秋になると、スーパーや八百屋さんで見かけるようになる緑色のみかん。
「あ、未熟のみかんが売ってる・・・!」
と、ちょっとフシギに思った人もいるのではないでしょうか。
子ども
皮が緑色だと、未熟ですっぱいみかんなのかなぁ。
Rumi
緑色で未熟に見えるけど、すぐに食べられるよ!
むずかしい読み方だけど、極早生みかんとよぶよ。
極早生みかんは、未熟なみかんではありません。
今日は、緑色のみかん「極早生みかん」の特ちょうや食べ方についておはなしします。
産地直送でみかんを箱買いできる
極早生みかんって何?
極早生みかんは、一番早い時期に収穫されるみかんで、9月~10月ごろに収穫されます。
みかんの皮は、秋になると、緑色から黄色へ変わり始めます。
その後、黄色からみんなの知ってるオレンジ色のみかんになります。
極早生みかんは、緑色から黄色へ変わり始めるころに収穫されます。
Rumi
オレンジ色へ変わるほどあまみが増していくよ。
極早生みかんも、みんながよく食べているオレンジ色のみかんも、温州みかんです。
けど、収穫される時期によって使用している品種が異なります。
温州みかんの代表的な品種をあげます。
極早生 | 早生 | 中生 | 晩生 | |
---|---|---|---|---|
品種 | ゆら早生 日南1号 上野早生 など | 宮川早生 興津早生 田口早生 など | 南柑20号 青島4号 石地中生 など | 青島温州 十万 今村 など |
特ちょう | 酸味が強く、うす皮がうすい | 酸味とあまみのバランスが良い | 酸味とあまみが強く濃厚な味 | もっともあまみが強くジューシー |
Rumi
秋からみかんが食べられるなんて、うれしいよね。
極早生みかんや早生みかんが緑色の理由
子ども
極早生みかんや早生みかんは、なぜ緑色なの?
Rumi
時期の早いみかんで、皮にはクロロフィルとよばれる色素が残っているからだよ
極早生みかんや早生みかんが緑色の皮をしている理由は、収穫時期が早いため、皮に葉緑体が残っているからです。
葉緑体とは、植物の葉などにふくまれる細胞のこと。
細胞の中にふくまれる色素「クロロフィル」が太陽の光を吸収して、エネルギーに変えます。
極早生みかんが収穫される時期は、気温が高く日照時間が長いため、光合成がおこなわれます。
そのため、皮にクロロフィルの色素が残ってしまうのです。
みかんの果実が成熟していくにつれて、クロロフィルが分解され、緑色から黄色、オレンジ色へと色が変化していきます。
Rumi
極早生みかんや早生みかんは、光合成のおこなわれる時期に収穫されるから、クロロフィルが残ってしまうんだね。
極早生みかんはすっぱい?すっぱいときの対処法
子ども
極早生みかんは、未熟ではないのは分かったけど・・・すっぱいのかなぁ?
Rumi
他の温州みかんより酸味があるけど、みかんの皮の色は、みかんの味とは関係ないんだ。
極早生みかんの酸っぱさの目安は、皮の色ではなく果肉にあります。
果肉にはクエン酸やリンゴ酸が多くふくまれるからです。
クエン酸やリンゴ酸は光合成で使われる成分のため、クロロフィルが多いと多くなります。
クエン酸やリンゴ酸は、光合成でエネルギーに変えるとき、果肉の中にたくわえられるため、あまみが少なくすっぱくなります。
みかんが黄色、オレンジ色へと変わるにつれて、クエン酸やリンゴ酸の量は減っていきます。
Rumi
あまみが少ないと、酸味を強く感じてしまうため、極早生みかんはすっぱく感じやすいんだ。
子ども
すっぱいみかんをあまくする方法ってあるのかなぁ?
Rumi
冷やしすぎず、温めておくと、あまく感じやすいよ!
極早生みかんや早生みかんは、どうしてもすっぱいものに当たってしまうことがあります。
「秋の空は変わりやすい」と言われるように、太陽の光の当たる時間や気温、雨の量に左右されやすいからです。
また、お店に並ぶのにも時間がかかるので、農家さんが食べごろになる前のみかんを出荷していることもあります。
- 常温で保存する
- 軽くもむ
- 電子レンジで20秒ほど温める
Rumi
冷やすより温かくしたほうが酸味がやわらぐよ。
Rumi
オレンジ色のみかんと同じで、箱に入れっぱなしはカビの原因になるよ。
オレンジ色のみかんの保存方法は、こちらの記事に書かれています。
まとめ
極早生みかんは緑色でも食べられる果物で、色々な方法で楽しむことができますよ。
おいしい食べ物の多い秋に、極早生みかんも仲間に入れてくださいね。