日おきに配置の入れ替え必須。
「密着せず重いものを下にしたから、これで大丈夫!」
と、安心しきってしまい、みかんを放置したままにするのはNG。
必ず、1日〜2日おきにみかんが傷んでいないかを確認し、配置の入れ替えを行いましょう。
みかんの入れ替えをキチンとしていたものの・・・、あっちゃ〜・・・
私もつい油断してしまい、1個傷ませてしまいました。(ゴメンナサイ)
室温14℃と少し高く、敷いていたものがチラシなので、温度と通気性が新聞紙より劣っていました。
みかんの配置の入れ替えは、傷ませないコツですが、目視をして傷みがないかをチェックをするという意味合いも兼ねています。
百聞は一見にしかず。
どんなに優れた保存テクニックがあっても、ひとつひとつ目視でチェックしたほうが確実です。
マメなみかんのチェックを忘れないようにしましょう。
正しい保存とマメな入れ替えで美味しさ長持ち。
箱入りみかんは、温度や湿度の影響を受けやすく、皮が柔らかい上に破れやすいです。
狭い箱の中で、みかん同士ギュウギュウに密着し合っているため、傷みやすくカビが繁殖しやすい環境になってしまいます。
みかんを傷みにくくするためには、
- 適度に箱を入れ替えて、湿気を溜め込み過ぎない
- みかん同士を密着しすぎず、スキマを空ける
- みかんの変形に注意。重ねるときは大きいものが下
- 10℃以下の風通しの良い場所に保存する
以上のルールを守って、美味しいみかんをたくさん食べて、寒い冬を乗り越えてくださいね。