疲れているときとか、風邪ひいているときとか、食欲ないときとか、無性にカレーが食べたくなるときってありませんか?
ひとくち食べると、モリモリ口の中に入っていて、いつのまにかお皿が空っぽになっていたという破壊力。
その秘密はおそらく・・・、スパイスにあるかと思います。
たくさんのスパイスがひとつになって、不思議とその香りに惹かれてしまいますよね。
北海道札幌のご当地グルメ「スープカレー」は、スパイスの香りをうまく生かし、後味がすっきりとしたヘルシー料理。
小麦粉を使わず、脂肪燃焼効果が高いスパイスをたくさん使い、野菜も食べれて、低カロリー。
大きなチキンレグを使うとか、なかなかハードル高そうですが・・・ベースとなるスープはご家庭で再現することができます。
そもそもスープカレーってどんなものなのか?
「ス、スープカレーくらい、知ってるよ!」
と言っても、カレールーを使ったカレーライスが主流である私たちにはあまり馴染みが少ないものかと思います。
スープカレーの特徴を具体的にどんなものかというと・・・
カレーのグルメマンガ「華麗なる食卓」で、スープカレーの定義をわかりやすく説明してくださっていました。
- 小麦粉を使ってないカレーであること
- 具材とは別にダシを取って使っていること
- スパイス重視のスープ状のカレーであること
あれ?大泉さんがおっしゃってたことでしたっけ?(大泉さん、ゴメンなさい。)
小麦粉を使わずダシとスパイスで旨味を引き出すスープカレーは、さらりとして後味すっきりした味なのが、いつものカレーと異なります。
食欲がないときとか、カレーライスだと少し重たいと感じたときとかに食べたい一品です。
おうちにあるお鍋で作ることができますが、シャトルシェフを使うと煮込み時間を短縮することができるので、オススメですよ。
「スープカレー」を家庭で再現。
材料
- 玉ねぎ:2個
- 鶏肉:350g
- にんじん:1本
- クミンシード:小さじ1
- ローリエ:2枚
- 水:2000ml
スーパーで骨つきのものが売っていなかったため、骨なしの鶏肉を使用しています。
骨つきの鶏肉を使った場合より、あっさりめに仕上がります。
- 鷹の爪(お好みで):2~3本
- にんにく:2~3個
- しょうが:1かけ
- チキンコンソメ:10g
- おろしりんご:30g
- 和風顆粒だし:10g
- カレー粉:大さじ1
- トマトピューレ:100ml
- ターメリック:小さじ1強
- コリアンダー:小さじ1強
- カルダモン:小さじ1
- クミンパウダー:小さじ1
- シナモン:小さじ1
- ガラムマサラ :大さじ1
1本1本集めるのが大変な時は、使い切りの分量のスパイスが一気に集まるセットもあります。
- ケチャップ:大さじ3
- 中濃ソース:大さじ1
- ナンプラー:小さじ1
- 塩:小さじ1
- バジル:適量
スパイスに味と深みをつけるための隠し味です。
エスニック料理の調味料、ナンプラー(魚醤)は日本料理で使用することは少ないですが、魚の旨味成分がカレーとマッチしますよ。
作り方
中弱火でサラダ油を熱したフライパンで、クミンシードを軽く炒めます。
玉ねぎを加えて、弱火で60分炒めます。
炒める時間がとにかく長い・・・
ので、動画を見ながら木べらをぐるぐる動かしています。
弱火とはいえ、焦がさないように注意。
30分後の様子。色が変わり始めたところで、にんにくとしょうがを加えます。
※辛さをプラスしたい時は、鷹の爪を1本加えて一緒に炒めます。(今回は足していません)
1時間加熱し続けると、こんなアメ色玉ねぎに。
これでハンバーグ作ると絶対旨いだろうなぁ・・。
という感想は置いておいて。次。
- チキンコンソメ(またはブイヨン):10g
- おろしりんご:30g
- 和風顆粒だし:10g
- カレー粉:大さじ1強
- トマトピューレ:100g
を加えてさらに5分炒めていきます。
ここで、以下のスパイスを加えて1分程度炒めます。
- ターメリック:小さじ1
- コリアンダー:小さじ1強
- クミンパウダー:小さじ1強
- カルダモン:小さじ1
- シナモン:小さじ1
- ガラムマサラ :大さじ1
全体に香りが付けばOK。
なんだかスパイスの香りが加わると、元気をもらいますよね。
さまざまなスパイスがもたらす効果からきているものでしょうか。
・・・あ、あくまで私の場合。(プラシーボ効果ですかね?)
