夏の終わりから秋にかけて、ナスがおいしい季節です。
ナスと言うと、こんなことわざがあるけど、知っているかな。
子ども
「秋ナスは嫁(よめ)に食わすな」?
お嫁さんはナスを食べちゃいけないのはなぜ?かわいそう。
Rumi
いろいろ言い伝えがあるけど、おばあちゃんがお母さんに言った思いやりをこめた意味があるよ。
ナスは体を冷やしやすい野菜
ナスは、体を冷やす野菜です。
暑さが落ち着き、すずしくなってきた秋に、体を冷やしやすいナスを食べると、大切なお嫁さんの体を冷やしやすくなります。
子ども
体を冷やすとどうなるの?かぜをひいたりするのかな?
Rumi
体が冷えると、血液の流れが悪くなり、体調をくずすことがあるよ。
赤ちゃんがおなかにいるとき体を冷やすと、赤ちゃんが元気に動けなくなったり、早く生まれてきてしまったりすることがあるから注意が必要なんだ。
Rumi
夏ナスは、みずみずしくさっぱりしているよ。秋ナスは、身がしまっててコクが強いんだ。暑い夏からすずしい秋まで、変化を楽しみながら長く味わうことができるよ。
ナスの栄養は?体を冷やしてしまう理由は?
子ども
なぜ、ナスは体を冷やしてしまうの?
Rumi
ナスには、体を冷やす栄養がふくまれているよ。冷えやすい理由は、2つあるよ。
- カリウム:夏バテ予防、血液の流れをよくする
- 葉酸:血液を作るのを助ける
- 食物せんい:体の消化を助ける
- ビタミンC:体の悪い物質を取りのぞく・たんぱく質や鉄分などのはたらきを助ける
- ポリフェノール(ナスニン):鉄分のはたらきを助ける
Rumi
ナスの成分は、ほとんどが水分のため、カリウムやビタミンCが体の外へにがそうとして体温が下がりやすいんだ。
子ども
暑い夏に体が冷えると、すずしいよ。
Rumi
ナスは鉄分が少ない野菜なので、体の中の血がたりなくなると、冷えやすい体になるよ。
体を冷やさないナスの食べ方は?
子ども
おなかに赤ちゃんがいるお嫁さんは、体を冷やしやすいナスを本当に食べちゃいけないの?
Rumi
体を冷やさない料理のしかたで工夫をすれば大丈夫。
ナスにふくまれる葉酸は、赤ちゃんに大事な栄養だよ。
- ぶた肉
- サバ
- しょうが
- ニンニク
- 油
- たまねぎ
Rumi
ナスは鉄分が少ないから、鉄分たっぷりのお肉やお魚と組み合わせよう。
ナスにふくまれるナスニンやビタミンCには、鉄分のはたらきを助ける役わりがあるよ。
- 油といっしょにいためる:油でいためると食べ物の栄養を吸収しやすいよ。温かくたべることもできるね。
- 香りの強い野菜と組み合わせる:ニンニクやしょうがなどは体をポカポカにするよ。
- お肉やお魚と組み合わせる:お肉やお魚には鉄分がふくまれるよ。
- 根菜類と組み合わせる:にんじん、たまねぎなど、土の中で取れる野菜は、体を温める効果があるよ。
Rumi
ナスを使って体を冷やしにくくするメニューは、マーボーナス、ラタトゥイユ、ナスとサバのトマトパスタなどがあるよ。
まとめ
「秋ナスを嫁に食わすな」の意味についておはなししました。
- 「秋ナスを嫁に食わすな」の理由のひとつに、ナスは体を冷やしやすいことがあげられる
- ナスは体を冷やしやすく、秋のすずしい季節に食べると、体調をくずしやすいと言われてきた
- ナスを食べると体が冷えやすいのは、ナスにふくまれるビタミンC、カリウムなどがある
- ナスの水分をカリウムやビタミンCによって、体の外へにがそうとして体が冷えることがある
- ナスは鉄分が少ないため、お肉やお魚と組み合わせて食べると良い
子ども
ナスはおいしくて栄養があるけど、食べ過ぎると体を冷やしてしまうから気を付けようの意味なんだね。
Rumi
秋ナスは、とてもおいしいよ。お肉やお魚、香りの強い野菜は油となかよしだから、秋ナスといためて食べて、体をポカポカにしよう。