おうちのごはんでよく登場するお野菜、じゃがいも。
ホクホクしてとてもおいしいですよね。
もし、おうちのじゃがいもから緑色の芽がひょっこりあらわれたら?
実は、じゃがいもから出る芽は、食べてはいけないものです。
子ども
うわぁ、じゃがいもから芽が出てるよ!お料理するとき、どうすればいいの?
Rumi
わぁ、危ないね!じゃがいもを料理するときは、必ず芽を取りのぞこう。
じゃがいもから出る芽が危ない理由
じゃがいもから出る芽を食べると、おなかをこわしたり、口から食べたものをもどしてしまうことがあります。
じゃがいもの芽には、「ソラニン」とよばれる毒があるからです。
ソラニンは、じゃがいもの皮の表面やくぼみに多くふくまれています。
時間がたつと、じゃがいもの皮のくぼみから芽が出て、グングン大きくなっていきます。
みんなが知ってのとおり、毒は体に悪いもの。食べると、具合が悪くなってしまいます。
自然の植物に毒があるのは、虫や鳥に食べられないため。
じゃがいもの芽に毒があるのは、自分の身を守るためです。
子ども
じゃがいもの芽って毒があるんだね。知らなかったよ。
Rumi
身近な食べ物に毒があるとこわいよね。じゃがいもの芽には毒があることをしっかりと覚えておこうね。
なぜ、じゃがいもから芽が出るの?
子ども
なぜ、じゃがいもから芽が出るの?他の野菜は出ないものが多いよ。
Rumi
じゃがいもの種は、じゃがいもなんだよ。他のお野菜は、種があるものが多いよね?
じゃがいもは、とくしゅなお野菜で、おイモが種(たね)になります。
じゃがいもの種(種イモ)は、土の中で芽を出す野菜で、暗くジメジメした場所を好みます。
土の中で、根や葉を増やし、新しいじゃがいもを作ります。
空気や水が足りなくなると、がんばって芽を出して生きようとします。
子ども
じゃがいもは、暗く、ジメジメで、あたたかい場所が好きなんだね。
Rumi
あたたたかい場所に、じゃがいもを置いておくと、芽が出てしまうから注意してね。
- 暗くてすずしい場所に保存すると、芽が出にくくなります
- 冷蔵庫の温度は、3~10℃が理想です
- 紙袋や新聞紙に包んで空気のとおりをよくしましょう
- プラスチック製の袋は空気が通りにくいので、ひかえたほうがよいです
- リンゴやバナナは、他の食べ物をやわらかくするはたらきがあります。じゃがいもの近くに置かないようにしましょう
芽の付いたじゃがいもはどこまで取りのぞけば安全?
子ども
芽の付いたじゃがいもは、取りのぞけば料理に使えるの?気を付けることってある?
Rumi
根元までしっかり取りのぞけば料理に使えるよ!捨てちゃうのはもったいないもんね。
芽の付いたじゃがいもは、しっかり根元までけずり落とすように、取りのぞきます。
- 包丁の角の部分(むずかしさ: )
- 皮むき器の芽取り(むずかしさ: )
- スプーン(むずかしさ: )
- つまようじ(むずかしさ: )
子ども
根元がどれくらいなのか、分からない・・・
Rumi
芽と芽のまわりまでが目安ね。芽のまわりは、よゆうをもって、気持ち広めに取りのぞくのがポイントだよ!
くぼみは、芽が出かけている部分だから、取っておきましょう。
じゃがいもの芽を取り終えたら、火にかけて料理する前に、水に10分間ひたしておきましょう。
水にひたすことで、変色を防いだり、じゃがいもの毒やよぶんなでんぷんを洗い流します。
じゃがいもにふくまれるビタミンCは、水に弱いので、長くひたしすぎないように注意してください。
Rumi
じゃがいもの毒は、加熱しても毒が残ったままです。
下ごしらえが大事です。しっかりと取りのぞいてくださいね。
まとめ
じゃがいもの芽には毒があることについて、おはなししました。
- じゃがいもの芽には毒があるので、必ず取りのぞく
- じゃがいもの毒は「ソラニン」とよばれ、皮や芽にふくまれる
- じゃがいもの芽は、水や空気がなくても、伸びようとがんばる
- じゃがいもの種は、新しく育ったじゃがいも
- じゃがいもは、温かい気候でジメジメした暗い土の中で育つ
- 太陽の光は、ソラニンを活発にしてしまうため、栽培や保存するときは注意する
- 料理をするときは、じゃがいもの芽と芽のまわりをよゆうを持って広く取りのぞく
- ソラニンは、加熱しても毒が残るので、取りのぞくのを忘れてはいけない
子ども
じゃがいもっておもしろい野菜だね。
Rumi
フライドポテトにポテトサラダ。じゃがいもの料理は、本当においしいよね。
くれぐれもおなかこわさないように、気を付けて料理してね。
芽がうまく取れているのか、分からないときは、お父さんやお母さんにきいてみよう。
お約束を守れば、とてもおいしいお野菜だから、じゃがいもをいっぱい使いましょう。