2018年続き、2019年もカゴメのこあまちゃんの苗を購入して、ミニトマトを育てています。
ミニトマトの苗を植え付ける時期は、4月中旬から5月下旬ごろ。
ギリギリの遅い時期に苗の植え付けを終え最初は心配でありましたが、無事実が成るところまで成長することができました。
ここまで成長するまでに、ハプニングがなんと二度起こりました。
苗から育ててトマト専用の土を使ったっから簡単と思っていても、トラブルは起こります。
2019年、こあまちゃんのミニトマトを栽培して私が起こしてしまったトラブルを2つ紹介。
ミニトマトを栽培中のあなたへ、こあまちゃん栽培歴2年目の私が体験談とともに情報をシェアいたします。
トラブル1 実が赤くなる前に茎の中心が折れた
7月の土曜日のある朝、主軸の茎が2箇所折れてしまいました。
連日雨が降ったのと重なり、少し風も吹いている時もありました。
気象庁が2019年の梅雨明けを発表したのは7月24日のこと。
2018年よりも15日も遅かったため、7月になっても大雨続きの日が多くありました。
ほら、これ。折れてしまってる断面が見えませんか。
折れた箇所は、主軸の中心部分で、折れてしまった枝先には未熟な青いトマト達がたわわに連なっていました。
「え、このまま赤いトマトに成長しなくなってしまうの??!」
というのは絶対に避けたい。せっかくここまで育てたのに捨ててしまうのは・・・もったいないですよね。
茎が折れてしまった原因
もちろん、雨風に耐えられなかったことのも原因のひとつです。
折れた前日、写真にちょうど収めていたのですけど、この写真を見ると・・・
明らかに上の方に実や葉が集中してる・・・。
- 茎の上部の分岐が多いこと
- ミニトマトの実や葉の重みで下部の茎が耐えられなかった
その結果、折れてしまったということも考えられます。
成長したら支柱をして茎を支えますが、支柱の長さにも限界があります。
上部の分岐された枝先は、支柱で固定されていない箇所がいくつかあり、支柱からはみ出た状態でした。
ミニトマトの苗がぐんぐん伸び成長していくことはとても喜ばしいことですが、
真っ赤に染まる実を手に取り口で味わうことがミニトマト栽培の最大の目的です。
脇芽が生えたら欠かさず芽かきを行い、トマトの実に栄養が入るための通り道を作りましょう。
下の記事にも書いたけど・・・芽かきはしたほうがいいです。
新芽を切ってしまうなんてかわいそうに感じてつい忘れてしまいがちですが
忘れてしまうと、いつのまにか分岐が増えてしまいます。
枝や葉っぱが増えてしまい、大事な実の部分に栄養が均一に回らなくなります。
茎折れの応急処置① 防水性の高いテープで補修する
防水性の高いテープでぐるぐる巻きにして補修する方法があります。
茎の折れ方がそれほどひどくない場合に有効です。
トマトの茎はメチャメチャ丈夫で再生能力が高いです。断面がキレイなうちに固定しておくと、折れた箇所がくっついて再生することもあります。
という希望を信じながらも・・・試みたけれども、
マスキングテープを貼って数分後・・・私のミニトマトちゃん、テープがずれてしまいました。
トマト専用の補修テープとかもあるから、お手元にあればこっちのほうがいいかも。
実が成っているのもあり、マスキングテープでは重みに耐えられなかったよう・・・補修失敗。
そんなときは、次の対策でいきましょう。
茎折れの応急処置② 花瓶やペットボトルに水を張り挿し木をする
補修がうまくいかない場合は、このように折れた枝を水を張った花瓶などにいれておきます。
お水は1日1回取り替えます。
不要なところに栄養がいかないように、茎の部分が再生しやすいよう、余分な葉っぱは取り除いておきましょう。
折れた枝の中に実がびっしりと。これは絶対に育たないと損失が大きい。
うまくいきますように〜。
挿し木をはじめて2週間後の様子です。
下から細長い白い根がちょろっと出てきています。
茎から根が出てきたら、水分を吸っている証拠です。
トマトの茎が生きています!!がんばれートマトちゃん。
さらに、実の色が変わってきました。
トマトの表面にシワや腐りなどがなく、ツルッとした状態で緑色からオレンジ、オレンジから赤に次第に変化していっています。
これは、育つ!大丈夫。
折れているからって茎は死んでいません。このまま見守っていきます。
茎が折れてさらに1週間後に新たなトラブルが発生しました。
トラブル2 ハダニが発生した
いきなり不快な画像で申し訳ありません。
トマトの周りにうっすら赤い粒状のものが広がっているのお分かりでしょうか。
茎が折れた後、根っこと一緒に残った木の実の部分と葉の一部に発生しました。(茎折れの枝には発生していません。)
糸を引いているので、「蜘蛛の巣?」と最初は思ったのですが、よく見ると・・・赤い虫がウヨウヨと集まって動いていました。ひぃ〜・・・。
即ネットでググって調べてみたら、ハダニという害虫でした・・・。
ハダニが発生した原因
ハダニは梅雨明けの7月にもっとも発生しやすい害虫。
トマトの実だけではなく植物の葉の裏にも集まりやすく、植物の汁を吸いながら増殖していきます。
ハダニの被害にあった葉は、かすれたような黄緑色に変色してしまいます。
葉が黄緑色に変わる原因は肥料や日当たりが足りないことも考えられますが、ハダニの被害の場合もありますので要注意!
