「ベランダでミニトマト育てたい!」と思った方へ。
まず、頭に入れておいてほしいことがあります。
プランターを使ってミニトマトを育てるときは、育て終えた土の使い道をあらかじめ決めてから育てましょう。
ミニトマトなどナス科の野菜は、連作障害が起こりやすく新しい土を購入した方が失敗が少ないです。
けど、考えてください。
ナス科の野菜を育てるたびに、毎回土を購入し続けると使用済の土が溜まっていきます。
2018年の夏からミニトマトの栽培をご紹介してきた初心者の私は、ナス科のミニトマトを育てることにこだわり続けていました。
その結果、大失敗したことがあります。もうお分かりですね?
注意
こちらの記事は、初心者の私が毎夏ミニトマトを育てた失敗談と反省点を書いた記事です。
初心者がミニトマト栽培をオススメしないという記事ではありません。
ミニトマトのプランター栽培を連続した結果、ベランダが土だらけに!
初心者からミニトマト栽培を始めた私が一番失敗したことは、土が増えすぎたこと!
土を購入する際、前もってお住いの自治体の土の回収方法を調べてから検討しましょう。
毎年、私は土を購入していたため、ベランダ一面、土が入ったプランターだらけになりました。
土を購入していた理由は、ナス科の野菜は連作障害を起こしやすいことを調べていたから。
土をその後どうするかについて、深く調べていなかったのが反省点。
本来、土は、ゴミとして捨てることができません。
私が住んでいる地域は、土を繰り返し使用することを推奨しています。
購入した土の中に、「捨てられる土」も多くあります。
「捨てられるものは、捨てればいい。けど、なんだかもったいない・・・。」
捨てられる安心感と後ろめたさが重なり、土の使い道に悩んでしまいました・・・。
捨てられる土は、ベランダ菜園を始めたい方のニーズに応えた、とても素晴らしい商品。
けど、捨てられるからって安易に土を購入していた自分が、とても恥ずかしく感じてしまいました。
土の回収方法は、お住いの地域によって異なります。有料で引き取ってくれる業者もありますが、繰り返し使うこと前提で土を用意したいですね。
※「捨てられる土」を捨てる前提で使用する場合、お住いの自治体の規定を確認してからお使いください。
栽培で使った後の土で輪作を計画しておくと、使う土は最小限で済む。
使用した土は、その後どうするのか?
輪作を行い、繰り返し土を使いまわすことが、もっとも効率的な方法です。
ミニトマトなどナス科の野菜を再び栽培する場合、使用した土を3年以上休ませることが理想とされています。
再びナス科の栽培ができるまで、使わないままベランダに放置しておくのは、あまり現実的ではないですよね。
輪作でナス科以外の他の野菜を育てることで、土を繰り返し使いながらナス科の栽培に向けて土を休ませることができます。
3年後、再びナス科の野菜を育てることができるまで、他の野菜の栽培のために時間を使うのです。
注意しなければならないのは、野菜を連続して育てる場合、前作と後作に相性があります。
例えば、ミニトマトの後作でNGなのは、同じナス科の野菜の他に、きゅうり、にんじん、大根などあります。
ミニトマトの後作として、私は、秋にハツカダイコンを育てていました。
育てやすさと省スペースであることが理由です。
膨らまなかったのもありますが、なんとか無事育ちました。
けど、大根の仲間であるハツカダイコンは、ミニトマトの後作に適さないという考えもあるでしょう。
残った土は、他に、観葉植物や子どもが育てているアサガオの鉢に加えるなどにも使っていました。
他の栽培で土を使おうと試みてはいたけれど・・・。
ミニトマトを育てることにこだわらず、輪作まで計画できていれば、土をもっと最小限に抑えられたのではないかと思います。
ミニトマトなどナス科を育てるときの注意点をまとめると・・・
ミニトマトなど、ナス科の野菜を育てた後の土の特徴と注意点をまとめておきます。
繰り返しになるところもありますが、もう一度詳しく言いましょう。
- ナス科は連作障害を起こしやすい
- 再びナス科の栽培を続ける場合、土を3年以上休ませる
ナス科は連作障害を起こしやすい
ナス科の野菜は、連作障害を起こしやすいです。
同じ場所で植え続けることで、野菜の成長に障害が起こることを言います。
ナス科、アブラナ科、ウリ科など、同じ科同士を連続して植え続けると、生育に影響します。
アブラナ科もウリ科も連作障害になりやすいんだね。
再びナス科の栽培を続ける場合、3年以上休ませる
ナス科を連続して育てると、連作障害を起こします。
今年の夏に育てたトマトの土を、来年の夏に再び使うことができません。
トマトより小型のミニトマトを栽培していても、同様の結果が起こる可能性があります。
土を休ませる年数は、
- ナス科(トマト・ナスなど):3〜4年
- ウリ科(キュウリ・カボチャなど):2〜3年
- アブラナ科(キャベツ・ブロッコリーなど):2〜3年
(※育てる野菜の種類によって年数に差があります。)
ナス科の土を休ませる年数が長いことから、再びナス科を育てるまでに時間がかかることが分かりますね。
休ませる年数のことも考えて土を買わないと、土ばかり増えてしまいますね・・・。(反省)
ベランダ菜園は、育てた後のほうが大事。土を購入する際は計画的に
ミニトマト栽培を長くベランダで楽しみたいみなさんへお願いです。
ミニトマトを育てるために、捨てられる土を買って毎年土を入れ替えながら栽培する方法がもっとも合理的です。
けど、土は繰り返し使うことができるということを、決して忘れないでください。
毎夏ミニトマトを育てたいからって、私のように土を買うってことを繰り返すと、あっという間に土が増えてしまいます。
それに、使った土のその後のことを考えるとなると、栽培しているとき以上に、エネルギーを使います。
連作障害は、ナス科限らず、どの野菜でも起こります。
中でも、ナス科の野菜は連作障害を起こしやすく、ウリ科やアブラナ科の野菜と比較すると、土を休ませる期間が特に長いです。
ミニトマトの後に育てる野菜との相性を考え、後作、輪作をすれば、最小限で土を繰り返し使うことができます。
どんなに美味しいミニトマトの実がなっても、最後に土だけ残ります。
土は食べられないけど、土がなければ野菜は育ちません。
土を購入する際は、1回の栽培で終わりではありません。
長期的に繰り返し使い続けること。
2年、3年先まで・・・野菜との相性をチェックしながら、栽培する野菜を選んで育てる計画をする必要があるのです。
残った土とどう付き合うのか、私にとっての宿題です。土を買いすぎてベランダ中土だらけにしないよう、みなさんも注意しましょうね。