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牛乳の分類と定義のまとめ。ヨーグルトメーカーが使える成分なのかもあわせて解説

「売り場に行くと牛乳の種類が多いけど、違いがわからない。」

「ヨーグルトメーカーに牛乳セットしたけど、固まらなかったんだよね。」

一家で1週間に牛乳20本を消費する、管理栄養士の私がそんなお悩みを解説いたします。

牛乳をそのまま飲むのとても美味しいし、お料理にも欠かせないものですよね。

お風呂上りに冷蔵庫を開けてガバガバ飲んでしまった!、なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか。

贅沢な悩みなんですけど、子どもが牛乳好きで補充が絶えない我が家なのですが、牛乳って高いですよね。

1本200円ちょっと、安いもので150円代。

すぐなくなるので安いものを多く買っていますが、自家製ヨーグルトを作る時に美味しくできないというデメリットも。

使い分けておくと失敗しない、牛乳の成分をご紹介します。

 

メーカーごとで牛乳の味がなんとなく違って感じる理由

普段何気なく飲んでいる牛乳ですが、どんな基準で購入していますか。

  • お値段お手頃のもの
  • 信頼できるメーカーのもの
  • プライベートブランドのもの
  • パッケージのイメージ(自然の恵みを感じる雰囲気、牛さんがなんか可愛い)
  • 飲んで美味しいと思うもの

いろいろ理由があると思います

それも購入の決め手としては、大正解です。

いろいろ飲み比べている方も中にはいらっしゃると思います。

実際に飲んでみて・・・

  • あれ?なんか味が薄くない?(逆に濃いものも)
  • なんか水っぽいんだよね?
  • このメーカーのは美味しいのに、こっちはまずい。
  • 牛乳ってこんなに味が違うんだー!

そんな経験をされた方もいらっしゃるかもしれません。

それぞれ好みの違いでありますが、もしかしたら牛乳の成分に差があるという理由も考えられます。

パッケージの中の表示を見ている方、いらっしゃいますでしょうか。

パッケージに記載されている表示によって、牛乳の分類が変わってきます。

次に牛乳の成分について説明していきましょう。

こんなにあった!牛乳の分類と定義

売り場に多種類の牛乳が並んでいるスーパーの様子

スーパーに行くと、ズラーッと並んでいる牛乳。

陳列棚の一画にびっしりと埋め尽くしているスーパーもたまに見かけます。

同じ形の牛乳パックで規則正しく並んでいますが、同じ味や成分ではありません。

「同じメーカーなのにパッケージが赤と青とか緑とか・・・。どう違うの?」

と思った方もいらっしゃることでしょう。

牛乳はどれも同じのように見えますが、表示によって成分が異なります。

成分調整牛乳 まきばの空の成分表示

乳牛から絞ったままの乳のことを生乳(せいにゅう)と言います。

食品衛生法により、生乳は細菌が含まれているため販売ができません。

生乳を加工したものが市場に陳列されている牛乳です。

その中で、生乳や乳固形分(乳脂肪分、無脂乳固形分)の割合で牛乳の分類が決まります。

牛乳の分類を図に表すと以下のようになります。

牛乳(成分無調整牛乳)

