「ヨーグルトメーカーで作ったヨーグルトって、どうやって保存すればいいの?」
という質問に、ヨーグルトメーカー使用歴8年の私がお答えします。
ヨーグルトメーカーで作られるヨーグルトの量は、およそ牛乳パック1本分。
ひとりはもちろん、家族がいても、1日1食で食べるには結構な量かと思います。
お困りママ
自家製ヨーグルトを保存するのって、みんなどうしているんだろう?日持ちしなさそうだし、量が多いし、間違った保存をしていないかが心配・・・。
Rumi
注意点はありますが、あまり難しく考えなくて大丈夫。清潔を保つこと、保存期間を守ることが重要です。
ヨーグルトメーカーで作ったヨーグルトは、市販のものよりも食べられる期間が短いです。
せいぜい、2〜3日程度しか日持ちしないと思ってください。

Rumi
たとえ市販のヨーグルトの賞味期限が3日以上あっても、同じ基準と考えずに、自家製ヨーグルトは必ずお早めに食べきってください。
自家製ヨーグルトの保存で必ず守ること

- 密閉して保存する
- 長く常温に置きすぎない
- 保存容器にスプーンなどを直接入れない
保存容器がどんなものでも必ず守ることです。覚えておきましょう。

Rumi
ヨーグルトが腐る原因は、細菌が空気に触れるから。味はもちろん、色、ニオイ、水分の変化が腐敗の基準になります。
密閉して保存する
ヨーグルトの保存容器は、いろいろ挙げられますが、密閉容器に保存することがベストです。
のちに牛乳パックや付属品の専用容器を使った保存についてご紹介しますが、どちらも密閉性が低いのがデメリットです。
- 空気に触れやすく菌が繁殖しやすい
- 冷蔵庫の中のニオイが移りやすい
- 冷蔵庫内の水分が蒸発し、水が溜まりやすい
- ニオイ漏れや液漏れが起こりやすい

Rumi
密閉性が低いと、温度や湿度、空気に影響を受けやすくなり、保存性が弱くなります。
ヨーグルトを保存するなら、ホーロー容器がおススメ。
- 酸に強く、食材の風味や質が変化しにくい
- ニオイが付きにくく清潔を保ちやすい
- 冷却性に優れている
- ガッチリしてて見た目が良い
- 割れにくい
野田琺瑯の持ち手付きストッカーの丸形Lは、牛乳1本分のヨーグルトが丸ごと入ります。
保存容器へヨーグルトを移す時は、牛乳パックや専用容器の隅まで届くロングスプーンがあると便利です。
長く常温に置きすぎない

作ったヨーグルトは、粗熱を取った後、早めに冷蔵庫へ入れてください。
温かいうちは、まだまだ発酵が進みます。
発酵が進みすぎると、乳清(ホエー)が出過ぎてしまい、仕上がりが水っぽくなってしまいます。
ヨーグルトの水分量が増えてしまうと、カビや腐敗の原因になります。
冷蔵庫に入れることで、ヨーグルトの発酵を抑えることができるので、お早めに冷蔵庫へ入れましょう。

Rumi
ホエーの多いヨーグルトは、酸味が多くなったり、ヨーグルト本来の味が失われることがあります。ホエーそのものは悪いものではありません。けど、水分なので食中毒を引き起こす原因になります。
保存容器にスプーンなどを入れない
保存容器にかき混ぜ用のスプーンやとりわけ用のスプーンなどを、入れっぱなしにして冷蔵庫に入れないようにしましょう。
「熱湯消毒したから大丈夫!」と考えがちですが、その後細菌が付着したり、細菌が残った状態のままの可能性もあります。
ヨーグルトの酸で、スプーンがサビやすくなるため、次回のヨーグルトの調理に支障をきたすかもしれません。
面倒だけど、ヨーグルトを作った後に使用したスプーンは、必ず保存容器から出しておきましょう。

Rumi
分かってはいると思うけど、ひとりで食べるものであっても、直スプーンはNG!ヨーグルトはデリケートなものなので、清潔な道具を使うことが大切です。
牛乳パックごとヨーグルトを保存するときの注意点
牛乳パックをそのままセットして自家製ヨーグルトを作る場合、牛乳パックごと保存できるとスムーズですよね。

Rumi
わたしもよくやる方法。なんてったって一番カンタン!
自家製ヨーグルトは、牛乳パックごと保存することができます。
けど、密閉性が低いため、間違った方法で保存をすると、カビなどの原因になります。
以下の点に注意してください。
- 振ったり横倒しにしない
- 牛乳パックの内側を素手で触れない
- 消毒したクリップで注ぎ口をふさぐ
振ったり横倒しにしない