次いきましょ。
弱火で炒めてしっかりと水分を飛ばし、ペースト状になったら火を止めます。
このままご飯の上に乗せてカレーライスしても美味しいだろうな・・・。
先は長いです。
フライパンと並行して、スープを作ります。
大きめの鍋に水と鶏肉を入れ、中火にかけます。
沸騰したら弱火にし、アクをとりながら10分煮込みます。
完成したルーを入れます。
さらににんじんを加えて、蓋をして5分。ブクブクと沸騰したらこのまま開けないで火を止めましょう。
シャトルシェフの保温容器にセットして、2時間放置します。
シャトルシェフを使わないときは、鶏肉に火が通り、にんじんが柔らかくなるまで加熱します。
加熱中は蓋をして熱を閉じ込め、火を止めたら余熱で少し寝かしておくと良いでしょう。
2時間経過。
アメ色に炒めた玉ねぎを濾して取り除きます。
せっかくアメ色に炒めたのに・・・もったいない!と思いますよね。
残った玉ねぎは、カレーに加えたりハンバーグのタネなどに使いまわずと再利用できますよ。
玉ねぎがこびりついた鶏肉とにんじんはスープで洗いながら濾して、お鍋の中に戻します。
再び具材として使用。再び弱火で火をかけて5分後に以下を加えます。
- ケチャップ:大さじ3
- 中濃ソース:大さじ1
- ナンプラー:小さじ1
- 塩:小さじ1
- バジル:適量
加えた後、さらに5分煮込み、食べる直前まで保温容器に入れておきます。
これで完成!このまま食べてもOK!
お好みの具材をトッピングすると、こんな感じ。
ピーマンやナス、ゆで卵などの具材を加えたら、札幌っぽい本格的なスープカレーになります。
野菜の素揚げが面倒な時は、焼き野菜にすれば時間短縮に。
スープカレーって、どんな味でどうやって食べるものなのか?
スープカレーは、字のごとくスープのカレーです
カレールーのようなトロミがほとんどなく、サラッとしていカレー風味のスパイスがふわっと香ります。
出典元:華麗なる食卓 ふなつ一輝
口当たりは、さっぱり!だけど、決して薄味ではなく、素材の旨味、スパイスや調味料の風味やコクがギュギュと絞り出されています。
後からくるスパイスのピリッとした辛さがまた心地よい!
カレーの特徴をうまく生かしながら、ほっこりとお腹の中を優しく包んでくれるようにスープを楽しむことができます。
スープカレー専門店で一度、食べ方について質問したことがあるのですが、
「お好みの量のスープをご飯とあわせてお召し上がりください。」と。
カンタンに言うと、特に決まりがないということ。
具材を先に食べてご飯を合間に挟んで、スープをグイッと飲むのが私流。
出典元:華麗なる食卓 ふなつ一輝
「カレーは、高糖質食。」
とよく言われていますが、カレーそのものが高糖質ではなく、ライスと合わせるから高糖質になるもの。
家で作ると、夫なんて米抜き・具材抜きでスープだけ食べてますからね。(なんと贅沢な。)
夫
かつてないうま味の重なり、これはリアルブラックカレーや…
お好みの食べ方を見つけてみてくださいね。(具の野菜もしっかり食べましょう。)
飲むスパイス「スープカレー」を作ってスパイスの元気効果を実感しよう
スパイスというと、単に辛味や香りをつけるためのものと思っている方も多いと思います.
本来は漢方しても使われているものもあります。
カレーを食べると元気が出る秘密は、この漢方から由来しているものもあるかと思います。
漢方というと、「薬」みたいなイメージを持ちますが、国民食であるカレーから摂取することができるとなると、身近なものに感じられますよね。
飲むスパイス「スープカレー」にすることで、液体で流れ入るように体の中に取り入れながら、元気にお過ごしくださいね。
※スパイスに含まれる成分は漢方としての効能はありますが、治療を目的とするものではありません。