夏野菜の中で人気上昇中のズッキーニ。
レストランにある野菜ってイメージでしたが、今や野菜売り場で入手しやすくなりました。
焼き野菜やラタトゥイユなどを彩る緑の野菜で、炒めても煮込んでも美味しいですよね。
ズッキーニは、油でじっくり焼いて食べるとナスのようにジューシーな食感。
加熱向けの野菜と思われていますが、生でも美味しく食べれること、ご存知ですか。
ちょっと食べてみたいと思った方、
生で食べる場合、少し注意点があります。
加熱したズッキーニと異なる味と食感を楽しめて、生でも食べれる万能野菜、ズッキーニ。
使い方と注意点を知っておけば、料理のバリエーションを増やすことができますよ。
もくじ
ズッキーニは、なんとカボチャの仲間。本当に生で食べられるの?

答えをいきなり、言ってしまいましょう。
ズッキーニは、生で食べられます!
ズッキーニは、きゅうりと同じウリ科の野菜
あのサラダに添えてある定番のお野菜と同じ!そう考えると、生で食べられそうと思いますよね?
しかし、さらに分類すると、違いがあります。
- ズッキーニ:ウリ科カボチャ属
- きゅうり:ウリ科キュウリ属
きゅうりの形をしていますが、ズッキーニは、カボチャの仲間なのです。
外側の皮が硬く、実がしっかりと詰まっているところとか、カボチャに似ていますね。
カボチャというと、ホクホクした食感が美味しくて加熱が必要なものと思ってしまいますが、
あのカボチャだって、生で食べることができます。生で食べるカボチャ「コリンキー」という品種もあります。
ズッキーニの話に戻りましょう。
ズッキーニは、生で食べることができますが・・・
普通にかぶりつくと、クセが強く、美味しくないです。
マヨネーズをつけて、まるごときゅうりをかぶりつくのが、私は大好きなんですけども・・・、
くれぐれもズッキーニでマネしないようにしましょうね。
ズッキーニを生で食べるポイントは、きゅうりのスライスと同じ。

では、生のズッキーニをどう料理していけばいいのか?
ズッキーニを生で食べるときのポイントは2つ。きゅうりをスライスして食べるときと同じです。
- 薄くスライスすること
- 塩をまぶして苦味を落とすこと
薄くスライスすること
生で食べるときは、薄くスライスして食べる方法が良いでしょう。
ズッキーニのでんぷんは、冷や飯に含まれるβでんぷんが多いです。
冷たいご飯を口に入れると、水分が少なくて固い食感で、飲み込みにくいですよね?
一気に食べると、お腹を痛める可能性があるため、薄く切って柔らかくすると食べやすくなります。
塩をまぶして苦味を落とすこと
薄く切った後は、塩をまぶしておきましょう。
スライスしたきゅうりに塩もみして絞ると、たくさんの水が流れ出てきますよね。
ズッキーニもきゅうりと同じ下ごしらえの方法。
野菜の中に含まれている苦味を落とすことができて、ほんのりと塩気を足すことで、柔らかく食べやすくなります。
ズッキーニを生で食べるときの注意点!苦いものは絶対に食べない。
怖い話をすると、ズッキーニには、毒があります。
ズッキーニに含まれているのは、「ククルビタシン」。ウリ科の植物によく含まれている苦味成分です。
塩もみしていないキュウリを食べると、皮の部分がほんのり苦かったりしますよね。あの成分です。
多量に食べてしまうと以下の症状が現れることがあります。
- 腹痛
- 舌のしびれ
- 下痢
- 吐き気 など
食中毒に似た症状です。
こんなこと言うと、ズッキーニを食べるのが怖くなりそうですが、ご安心ください。
ウリ科の野菜を食べるとき、ククルビタシンを無意識のうちに摂取していますが、私たちが食べているのは、ごくわずかな量です。
ククルビタシンが多量に含まれているかどうかは、実際に食べてみると分かります。
薄くスライスして塩もみして下ごしらえが済んだズッキーニを、一度味見してみましょう。
味見だなんて、はしたない!って思わずに。味見、大事ですよ。
いつも食べているものより、極端に苦く感じた場合、要注意です。
ククルビタシンは、加熱しても苦味が消えず、どんな調理方法でも苦味が残ってしまいます。
生の状態で食べてみて、「この苦味、ヤバくない?」と早めに気づいた方が、私たちの身のためです。
万が一、苦いズッキーニと出会ってしまった場合、絶対に食べないください。
もったいない!と感じますが・・・捨てたズッキーニは、野菜を育てる肥料として生まれ変わるから大丈夫!
そんな気持ちで、潔く破棄するようにしてください。
生でも食べれるズッキーニだからこそ、選び方が重要。
「毒があるズッキーニを見分ける方法ってあるの?」
ここまで読むと、このような疑問を感じた方もいらっしゃるかと思います。
残念ながら、100%確実に、毒が含まれていないズッキーニを選ぶという方法はありません。
その代わり、鮮度を意識することで、お腹を壊す可能性をガクンと減らすことができます。
生で食べる場合、鮮度を意識した方がいいでしょう。
新鮮なズッキーニは
- 太さが同じのもの
- 表面にツヤがあるもの
- 切り口がみずみずしいもの
細すぎず、太すぎず、上から下まで太さが同じもので、表面に傷や変色がなく艶やかな緑色をしているものが新鮮なズッキーニです。
切ってみると、鮮度が一目瞭然。
身が引き締まっていて、切り口にジュワッと水が出ているものは水分量が多く、みずみずしい証拠です。
買い物するときは、以下を確認しましょう。
- 太さ
- 色
- ツヤ
- 傷や変色の有無
- ヘタの表面
スーパーで買い物するとなると、包丁でスパンと切って切り口を確かめることができません。(当たり前・・・)
切り口のみずみずしさを確認する場合、ヘタの表面を見ると判断しやすいです。
ズッキーニの消費期限は、購入後1週間以内です。
時間の経過とともに、触り心地が柔らかくなり、身がスカスカになってしまいます。
カボチャの仲間ですが、残念ながら、カボチャのように寝かせたら美味しくなるものではありません。
古くなると、ズッキーニの美味しさが半減してしまいますので、できるだけ早めに食べきるようにしましょう。
ズッキーニを生食する成功の秘訣は、調理方法と鮮度と少しばかりの運。

生ハムとズッキーニの相性抜群。
ズッキーニは生で食べられるということをご紹介しました。
生のズッキーニは、消化が悪いβでんぷんが多いため、柔らかく食べやすい状態にするのがポイントです。
食べるときの注意点は、ズッキーニに含まれる毒「ククルビタシン」。
必ず味見をしてみて、苦味が強くないかを確認してくださいね。
生食の場合は、スーパーでズッキーニを選ぶことから始まっています。
鮮度を欠かさずチェックして・・・あとは苦味がないことをお祈りしながら、お早めに味わってみてください。
「大きなきゅうりとハムを食べてるみたいで食べやすいよー!」
加熱したズッキーニを食べないウチの子たちの感想。生食のほうが食べやすかったようです。
ズッキーニなどの夏野菜は、水分やカリウムなどが豊富。
太陽の熱でヒートアップしてしまいそうなカラダの中をクールダウンしてくれる役割がありますよ。
旬の夏の季節、調理方法を工夫して生食にチャレンジしてみてくださいね。
ズッキーニを加熱するときは、多めの油でじっくりと

ズッキーニを炒めるときは、油を多めに使って焼き目がつくまでじっくり炒めたほうが美味しいです。
焼肉にもズッキーニが欠かせない
軽く塩とレモンでOK。ビールとの相性も◎。