子どもと過ごすお休みでよく食べる料理と言ったら、「粉もの料理」ではないでしょうか。
ホットプレートとの相性がバツグン!
短時間で一度にたくさん作ることができるし、その場で食べることもできて腹持ちも良い。
ホットケーキやお好み焼きなどのミックス粉はもちろん、どんな料理でも使える小麦粉の消費量もハンパなく高くなります。
「粉ものをよく作るから、たくさん買っておこう!」
と、ついストックしてしまいますが、夏の小麦粉の常温保存に落とし穴が・・・。
そう、ダニ。想像するだけで・・・鳥肌ものです。
「たくさん小麦粉が残っているけど、暑い夏をどう乗り越えよう?」というあなたへ。
小麦粉の保存方法をご紹介します。
夏の小麦粉の常温保存はキケン!高温多湿はダニの温床に。
「未開封だし、賞味期限内に食べれば、大丈夫なんじゃない?」
と考えがちですが、未開封だからって常温で置いておくことは、あまりオススメしません。
ダニの怖いところは、わずかなスキマからでも侵入してくるところ。
ダニは、高温多湿を好みます。
温度20℃〜30℃、湿度60%の環境で、増殖しやすいと言われています。
からだの大きさはおよそ0.5mm。ちっちゃっ!
小麦粉の中に入ってしまうと、肉眼で見分けるのが難しいのです。ゾッとしますよね。
ダニの発生を防ぐために必要なことは、反対のことをします。
温度と湿度を下げることです。
小麦粉の保存方法のポイントは、5つ。
いまからひとつずつ説明していきますね。
夏の小麦粉の保管は、冷蔵庫保存で温度を下げること
暑い夏に小麦粉を使うときに最初にすることは、必ず冷蔵庫保存をすることです。
ダニは、温度が10℃以下、湿度が50%を下回ると、発生しにくくなります。
「高温多湿を避け冷暗所に保存してください」と小麦粉に記載されているものが多いため、常温で保存OKと思いがちです。
これは、あくまで、風通しが良くて光が通りにくい涼しい場所に保管した場合。
シンクやガスコンロの下など、暗い場所であっても湿度や温度が上がりやすい場所に保管することはNGです。
常温で、いつも保管している場所であっても、気温が上がると風通しが悪くなる可能性が高いです。
余った小麦粉を保管する時は、夏場は冷蔵庫保存が正解です。
小麦粉を保管する時は、冷蔵庫内の湿気に注意!
小麦粉は、湿気とニオイが移りやすい弱点があります。
密閉袋状になっているタイプの小麦粉も販売されていますが、そのままポンと冷蔵庫の中に入れるのはNG。
密閉袋そのものの強度が高くにおい移りしにくい素材でできていますが、開閉の繰り返しで密閉効果が弱まることがあります。
このように工夫することで、より密閉性が高まります。
密閉袋から小麦粉を保存容器に移して保存する場合は、密閉性の高いフタのある容器を使いましょう。
保存容器のフタは、温度の変化によって変形しやすく、使い続けていくうちにぴったりと閉まらなくなる場合があります。
フタの閉まりが悪いと、小麦粉にダイレクトに湿気を吸収しやすくなりますので、注意。
唐辛子や乾燥防止材などを一緒に入れておくとよいでしょう。このような珪藻土の湿気取りを私は使っています。
冷蔵庫から小麦粉を出すときは、使う分だけ出すこと。
冷蔵保存をすることでダニ対策につながりますが、使う時は必ず使う分だけ出すようにしましょう。
冷蔵庫から中身を出すことで、急激に温度が上昇してしまいます。
そのまま常温に置く時間が長くなると、袋や容器に結露ができてしまいます。
きめ細かな粒の小麦粉が水分を吸ってしまい、湿気を吸ってしまう恐れがあります。
冷蔵保存から常温保存へ戻す時も、冷蔵保存の小麦粉をすべて使い切ってから。
その後涼しくなったら、新しい小麦粉を購入して、常温保存に切り替えるようにしましょう。