生乳の成分を調整しないまま殺菌し、パック詰めしたもの。

一般的に牛乳は、成分無調整牛乳のことを言います。

成分調整牛乳

生乳から乳脂肪分などの一部を取り除き、成分を調整したもの。

乳脂肪分の除去の決まりがないのが特徴です。

低脂肪牛乳

成分調整牛乳と同様に乳脂肪分を除去するが、乳脂肪分0.5%以上 1.5%以下と規定があります。

無脂肪牛乳

成分調整牛乳と同様に乳脂肪分を除去するが、低脂肪牛乳よりさらに脂肪を除去したもの。

乳脂肪分0.5%未満のものを言います。

加工乳

生乳と牛乳(または乳製品)を添加して加工したもの。

乳製品は、脱脂粉乳やクリーム、バターなどがあります。

乳脂肪分の規定がなく成分調整牛乳と混同しがちですが、生乳の割合が大きく異なります。

乳飲料

生乳に乳製品を加え、さらにビタミン・ミネラル・カルシウムなどの栄養分や、コーヒーや果汁を添加したもの。

牛乳を再現したものや甘味や酸味があるものまで幅が広いのが特徴です。

ヨーグルトを作りたい!使用すべき牛乳と種類別の固まり具合

ヨーグルトメーカーでヨーグルトを作っている方も多いのではないでしょうか。

ヨーグルトメーカーで使用する牛乳として推奨するのは、成分無調整牛乳です。

スーパーに行けば9割以上の高確率で入手することができますが、価格がそれなりにするのがデメリットです。

  • たくさん飲むから安い牛乳がいい
  • 家族が牛乳苦手だから牛乳っぽくない薄味のものがいい
  • 成分違っても牛乳は牛乳だから、できるだけコストを抑えたい

牛乳だけで、さまざまなニーズがあります。

実際に私が他の分類の牛乳で作ったヨーグルトについてご紹介しています。

お役に立てると、幸いです。

ちなみに、我が家で使用しているヨーグルトメーカーは、ヨーグルトファクトリーです。

種菌はすべてLG21(ドリンクタイプ)を使用しています。

明治プロビオヨーグルトLG21ドリンクタイプ(112ml×36本)
明治

成分無調整牛乳で作ったヨーグルト

トップバリュの北海道牛乳(成分無調整牛乳)を使用した場合

ヨーグルトメーカーでヨーグルトを作った様子です。

そもそも「ヨーグルトって自分で作れるんだ・・・知らなかった。」と気になる方、自家製ヨーグルトをヨーグルトメーカーで!おすすめの種菌は?どんな容器に入れればいいの?量産できてコスパ最高!をご覧ください。

成分調整牛乳で作ったヨーグルト

まきばの空(成分調整牛乳)を使用した場合

成分調整牛乳と成分無調整牛乳、よく表示を見ないと買い間違えてしまうことがあります。

間違えて買ってしまった・・・ヨーグルト作ることできないの?と思う前に、成分調整牛乳で自家製ヨーグルトを作ると失敗する?「まきばの空」を使って実験。成分無調整牛乳で作ったものと比較を読んでみて。

加工乳で作ったヨーグルト

北のおいしさまる搾り(加工乳)を使用した場合

あちゃ・・・失敗しちゃいましたね。

捨てちゃうのは・・・もったいない。

加工乳で自家製ヨーグルトを作れないって本当?実際に作ってみた結果、意外な反応だった話で、その後どうしたのかをご紹介します。

乳飲料で作ったヨーグルト

毎日骨太(乳飲料)を使用した場合

水っぽい感じのゆるいヨーグルトになりました。

特濃(乳飲料)を使用した場合

同じ乳飲料だけど、脂肪分の比率の高い「特濃」の牛乳を使用した場合、こんなにトロミのあるヨーグルトになりました。

乳飲料とは何ぞや?

詳細は、乳飲料の牛乳をヨーグルトメーカーにセットするとどうなる?自家製ヨーグルトを作れるのか実験。をご覧ください。

豆乳で作ったヨーグルト

スジャータ 無調整有機豆乳を使用した場合

お豆腐のようによく固まっているように見えます。

詳しい食感やお味については、ヨーグルトメーカーで豆乳ヨーグルトを作るとまずい?見た目や味、固まり方を考察してみるに詳しく書いてあります。

低脂肪牛乳・低脂肪乳で作ったヨーグルト

森永のおいしい低脂肪牛乳で作った場合

見た目はよく固まっているように見えますが、やや柔らかい感じです。

コープのさらっとおいしい低脂肪乳を使用した場合

低脂肪牛乳と同様柔らかめの仕上がり。すくったときにボタボタとこぼれてしまい、容器にこぼれていきました。

詳細は、低脂肪牛乳と低脂肪乳の違いは?自家製ヨーグルトを作ることができないの?固まるかどうかを実験。をご覧ください。

もちろん、お味や食感、喉ごしなどの感じ方は、食べる人の好みによって異なります。

紹介した中には、取扱説明書に「使えません」と記載されていたものもありました。

「取説の使い方に従って使用したい!」

「裏技があるならとことん試してみたい!」

「でも、失敗はしたくない。」

いろいろな考えをお持ちでしょう。

この体験談をもとに、あなただけのお好みのヨーグルトの味を見つけてみてくださいね。

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