成城石井の「いちごバター」が品薄で入手困難と話題になっています。
「いちごバターがどういったものなのか分からないんだけど、わざわざ並んで買うのはちょっと・・・。」
そんな「いちごバター」が気になるあなたに、家庭で再現する方法を考えてみました。
いちごバターの再販の列に2回並んで購入した私が実際に商品を実食してみて、可能な限り成城石井のものに近づけてみようと努めてみた結果・・・思わぬ展開に。
はたして、成城石井のいちごバターは、うまく再現できたのでしょうか。
いちごが売ってない夏。冷凍いちごで「いちごバター」を再現。
夏の暑い時期に生のいちごがスーパーで販売していないため、冷凍いちごを使って再現しようと思います。
冷凍で美味しく出来るの?
と思うかもしれませんが、いちごの細胞が冷凍することで崩れやすくなるため、短時間でトロミが付きやすくなるというメリットがあります。
「いちごバターって、いちごジャムにバターが入ったものでしょ。」
いちごジャムにバターを加えると、元の商品に近いものができるのではないかと思い(単純・・・)、ジャムを作ることから実験開始。
いちごジャムを作ります。
いちごジャムの材料はこちら。
- 冷凍いちご(解凍済み):500g
- グラニュー糖:250g
- レモン汁:大さじ1
冷凍いちごはジップロックなどのポリ袋に入れて冷水につけて30分ほど解凍。
コチコチに固まっていたいちごなんですけど、流水解凍するとあっという間に戻ります。
デリケートな果物なので、流水で流しっぱなしではなくつけ置きでゆっくりと解凍していく感じで。
成分が流出しないようパパッと済ませよう。(解凍中はいちごを潰さないようお気をつけください)
大きめのホーロー鍋に解凍したいちごとグラニュー糖を入れて放置。
余分な水分を出しやすくします。
全体的にしっとりしたところで、強火で火にかけ3分加熱します。
水分が出てきたところでレモン汁を加えます。引き続き強火です。
砂糖が溶け始めると、さらに水分がじゅわぁ〜っと出てきます。
細かい泡のようなものはアクですので、取り除いておきます。
この時点で5分経過。徐々に水分が少なくなりトロミが増していきます。
ポコポコと気泡が大きくなったところで、火を止めます。
ダラダラ加熱をしすぎないよう強火でササッと終わらせることがコツです。
鍋底が焦げやすいので、素早く下から混ぜてサッといちごを潰してください。
水分がなくなり、ドロッとした感じになったら火を止めます。
ジャムはメチャクチャ熱いです。火傷にお気をつけて。
瓶の煮沸消毒をする
ジャムを煮ている合間に隣のガス台で作業を終えておきましょう。
寸胴鍋などの深鍋に水をたっぷり入れて沸騰したら、瓶と蓋を加えて熱湯を通しておきます。
清潔なトング(または菜箸など)で取り、清潔な水切りかごに置きキッチンペーパーで拭き取り乾燥させておきましょう。
バターの準備をする
- 無塩バター:250g
ここでもうひとりの主役、バターの用意。
バターはお菓子で用いられる無塩バターを使いました。1箱200gのバターなので、2箱買って使用しました。
有塩バターを使っても、ほんのり塩っけがあって美味しく感じるかもしれませんね。お好みで。
いちごとバターの割合は2:1で作ります。
無塩バターは耐熱容器に入れて、電子レンジで1分30秒あたためて溶かしていきます。
完全な液体の状態まで溶かすのではなく、ヘラで潰れる程度の白く練った状態にしました。
スパチュラで固形がなくなるまで練っておきます。
ここでお鍋に投入!
先ほど作ったいちごジャムにバターを加えてさらに混ぜていきます。
いちごジャムはまだまだ熱が残った状態です。
真っ赤なジャムとと合わせると、バターが柔らかくなり薄いピンク色に変わっていくと思っていたのですが・・・
あれ???!混ざりません。
バターが溶けてしまい、液体状になっていちごジャムと離れてしまったのです。
がーん!!!
ジャムが温かい状態で混ぜてしまったのが良くなかったのかしら?
ここまでせっかく作ったのに・・・あ〜失敗しちゃった・・・と凹むのは、まだ早い。
うん、落ち着いて。落ち着いて。
30分ほど火を止めて置いておいたら・・・トロットロに溶けたバターがうまい具合に落ち着きクリーム状になり、再び固まりだしたのです。
今すぐにでもパンに塗って食べたくなるようなトロッと滑らかな状態にまで回復。
少なくとも・・・失敗は免れたかな。(うん、そういうことにしておこう。)
成城石井の「いちごバター」と比較してみると
瓶に入れて実際の商品と一緒に並べてみると・・・
明らかに自家製のいちごバターの方が濃いですね。
瓶詰めしてみると、ぱっと見バターが入っているように見えず、普通のジャムのようにも思えてきます。
こちらは、冷蔵庫に入れて一晩冷やしておいた自家製いちごバター。
バターで白く固まってしまったところがちらほら・・・。
やや濁ったピンク色とうっすら白いバターがマーブル状になっています。
分離しないように上手く混ぜあわせることが課題ですね。
一晩冷やした自家製いちごバターをスプーンですくってみると、いちごジャムのようなぷるんと艶やかなトロミではなくて、ポテトサラダのようにざっくりとした感じ。
色は、ネギトロ丼にたっぷりとしょうゆをかけて混ぜたような黒ずんだピンク色です。
色と見た目は大事ですよね・・・。(汗)
朝ごはんのトーストに塗ってみましょう。
パリッと焼いてアツアツのトーストに塗ってみると、じんわりとバターが溶けてスーッといちごジャムが伸びていきます。
結局ジャムとバターは分離してしまったけど、まぁいつもよりも華やかな感じ。
いちごの甘酸っぱい風味とバターのほのかな香りがいい感じです。
たっぷり塗って食べてみたところ・・・
でも、うまい!!!
バターのとろーんとした油分がパンに溶けてしっとりとしているのと、いちごジャムの酸味や甘みがより際立って口の中に広がります。
味は、全くもって問題ありませんでした。美味しい。
朝食をたくさん食べたがらない子どもたちが、トーストをおかわりするほど。
1回の朝食で家族4人が実食した時点で、瓶の半分減りました。いちごバター、すごい。
【追記】手作りして3日目のいちごバター。
バターといちごジャムがいい具合に馴染んでいき、分離している箇所が少なくなりました。
だいぶ、実物に近くなったかな・・・。
手間暇かけて作っても減っていくのはあっという間・・・。連休中の3日間で食べ終えました。
あくまで自家製なので、お早めにお召し上がりください。
いちごジャムとバターの組み合わせはやっぱり最強!
いちごジャムの甘みとバターの香りが同時に楽しめるいちごバター、何杯でも口の中にスプーンを運びたくなります。
「いちごジャムとバターを混ぜて作っただけじゃん!」
ただ単純に考えてしまいがちなんですが、いちごジャムとバターは相性が最強だったというのが「いちごバター」という第三のスプレット(塗り物)で証明されたということではないでしょうか。
個人的には、成城石井で販売されている「いちごバター」のほうが、色鮮やかなピンク色だしなめらかなトロミで美味しい!です。
なんたって、分離せずキレイに混ざっているし。(苦笑)
本当に美味しいいちごバターが食べたい方は、お店で並んで買ってみてくださいね。
並んでいる時間もワクワクしてて楽しいですよ。(笑)