芋掘り遠足で、たっぷり採れたてのさつまいもを持って帰ってきて、大喜びしているお子様もいらっしゃるのではないでしょうか。
泥や根っこがびっちりと付いて連なった新鮮なお芋。自然のめぐみを感じます。
採れたてをすぐに食べたい!
と思いがちですが、実は・・・採れたてのものはすぐに食べちゃいけないとアドバイスをいただきました。
その理由は?
採れたてのさつまいもは時間を置いたほうが美味しい
採れたて=新鮮なもの。
「早く食べないと・・・!」と思う気持ち、分かります。
食べるのはちょっと待ってくださいね。
採れたてのさつまいもの特徴は、2つ。
- でんぷんが多くホクホクとした食感
- 水分を多く含むため甘みが少ない
「ホクホクしたものがいい!」ってときは、もちろん早いうちに食べても美味しく召し上がれます。
お芋特有の甘みを求めている方は、最低1〜2週間常温で保存をしておくことがオススメです。
さつまいもが甘くなるのは、βアミラーゼがでんぷんを麦芽糖に変えるから
さつまいもにはβ-アミラーゼという酵素が多く含まれています。
β-アミラーゼ(β-amylase、ベータアミラーゼ)
アミラーゼの一種。澱粉のα-1,4グルコシド結合を非還元末端からエキソ型に二糖単位で加水分解し、βアノマーのマルトースを生成する反転型の加水分解酵素。
さつまいもの甘みのもとである麦芽糖は、掘りたてのものには少量しか含まれておらず、ほとんどでんぷんでできています。
さつまいもの甘さの秘密は、でんぷんにβーアミラーゼが働き麦芽糖を作るからです。
1週間〜2週間常温で保存することにより、じっくりと甘みを強くしていくのです。
この働きを利用したものが、さつまいもが原料の保存食、干し芋ですね。
さつまいもの保管の方法は?長期間置いて大丈夫なの?
正しい方法で行えば、さつまいもは常温で1ヶ月以上保存することが可能です。
さつまいもの弱点は湿気と乾燥です。
この2つの弱点に注意すれば、さつまいもを傷ませずに美味しく召し上がることができます。
ここで・・・遠足で実際に持ち帰ったさつまいもをもとに説明!
たっぷり泥がついたさつまいも。
持ち帰り用の袋に入れっぱなしにせずに、必ず袋から出して泥を落としましょう。
泥を落としたおいも。
「水洗いしてきれいにしよう」と思ってしまいがちですが、絶対にしてはいけません!
水分を多量に含ませることになり、カビの原因になります。
冷蔵庫に入れれば安全と思ってしまいますが、これもNG。
冷蔵庫の中は乾燥しやすく、さつまいもそのものを黒色に変色させてしまいます。
泥を落としたあと土が乾いたら、新聞紙に包み風通しのよい冷暗所で保存します。
土のしっとりした感じが気になる時は、半日ほど天日干しをしておくと良いでしょう。
土を完全に落としたほうが良さそうですが、土が少し残っていることでより自然に近い状態を保てます。
さつまいもを保管しておく温度は、13℃〜15℃の常温保存が理想です。
さつまいもはあたたかい地域で採れるものです。
秋から冬にかけて長期保存をする場合、保存開始時よりも温度が急激に低下することがあります。
冷蔵庫の中に近い低温になりすぎないように、注意が必要です。
湿気を吸いやすくするためにダンボールに入れて保管します。
保管中もさつまいもは呼吸をしています。
時間が経つと新聞紙が湿ってくることもあります。
あまりにも湿っぽく感じたら新聞紙を交換するとよいでしょう。
新聞紙に包むと中身が見えなくなってしまうから心配な時は、こまめに中身を確認して新聞紙の状態を確かめるといいですね。
常温保存でこまめにチェック!美味しく食べられるまで気長に待とう
この保存方法でさつまいもを保管し、傷んでいないかもマメにチェックをしています。
甘みがあるのか?というのは見た目で判断しにくいですが、今のところカビたり傷んだりしていません。
たっぷりのお芋をどのように調理しようか迷うところです。
長い時間、新聞紙の中に包まれっぱなしですもの。
「まだおいも食べないのー?」
我が子たちから、お芋コールが止まりません。
楽しみが限界まで来てるよう。(笑)
長い間待った甲斐があるほど、甘みのある美味しいお芋に大変身します。
正しい保存方法を守り、甘みが増して美味しくなったお芋をお楽しみくださいね。
Rumi
待ちきれないときは、購入したおイモを食べて、掘ったおイモが食べごろになるのを気長に待ってね。Oisix(おいしっくす)のさつまいももおいしいよ♪