キミたちがよくおやつで食べているゼリー。
いろんなフルーツの味とプルプルした食感が、おいしいですよね。
あのプルプルした食感、いったい何で作られているのか、分かりますか?
子ども
なぜ、ゼリーってプルプルしているの?ゼリーのもとがお店にあるけど・・・。
Rumi
ゼリーのもとの正体は、ゼラチンだよ。ゼリーの材料の「ゼラチン」についてのおはなししましよう。
ゼラチンって何?どうやって作られるの?
ゼリーのプルプルした食感を作る材料は、ゼラチン。
実は、トンカツと同じぶたが原料です。
子ども
ゼリーで使うゼラチンって、お肉の仲間なの?
Rumi
トンカツは、ぶたのお肉を使って、ゼラチンは、ぶたの骨や皮、けんを使うんだ。
- 骨は、人間や動物の体を支えたり動かすための固い部分
- 皮は、人間や動物の体をおおっている、うすくてやわらかい部分
- けんは、人間や動物のお肉と骨をつなぐ、細長いヒモの束が集まっている部分
ぶたの体には、トンカツの材料になるお肉の部分の他に、骨、皮、けんのように、お肉を支えたり保護したりする部分があります。
子ども
なぜ、ゼラチンは、骨や皮、けんを原料にするの?
Rumi
骨や皮、けんには、「コラーゲン」とよばれるゼラチンのもとがたっぷり入っているんだよ。
コラーゲンは、人間や動物の体の中にふくまれるたんぱく質の仲間。
体の中のすべてのたんぱく質のうち、およそ30%がコラーゲン。
主に、皮ふや骨、血管を丈夫にする役わりがあります。
Rumi
たんぱく質は、丈夫な体を作るために必要な栄養素で、きん肉やかみの毛などにふくまれているよ。
骨や皮、けんを水に入れ、加熱すると、水に溶かされドロドロしたものへ変わります。
このドロドロしたものが、ゼラチン。
冷やすとプルプルに固まり、温めると溶けてしまうのが、ゼラチンの性質です。
Rumi
ゼリーの他に、グミやマシュマロ、お薬のカプセルなどにも、ゼラチンが使われるよ。
ゼリーの材料のゼラチンが固まる理由
ゼラチンが固まる理由は、コラーゲンが水分を包みこむからです。
コラーゲンは、うず巻きのような形をしています。
熱を加えると、コラーゲンのうず巻きの形が次第にこわれてしまい、水といっしょに溶けてしまいます。
冷やすと、もとの形にもどろうと、水分がくっ付き合います。
子ども
冷やすとプルプルに固まり、温めると溶けてしまうのは、ゼラチンの中にコラーゲンが入っているからなんだね。
Rumi
コラーゲンは、温めると溶けるけど、高温が弱点。ゼラチンを沸騰させると、コラーゲンが変形してしまい、プルプルのゼリーができなくなるから気を付けようね。
まとめ
ゼラチンの原料と固まる理由について、おはなししました。
- ゼラチンの原料はコラーゲンで、豚肉の骨・皮・けんにふくまれる
- ゼラチンは、冷やすとプルプルに固まり、温めると溶けてしまう
- ゼラチンは、50℃~60℃で溶け、くれぐれも沸騰させてはいけない
- コラーゲンは、熱を加えると一緒に溶け、冷やすともとの形にもどろうとする
子ども
ゼリーの原料のゼラチンがぶたから作られるなんて知らなかったよー。
Rumi
ゼリーは、少ない材料や道具で気軽に作れるゼリー。
お好きな飲み物を用意して、お父さん、お母さんといっしょに作ってみてね。