「うまーい!テーレッテレ~♪」
ちょっと不気味で怪しげな魔女のCM、覚えていますか?
1986年(昭和61年)に販売開始した、クラシエさんの「ねるねるねるね」です。
当時はまだ子どもで、大人になった今も強烈に頭に残っている方、きっと多いハズ?
「なんだか体に悪そう・・・」
もしかしたら、なかなか買ってもらえなかったって方も?
Rumi
買ってもらった覚えが・・・ない!
そんなねるねるねるねですが、大きな誤解があります。
練れば練るほど膨れたり、色が変わったりする原材料の正体は、ナニモノなのか?
その化学反応から生まれたお菓子は、本当に体に悪いものなのか?
以下の記事をご覧くださいね。
知ってますか?「ねるねるねるね」は、保存料・合成着色料ゼロ。
ねるねるねるねのパッケージを見ると、青と黄色のコントラストのクリームがふっくらと、
怪しげにツノを立てていますね・・・。
実際のものがこちら。
水と”1ばんのこな”、”2ばんのこな”の粉末を順番に加え混ぜると、色が変わったり、ふわっふわに膨れていきます。
「見るからに体に悪そう・・・!」
なんて言わず、続きをご覧ください。
何か書かれていません?写真向かって右側のみどりのクローバーのところ。
「保存料・合成着色料 ゼロ 」
左側には、カルシウム入りと。
知育菓子(R)が“たいせつにしていること”は安全で安心して食べられること。合成着色料と保存料不使用なので、安心してお召し上がりいただけます。
※引用元:クラシエ公式サイト
1986年(昭和61年)から、30年以上変わらないロングセラー商品として、クラシエさん、
「安心安全に食べられること」
を大切にし続けています。
「ねるねるねるね」の成分そのものは、「体に悪いもの」かというと・・・必ずしもそうではないってことです。
「ねるねるねるね」は、豊かな創造力を育む知育菓子として親しまれています。
平成、令和になった今も、世代交代しながら魔女さんご健在。
あのインパクトは見事に受け継がれています。
「今日のオヤツ、ねるねるがいい~!」
平成後半生まれの3人のわが子たちも大好きで、3つぶん買い物カゴへ。
昭和50年代生まれの筆者は、当時買ってもらえなかった反動もあるのか(?)、
子どもが作っているのを見ていると・・・
Rumi
う~、わたしも作って食べたくなります!(笑)
「ねるねるねるね」の成分を見て、膨らむ理由を解説しよう。
なぜ、ねるねるねるねは、膨らむのでしょう?
「重そうに入っている”あわのもと”が”レモンのさん”と反応し”炭酸(あわ)”が出るから。」
とパッケージの裏に、子どもの分かる言葉で膨らむ理由が書かれています。
”あわのもと”とは、お菓子作りで使う膨らし粉、重そう(重炭酸ナトリウム)。
”レモンのさん”は、健康食品によく含まれる、クエン酸。お掃除でもおなじみですね。
アルカリ性の重そうと酸性のクエン酸が合わさることで、炭酸ガスが発生します。
それから、メレンゲで使われる卵白、市販のソースのトロミ付けに使われる増粘多糖類と、膨らむもとが含まれています。
混ぜ続けると、どんどん膨らんでいく秘密は、ここにあります。
「ねるねるねるね」の着色料は本当に安全?ナニモノなのかまとめてみる。
ねるねるねるねのもうひとつの疑問。
体に悪そう・・・な色が変化する原料、着色料の正体はナニモノなのか?
パッケージ裏面によると、使用されている着色料は、大きく3種類です。
アントシアニン
ねるねるねるねの色が変わる成分は、紫キャベツに含まれるアントシアニン。
アントシアニンは、ナスやブドウ、ブルーベリーなどに含まれ色調変化に関係します。
ねるねるねるねブドウ味では、重曹が原料の”1ばんのこな”に水を加えると青へ。
クエン酸が原料の”2番のこな”を加えると赤へと変化。
アルカリ性には青く、酸性には赤く反応するのがアントシアニンの特徴です。
スピルリナ青
スピルリナは、30億年以上も前から存在している藻(も)の一種で、その成分は研究で明らかになっています。
良質なたんぱく質、ビタミン、ミネラルが豊富で、抗酸化作用の効果があり、健康食品のスーパーフードとして使われます。
スピルリナ青(フィコシアニン)は、光合成に関与するクロロフィル(緑色)やカロテノイド(黄・橙・赤)などの色素も含み、植物の生命維持に必要な天然色素です。
クチナシ
クチナシは、庭木として植えられるクチナシの果実から抽出される天然色素です
たくあん、きんとん、栗の甘露煮など、鮮やかな黄色にするために、江戸時代から使われてきました。
クチナシの色素の成分は、クロシン。
パエリアのスパイス、サフランと同じ水溶性の色素で、水から煮出して色を出して使用します。
サフランより安価で、幅広く色味を引き出すことができ、スーパーでカンタンに購入することもできますよ。
一度はやりたい!ねるねるねるね3種類を食べ比べ!
