カレーやハンバーグ、オニオンスープなどにはいっている玉ねぎ。
やわらかくて、べっこうあめのようなあめ色をしていますね。
生の玉ねぎは、とても辛くて、ほうちょうで切ると目にしみるのに・・・
ふしぎなことに、長い時間フライパンでいため続けると、あまくておいしくなります。
子ども
どうして、いためてあめ色になった玉ねぎはあまくなるの?
Rumi
玉ねぎをいためてあめ色になるのは、ふしぎな化学反応が起こるからだよ。
あめ色の玉ねぎがおいしい理由を、今から教えるね。
玉ねぎをいためると、あめ色になる理由
生で食べると、とても辛い玉ねぎ。実は、糖質がたっぷりふくまれています。
子ども
糖質ってお砂糖のこと?
Rumi
食べ物の中にふくまれる甘さのもとであり、体のエネルギーになるよ。
お砂糖の仲間で、お米や小麦粉にもふくまれるよ。
玉ねぎを火にかけることで、玉ねぎの中の糖質が2つの化学反応を起こすからです。
その2つの化学反応とは、
- カラメル化
- メイラード反応
とよばれ、色や香りが変化します。ひとつずつ説明しますね。
Rumi
プリンにある茶色いソースは、お砂糖をカラメル化したものだよ。べっこうあめの色も茶色いね。
Rumi
焼肉や目玉焼き、パンケーキなどを焼くと、表面に焼き色が付いて、おいしそうな香りがするね。この焼き色と香りがメイラード反応だよ。
あめ色玉ねぎの作り方と早く作るコツ
子ども
あめ色玉ねぎってどうやって作るの?火の強さとか気を付けたほうがいい?
Rumi
作り方は、カンタン!けど、とても根気のいる作業だよ。
- 玉ねぎの皮をむき、みじん切りまたはうすく切ります
- フライパンに油を引いて熱して、切った玉ねぎを入れます
- 強火でやわらかくなるまでいためます
- やわらかくなったら、弱火にして、40~50分いためます
- とうめいからやわらかくなり、オレンジ色と茶色の間の色に変わればOK!
子ども
40~50分も!手がつかれそうだね。
Rumi
時間がないときのために、玉ねぎを早くあめ色にする方法があるよ。
Rumi
火が強すぎたり、いためすぎると、玉ねぎがこげて苦くなってしまい、おいしくなくなるよ。
必ず弱火でいためて、火からはなれないようにね。
まとめ
玉ねぎをあめ色いためると、あまくなる理由をおはなししました。
- 玉ねぎがあめ色になるのは、玉ねぎの中の糖質が化学反応を起こすから
- 玉ねぎがあめ色になる化学反応は、カラメル化とメイラード反応がある
- カラメル化とは、加熱によって水分が飛び、糖質が茶色く変化したり香りが出ること
- メイラード反応は、糖質とたんぱく質が加熱によってくっ付き合い、香ばしい香りが出ること
- あめ色玉ねぎは、冷とうした玉ねぎを使うと、早くあめ色にすることができる
子ども
辛くて目がしみるけど、あまい!玉ねぎっておもしろい野菜だね。
Rumi
あめ色玉ねぎは、カラメル化とメイラード反応によって甘みと香ばしさを作ることができるよ。うまく利用して、おいしいご飯を作ってね。