ゼリーの原料は、2種類あるの知っているかな？
ゼラチンを使ったゼリーと寒天を使ったゼリーがあります。
どちらも、プルッとした食感で、液体を固めて作られています。
デザートやいろんな料理で使われるけど、原料は全く違うもの。
子ども
寒天のゼリーは、ゼラチンのゼリーより歯ごたえがあるよ。
Rumi
寒天のゼリーとゼラチンのゼリーは、同じゼリーでも材料が違うんだよ。
寒天とゼリーの違いを知って、みんなでおいしく食べよう！
寒天のゼリーとゼラチンのゼリーは違いがあるの？
ゼラチンも寒天も、ゼリーの材料として使われます。
けど、原料が異なりますよ。
| ゼラチン | 寒天 |
|---|---|
| ぶたの皮・骨・けん （動物） | テングサ （植物） |
Rumi
ゼラチンは、ぶたの皮・骨・けんが原料で、寒天はテングサという海そうが原料なんだ。
ゼラチンの材料については、こちらの記事をごらんください。
どちらも水に溶かして使いますが、水に溶ける温度と固まり始める温度が異なります。
| ゼラチン | 寒天 | |
|---|---|---|
| 水に溶ける温度 | ５0～６0℃ （熱いと感じるお湯の温度） | 90℃以上 （ふっとうしはじめのお湯の温度） |
| 固まり始める温度 | 15℃～20℃ （お部屋の温度で固まらない） | 35℃～40℃ （お部屋の温度で固まる） |
Rumi
ゼラチンはお部屋の温度で溶けはじめるよ。夏は冷蔵庫に冷やしたほうがおいしいよ。
ゼラチンのゼリーと寒天のゼリーの原料の違いから、成分や食感に違いがあらわれます。
| ゼラチン | 寒天 | |
|---|---|---|
| 成分 | コラーゲン | アガロース アガロペクチン |
| 成分の性質 | 冷やすとプルプルに固まり、温めると溶けてしまう | ふっとうしないと溶けないけど、お部屋の温度で固まる |
| 食感 | プルプルとやわらかい 口の中でとろける | ホロホロとくずれやすい 口の中で溶けず歯ごたえがある |
子ども
あがろーす？あがろぺくちん？
Rumi
ゼラチンと同じ、うず巻きのような形をしてるけど、固まる時、水分との結び方が変わるよ。
寒天にふくまれるアガロースやアガロペクチンは、グツグツ煮ることで、うず巻きの形がこわれていきます。
冷やすともとの形にもどろうとするのは、コラーゲンと同じです。
けど、寒天はゼラチンのように水分がくっ付き合う固まり方をしません。
もとのうず巻きの形にもどろうとしたとき、近くの水分をうず巻きの部屋の中へ閉じこめようとします。
そのため、ホロホロとくだけたような食感のゼリーができあがります。
寒天とゼラチンはゼリー以外にどんな料理に使われるの？
子ども
寒天やゼラチンは、他のお菓子や料理にも使われているの？
Rumi
ゼリーだけではなく、他のお菓子や料理の材料にもなっているよ。
| ゼラチン | 寒天 |
|---|---|
| ババロア・ムース・あんにんどうふ しょうろんぽう・ハンバーグ・テリーヌ | 水ようかん テリーヌ・寒天よせ |
Rumi
ゼラチンや寒天は、デザートだけでなく、季節の野菜やお魚といっしょに固めたり、料理のかくし味につかうこともあるよ。
まとめ
寒天とゼラチンの違いについて、おはなししました。
- ゼラチンはぶたの皮・骨・けんが原料で、寒天はテングサという海そうが原料である
- ゼラチンの成分はコラーゲンで、寒天の原料はアガロースとアガロペクチン
- ゼラチンと寒天は、溶ける温度も固まる温度もそれぞれ異なる
- ゼラチンをふっとうさせてはいけない。寒天はふっとうしないと溶けない
- ゼラチンや寒天は、ゼリーだけでなく他のお菓子や料理の材料として使われる
子ども
ゼラチンで作っても寒天で作っても、ゼリーはおいしいよ。
Rumi
それぞれ原料が違うので、材料の温度に気を付けて、ゼリーを作ろうね。
ゼリーは、少ない材料や道具で気軽に作れるゼリー。
キミは、ゼラチン派？寒天派？
お好きな飲み物を用意して、お父さん、お母さんといっしょに作ってみてね。