えっと、突然ですが・・・ここで、ねるねるねるね3種類を食べ比べてみようと思います。
30代後半、ねるねるねるねと同世代のおとなですが、ひとりで一度に3パック食べるのは初体験。
Rumi
アラフォーのわたしがねるねる3種類をいただきます。最後までお付き合いください。
袋の中身はこちら。マスコットキャラクターのねるねくんがかわいらしい。
トレイとスプーン、1ばん、2ばん、3ばんと粉の入った袋に番号があります。
クリームソーダ味には、3ばんのこなではなく、クリームソースのもと、トッピングと書かれた袋があります。
トレイに付いたカップを切り取り、水の用意。
実際に作ってみます!(ワクワク!)
3種類まとめて、同時進行で。
1番のこなとカップ1杯の水(5cc)をよく混ぜます。
きめ細かく真っ白な1ばんのこなの主成分は、重そう。
粉がなくなるまで混ぜると、片栗粉を入れたかのような小さなトロミができます。
1ばんのこなを溶かした色は、ソーダ味が黄色、ブドウ味が青紫、クリームソーダ味が水色。
黄色い色素のクチナシ、青い色素のスピルリナ、
そして、アルカリ性の重そうに青紫に反応しているアントシアニンです。
2ばんのこなを加えていきましょう。ザラザラした触り心地は、クエン酸。
粉の色が3種類バラバラだ・・・!
ソーダ味は青色で、ブドウ味は白、クリームソーダ味は薄い黄色。
3つ並べなければ、気付かないまま何も疑問に感じず、ねるねるしていたことでしょう。
これらの色がナニモノなのかは、もうお分かりですね?
途中経過~!
Rumi
うわぁ~・・・体に悪くなーい、悪くなーい。どんどんねるねるしていきましょう。
混ぜ続けていくと、こんなにふわっふわに!
食べる前に、3ばんのこなの出番!
おや?クリームソーダ味は、3ばんのこな・・・ではなーい!
ねるねくんのトレーの中に、クリームソースのもとと水を入れ、混ぜます。
メロンソーダのねるねるにトッピングをしまーす。
あ、勢い余ってしまい・・・、クリームソーダのもとにまで粉末かかってしまいました。
出来上がったものはこちら。
クリームソーダ味、パッケージと異なる出来になってしまいましたね。(汗)
Rumi
これはこれでよし!・・・ですよね?
ソーダにラムネって、ゼイタクじゃありません?
ねるねるのふわっふわ感がシュワシュワしたソーダを彷彿とさせますね。
さらにラムネが加わることで、ソーダ感がアップします。
ブドウ味は、マイルドな酸味がふわっふわ食感とよく合います。
キャンディを付けると、パチパチと口に当たって、その後ふわっとした酸味が口の中に残ります。
他の2種と作り方が異なるクリームソーダ味は、こんな感じ。
ふわっふわなソーダの味に、クリームソースとトッピングを加えると、酸味に甘味がプラス!
トッピングのシュガーが口の中でサッと溶けてクリーミーな甘みが広がります。
ねるねるねるねは、自然のものや身近にある食べ物が原料だった
ねるねるねるねが膨らんだり、色が変わるもとは、体に悪いものではありません。
ねるねるねるね3種類を食べた自分の舌を鏡で見ると、確かに。
Rumi
「あっかんべー」をしても、舌が着色していない!
合成着色料を使っていないのを物語っているのではないかと感じます。
3種類とも、違った美味しさが楽しみがあって、気分でフレーバーを選ぶ楽しみもあります。
体に悪いものじゃないと分かったところで・・・
よいこのみんなにお約束と注意点!
ねるねるねるねを食べるときは
- おうちで決めたルールを必ず守りましょう
- お父さんお母さんの作った料理も残さず食べましょう。
- 歯みがきも忘れずに!
ねるねるねるねは、砂糖、粉あめ、ブドウ糖など、甘いものをたくさん含んでいます。
ねるねるねるねのカロリーは1パックあたり91キロカロリー、炭水化物は20~24グラムあります。
カロリーは、ゆでたまご1個ぶん。
炭水化物は、バナナ1本ぶんの量です。
もちろん、3パック食べるとなると、カロリーも炭水化物も3倍に増えるため、
かなり、おなかいっぱいになります!
ねるねるねは、とっても美味しくておかわりしたくなります。
けど、食べる量は、ひとりひとつまで!
仲良く遊んだ後は、お父さんお母さんが用意したご飯も残さず食べましょうね。
Rumi
※管理栄養士です
よいおとなが一度に3パックも食べ、大変失礼しました。カロリーオーバーになるので、今回の実験が最初で最後。引き続きわが子たちのオヤツにリピートして楽しむことにします。
大好評!おとな大歓迎のねるねるねるね。
注意!
ねるねるねるねに含まれる卵白粉末は、卵を原料にした成分です。
また、クリームソーダ味には、乳、大豆を原料にした成分も含まれます。
アレルギー表示をご確認ください。