見てのとおり、開封された牛乳パックは、密閉容器ではありません。
ヨーグルトがぷるんと固まっていても、振ったり横倒しにすると、どうなるか?お分かりですね。
牛乳と同様、ヨーグルトも漏れ出てしまいます。
注ぎ口は、水分が染み込みやすく、牛乳パックの出し入れや盛り付けで、変形しやすいです。
牛乳パックの内側(注ぎ口)にヨーグルトの水分が漏れ出てしまうと、細菌が繁殖しやすくなります。

Rumi
牛乳パックで保存するときは、注ぎ口にヨーグルトが付いていないかを意識しましょう。
牛乳パックの内側を素手で触れない

これ、知らぬうちにやってしまいがちですが・・・
牛乳パックの内側を素手で触らないよう注意してください。
注ぎ口は、直接ヨーグルトが接触するため、細菌が付いたまま長時間放置すると繁殖しやすい部分です。

ヨーグルトメーカーでヨーグルトを作る時、細菌が混じると、うまく固まらなかったり、カビの生えやすいヨーグルトに仕上がります。

Rumi
パックの中の固まったヨーグルトを覗いたら、黒い胞子が浮いていた・・・ってこと、わたしもあります。カビを疑い、泣く泣く破棄することになりました。
牛乳パック用のクリップで注ぎ口をふさぐ

牛乳パックごとヨーグルトを保存するときは、必ず牛乳パック用のクリップを使用してください。
注ぎ口を密閉し、水分やニオイ、細菌の繁殖を防ぐためです。
牛乳パック用のクリップは、ヨーグルトメーカーの付属品として付いていることもあります。
ないときは、通販で購入可能。クリップタイプのものもあれば、シリコンふたのタイプもあります。

Rumi
牛乳パック用クリップは、100円均一で購入することも可能です。袋止めなどでも代用できます。
ヨーグルトの保存で注ぎ口を止める時は、耐熱温度を確認し、必ず熱湯消毒をしてから使用しましょう。
牛乳パックで保存する場合、専用容器や保存容器の熱湯消毒は不要です。
牛乳用クリップだけでなく、かき混ぜる用のスプーンや計量カップの熱湯消毒も、必要になります。
熱湯消毒の方法はこちらから。
ヨーグルトメーカーの専用容器で保存をするときの注意点

自家製ヨーグルトを作るのに、ヨーグルトメーカーに専用容器が付属品としてついている機種もあります。

Rumi
専用容器付きの機種は、牛乳パックと併用できるものが多いため、容器を使う使わないは人それぞれ。
ヨーグルトメーカーの専用容器を使う場合も、もちろん注意点があります。
- 専用容器はよく洗い熱湯消毒をして使うこと
- 長く保存しすぎないこと
専用容器はよく洗い熱湯消毒をして使うこと

専用容器は、中性洗剤でよく洗い、熱湯消毒して使いましょう。
熱湯消毒については、先ほども説明がありました。
専用容器のふたの熱湯消毒も必要になります。

Rumi
専用容器の耐熱温度は、100℃が多いです。長時間熱湯にあたると変形するため、ジャムの瓶のように煮沸消毒をしないようご注意ください。
煮沸消毒の説明もこちらの記事で。
冷蔵庫に長く保存しすぎないこと

専用容器は、牛乳パックより作りがかっちりしてて、中身が見やすく保存しやすい、繰り返し使えるなど、メリットがあります。
けど、完全密閉の容器ではありません。
あくまで、ヨーグルトメーカーでヨーグルトを作ること前提に作られている容器のため、保存するための容器としてはやや不向きです。
専用容器で使われるポリプロピレンは、急激な温度変化で、キズやヒビ割れが起こりやすい素材です。
ヨーグルトメーカーで温めた後、冷蔵庫に入れる作業を繰り返していくうちに、劣化していくかと思われます。

Rumi
保存容器として使えますが、密閉性が低く、温度差で劣化しやすいので、冷蔵庫に入れっぱなしはNGです。お早めにヨーグルトを食べてしまいましょう。
ヨーグルトメーカーの専用容器は、通販で購入できます。
お手持ちのヨーグルトメーカーの規格とサイズを確認してからご購入ください。
まとめ
ヨーグルトメーカーで作ったヨーグルトの3つの保存方法をご紹介しました。
- 保存容器
- 牛乳パックごと
- 専用容器
密閉性は保存容器が一番高いですが、気軽にできる牛乳パックや専用容器を直接冷蔵庫に入れても大丈夫です。
大事なのは、清潔を保つことと、保存期間を守ること。
自家製ヨーグルトの賞味期限は、市販のヨーグルトより長くありません。

Rumi
どの方法も、お早めに召し上がることをお忘れなく。
自家製ヨーグルトの保存方法について、お伝えしました。