気温が高く通気性が悪いところに植物があると、植物が乾燥しやすくハダニが発生しやすくなります。
ミニトマトを育てたマンションのベランダの床はコンクリート。裸足で足を乗せるとアチッ!と足を引っ込めてしまうほどの高温。
屋根付きでミニトマトを置いている目の前は風通しの良い柵ではなくて分厚い壁。ハダニの絶好の場所ですね。
「雨水が入らないから、日当たりもいいし洗濯物濡れないしラッキー!」
という気持ちで新居のマンションを選んだ我が家でしたが、風の通りが悪くなり乾燥しやすいという植物にとってのデメリットがありました。
(我が家ごとですが、2019年春に引っ越しました。旧居のベランダは柵で雨水入りまくりだったので、2018年のミニトマトはハダニが発生していません。)
ハダニの駆除と対策
とにかくハダニが発生した箇所を目掛け、植物全体に水をかけて駆除する!
ハダニが発生した時に最初にできることはこれです。
幸い私の育てたミニトマトの木は、一部の実と葉だけで済み被害は小さかったです。
何度も何度もジョウロに水を満タンに入れて、これでもかというくらいトマトの木をビショ濡れにさせました。(根腐れが心配でしたが、その後問題なかったです。カラッカラに晴れた日に行った方がいいでしょう。)
この作業を3日間続けました。
他にも
- 粘着テープで密集したハダニを貼り付け駆除する方法
- 割り箸を使って糸を引いた箇所を取り除く方法
も効果的です。虫を触るのが苦手な私は遠慮しておきます・・・。(ゴメンなさい)
「こんなにたくさんハダニ取れたよー!」と、ダイレクトに駆除した感が欲しい時に有効です。
ハダニの被害が続く場合や水だけの駆除で心配な場合は、市販の駆除スプレーもあります。
予防と駆除をする目的なので強力です。必ず使用方法を守ってお使いください。
ハダニの駆除をして3日後のミニトマトです。どうです?赤色のツブツブがなくなりましたよね?
しっかりと色付き、真っ赤っかな状態の実は完熟している状態です。
ハダニの二次被害を避けるためにも、他のミニトマトの成長のためにも、収穫時期になったらお早めに採ってしまいましょう。
ぶどうのようにたくさんなるこあまちゃんだから、一気にまとめて収穫したくなるんですよね。(笑)
ハダニが集まるということは、元気なミニトマトの木に成長している証拠です。
順調に育っているから、ハダニにとってトマトの実や葉のエキスがめっちゃ美味なんですよ。
- 梅雨が明けたら高温と乾燥を避け、風通しのよいところで育てること
- ハダニを見つけたら、早急に駆除を行うこと
以上のことを注意して、ハダニ対策を行いましょう。
茎折れとハダニの被害を受けたミニトマトは食べて大丈夫なの?
枝が折れたり、虫が集まってきたり災難続きだったミニトマトちゃん
「そもそも・・・食べられるの?」
というのは重大なことですよね。
茎折れとハダニの被害にあったミニトマトたちを、我が家では実際に収穫してしっかりと洗浄して食べました。
茎折れの被害にあったミニトマトは家族に、ハダニの被害にあったミニトマトは筆者自身が食べました。
食べて3日後の2019年7月27日現在、健康的被害は今のところありません。
ネットで調べた結果、ハダニを駆除したミニトマトは食べて大丈夫という回答を多数見つけています。(あくまでネットの情報ですので、個人の判断を第一に優先しましょう。)
もちろん、注意点があります。
害虫駆除のスプレーや農薬を使用した際は、散布した直後の実を絶対に口に入れないでください。
残留農薬の危険があります。詳細はお手持ちのスプレーの注意書きの内容に従ってくださいね。
まとめ
こあまちゃん栽培歴2年目の体験談と失敗談をご紹介しました。
苗から育ててトマト専用の土を使った方法ですが、ミニトマトの成長は千差万別。
気候や住居環境で左右しますし、育てる人も常に晴れているわけではありません。
人や環境に影響されながらも、いろんなストーリーが繰り広げられますよね。
苦難を乗り越えて解決策を導き出した後に食べるミニトマトは、スーパーマリオの1UPキノコの赤い実バージョンのようにピコリンとパワーアップした感じでした。美味しくいただきました。