容器は密閉性が高いものがベスト。
小麦粉の容器は、光を通さず、密閉性の高いものを選びます。
フタが付いている空き缶や空き瓶なども適していますが、光やニオイを通しにくいホーロー素材もOK。
缶やホーロー容器は、中身が見えにくいのがデメリット。
残りの量を気にしておきたい時は、瓶の保存容器を利用したほうがよいでしょう。
中身が見えるという点で、プラスチック素材の容器を使っている方も多いと思います。
- 光を通しやすい
- 湿気を吸収しやすい
- 変形しやすい
デザインやメーカーによって、小麦粉の保存に向かないものもあります。
取扱説明書をよく読み、冷蔵庫に入れて大丈夫な素材かどうかを確認しておきましょう。
そんな私も、フレッシュロックのプラスチック保存容器で小麦粉の保存をしていますが、今のところダニを発生させたことがありません。
サイズが豊富で冷蔵庫保存可能。完全密閉ではないけれど、きっちりとフタが閉まり、ワンタッチで開け閉めができます。
使う分だけ購入して、ストックはほどほどに
ダニから小麦粉を守るためにできるカンタンなことは、使う分だけ購入することです。
小麦粉の使用目的を思い出してみましょう。
ホームベーカリーでパンを焼くとなると、小麦粉を多めにストックされているかと思います。
たくさん使うとなると、おトクな業務用や徳用と書かれた大容量の小麦粉を買ってしまいますよね。
大量の小麦粉を家庭用冷蔵庫で保存するとなると、どうしても場所を取ってしまいます。
ホームベーカリーを使用している私の失敗談ですが、徳用の小麦粉がぴったり入る大きな保存容器を野菜室に保存しようと考えたが、引き出しが閉まらず・・・。
見事大失敗してしまいました!
残っている大量の小麦粉を保存容器ごと、冷蔵庫のど真ん中に保存することになりました。
小麦粉は、粉もの料理となるとたっぷり使うことになりますが、料理によっては少量で良い場合もあります。
揚げ物の衣やグラタンのルーを作ることが中心の場合は、少量サイズの小麦粉を購入したほうが良いでしょう。
夏になると、小麦粉だけでなく多くの食材が冷蔵庫に集まります。
冬は常温でOKだけど、夏になると冷蔵庫に入れたほうがいいというものが他にもあることでしょう。
冷蔵庫の詰めすぎは、食品を傷める原因になります。
大量購入を控えて、必要なときに都度買いに切り替えるようにしましょう。
注意!
お好み焼き粉やホットケーキミックスなどのミックス粉も、小麦粉と同じダニが発生しやすい食材です。
ダニが発生した小麦粉を食べてアナフィラキシーを起こした「パンケーキ症候群」という問題が、世界で起きています。
みんなの安全のために、大量購入をせず、必要な量をその都度購入をして、お早めにお召し上がりください。
小麦粉を使った料理は楽しいし美味しい!だからこそ、安全性を重視。
1品だけでボリュームがあって、鉄板ひとつで作ることができる粉もの料理。
お好み焼きに、たこ焼きに、ホットケーキに、手作り餃子。
モチモチな真っ白い生地を捏ねて作ったふっくらパンも、美味しい。
小麦粉を使った料理は、鉄板を囲んでワイワイ楽しみやすく、一緒に料理した感があって喜びも大きいですよね。
そんな小麦粉をダニの温床にして、自分の目に焼き付けたくはありません。
暑くなれば、冷蔵庫に保存しておけばいい。
ということを持って帰ってもらえば十分ですけど、冷蔵庫に入れる食材は小麦粉だけではありませんよね。
必要なときにその都度購入し、正しい保存方法で管理をして、お早めに使い切ることを心がけましょうね。
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