キミたちは、お茶が好きかな?
たくさんの種類があるお茶の中で、紅茶・緑茶・ウーロン茶についておはなしします。
子ども
3つとも味や色、香りなどが違うよね。
Rumi
実は、3つのお茶の原料の植物が同じだよ。
どうして同じ植物から3種類のお茶ができるのか、いっしょに見ていきましょう。
紅茶・緑茶・ウーロン茶の原料は同じ
紅茶・緑茶・ウーロン茶の原料となる植物の名前は「チャノキ」です。
チャノキは、常緑樹(じょうりょくじゅ)で1年中葉を落とさない植物です。
Rumi
常緑樹は、他にツバキやサザンカなどがあるよ。
葉は細長く、ふちにギザギザがあります。葉の表面は、濃い緑色で、つるつるしています。
あたたかい地方で育つ植物で、10月~12月ごろに白い花を咲かせ、4月~6月ごろに葉を収穫します。
日本だけでなく、インドや中国、ベトナムなどで、チャノキを収穫することができます。
Rumi
日本でチャノキの生産が多いところは、静岡県や鹿児島県だよ。チャノキが育つ畑を茶畑と言うんだ。
紅茶・緑茶・ウーロン茶の原料の使い方
子ども
紅茶も緑茶もウーロン茶も、味や色が全く違うのに、どうやって同じ原料を使っているの?
Rumi
チャノキを乾燥させてお茶の葉にするとき、どれくらい発酵を進めたかによって、お茶の名前が変わるのよ。
紅茶はチャノキが完全に発酵したもの
紅茶は、つんだチャノキの葉を発酵してできたものです。
発酵することによって、香りやコクが強くなります。
発酵することによって、葉の色が赤く変化し、お茶を入れたときに濃い赤色になります。
Rumi
紅茶を入れるときは、ふっとうしたお湯で入れると、香りやコクが出やすいよ。ケーキやクッキーなどとよく合うお茶だよ。
緑茶はチャノキをそのまま使ったもの
緑茶は、つんだ葉をすぐに火を入れるため、発酵を行いません。
発酵を行わないことで、チャノキの成分が変化しないため、葉の色が緑色のままです。
お茶にすると、明るい緑色で、さわやかな味と少し苦みがあります。
Rumi
緑茶を入れるときは、ぬるめのお湯で入れると、苦みが少なく、さわやかな味を味わえるよ。 白いご飯によく合うお茶だよ。
ウーロン茶はチャノキを半分発酵させたもの
ウーロン茶は、つんだ葉を部分的に発酵したものです。
発酵をとちゅうでやめると、葉の色が黄色や赤色になるため、お茶の色も黄色やオレンジ色になります。
ウーロン茶は、半分発酵させることで、花や果物のような香りやあまみが出ます。
Rumi
ウーロン茶も、紅茶と同じ高温で入れるお茶だよ。香りや甘みが出やすくなるよ。 冷たくするとさわやかな味に!
からあげやぎょうざ、お肉のいため物などによく合うお茶だよ。
紅茶・緑茶・ウーロン茶の栄養と効果は?
子ども
紅茶も緑茶もウーロン茶も、発酵によって、栄養や効果などが変わるの?
Rumi
発酵によって、3つのお茶の中にふくまれる成分が変わるよ。
- 紅茶には、テアニンという心を落ち着かせたり、リラックス効果のある成分がふくまれるよ。
- 緑茶には、カテキンという悪い物質をやっつける効果のある成分がふくまれるよ。
- ウーロン茶には、ポリフェノールという脂肪の分解を助ける成分がふくまれるよ。
まとめ
紅茶・緑茶・ウーロン茶について、おはなししました。
- 紅茶も緑茶もウーロン茶も原料は、チャノキである
- チャノキは、世界のいろんな場所で収穫することができ、とくに温かい場所で収穫しやすい
- チャノキは、細長い形で、ふちにギザギザがある。表面が濃い緑色でつるつるしている
- チャノキを完全に発酵させたものが紅茶、発酵しないのが緑茶、半分発酵したものがウーロン茶である
- 紅茶にはテアニン、緑茶にはカテキン、ウーロン茶にはポリフェノールがふくまれる
- 紅茶・緑茶・ウーロン茶の味や香り、色などがそれぞれ異なる
- 紅茶・緑茶・ウーロン茶にはカフェインがふくまれるので、とりすぎに注意が必要である
子ども
同じ葉っぱで作られているのに、どのお茶もおいしいね。
Rumi
熱いお茶を入れるときは、おうちの人がいるときに。ヤケドしないように注意してね。
これから食べるメニューに合わせて、おいしいお茶を入れてみてくださいね。