「普通の牛乳と思って買ったんだけど、乳飲料だった。どんなものかしら?」
牛乳のコーナーのスペース広く種類豊富なので、味や濃さ、色などの違いを区別するのって難しいですよね。
「え、全部同じ牛乳じゃないの?」
と思っている方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれません。
牛乳の種類はこのように分類されます。
ヨーグルトメーカーでヨーグルトを作るのは、成分無調整牛乳を推奨しています。
でも、乳飲料のほうが安くて、よく買っているんだけど・・・ヨーグルトって作れないのかなぁ?
お値段お手頃の乳飲料でヨーグルトが作れるのなら、よりコスパが良くなりますよね。
はたして乳飲料でヨーグルトを作ることができるのでしょうか。
もちろん失敗したら私が美味しくいただくということで、乳飲料でヨーグルトを作るとどうなるのか実験してみました。 もくじ 「乳飲料」と表示が書かれている牛乳がスーパーで販売しています。 よくスーパーで販売しているのを見かけるのではないでしょうか。 こちらのメーカーさんの牛乳は、すべて「乳飲料」です。 乳等省令によると、乳飲料とは生乳や乳製品を主原料とし、カルシウムやビタミンなどの特定の栄養素を添加し栄養価を強化したものを言います。 また、果汁やコーヒーなどを足して、ジュースのように飲みやすく加工されたものも乳飲料に該当します。 前者を「白物」、後者を「色物」と呼ばれることもあります。(今回の実験は「白物」を使用します。) ※「飲むヨーグルト」などのヨーグルト飲料は乳飲料ではなく「発酵乳」に該当します。 「白物」の乳飲料の特徴とは、以下のものです。 牛乳や乳製品の風味や喉越しなど消費者の嗜好に加え、栄養価を強化したものを言います。 加工乳と似ていますが、以下の点が異なります。 同様に、成分調整牛乳も比較的低価格で購入できるとご紹介しました。 もちろん、乳飲料も加工乳同様に生乳や乳製品が使用されていますが、加工工程により成分無調整牛乳や成分調整牛乳よりも含量が少なくなることもあります。 生乳の成分が少ないけど、栄養強化と嗜好を重視したものが乳飲料です。 私が使っているヨーグルトメーカー、「ヨーグルトファクトリー」の取説では、ヨーグルトを作ることができない材料の中に、乳飲料が含まれています。 加工乳も本当はダメなのですが、実験済みです。 乳製飲料と書かれていますが、おそらく乳飲料のことを言っていますね。 乳飲料ヨーグルトは成功するのでしょうか。 牛乳の中で「乳飲料」というカテゴリーは、もっとも個性が現れやすいのではないでしょうか。 カルシウムや鉄、ビタミンD、脂肪分など、どの栄養素にスポットを当てているのか、メーカーによって異なります。 (実験次第で追記を考えていますが)今回は「毎日骨太」と「特濃」の2本立て。実験していきます。 雪印メグミルクさんの「毎日骨太」と明治さんの「LG21」を使用します。 種菌は、他のメーカーの飲料でも同様の効果がありますが、必ず無糖のプレーンタイプを用意してください。 「カルシウムたっぷり。」、「MBP配合」という表示 生乳と乳製品以外のものが添加されているのが、乳飲料の特徴です。 名前のごとく、骨を太く丈夫にしてくれそうな商品です。 生乳は50%未満で、原材料に、乳製品と記載。(生乳100%ではありません。) ここまで加工乳と同様ですが、炭酸Ca、ビタミンDと記載されています。 100mlほど牛乳を減らし、種菌を加えます。 清潔にしたヨーグルトメーカーにセットして、8〜10時間あたためます。 ※涼しくなると、ヨーグルトの固まるスピードが遅くなる場合があります。途中で固まり具合をご確認ください。 寒い時期に実験をしたため・・・12時間ほど放置しました。 つるんと固まった感じがしますが、様子はどうでしょうか。 すくってみると・・・ ゆるい感じのトロミがあります。 すくえますが、液体分に近いため手を滑らせると垂れてきそうです。 容器に移すと、タラタラ〜・・・と流れ出ていくように入っていきます。 容器に移し終えた様子。 移し終える直前に多量の液体(ホエー)が溜まっていました。 ホエー(乳清)とは、乳脂肪分やたんぱく質以外から分離された水溶液のことです。 ホエーは、ヨーグルトが出来上がるときに生成される成分のひとつなので、異常ではありません。 だけど・・・多すぎだろ〜!、これ。 ホエーが多くなったという意味で失敗してしまったのでしょうか・・・ 冷蔵庫で冷やして様子を見て、翌日に食べることにしましょう。 翌朝、冷蔵庫から出した乳飲料(毎日骨太)のヨーグルトです。 ちょっとダマっぽい固形と液体が混じったかのような仕上がりです。 ホエーが溜まってしまったけど、混ぜてみると緩やか〜にまとまりました。 スプーンですくってみると、ポタポタとソースが垂れているかのような柔らかさです。 ポタージュスープのようなトロミで、飲むヨーグルトをスプーンで飲んでいるかのような感じです。 口当たりや滑らかさに問題はありませんが、酸味が少ないです。 生乳100%じゃないので、牛乳特有のコクも控えめです。 作ったものを夫と子どもが食べたところ・・・ ノーコメント。(黙々と食べている) ヨーグルトにハチミツやジャムを足して食べているから・・・おそらく気づいていないのかな。 トッピングをすると、ヨーグルトの味が負けてしまいます。 ヨーグルト本来の味を楽しみたい方には、ちょっと物足りない感じです。 同じく雪印メグミルクさんの「特濃」を使用して、ヨーグルトを作ってみます。 乳脂肪分4.3%と、脂肪を増量したのが特徴の牛乳です。 カロリーが100mlあたり149kcal。成分無調整牛乳や加工乳、他の乳飲料と比較して高いです。 原材料が、乳、乳製品とビタミンD。 生乳の含有量は不明ですが、乳がおそらく生乳のことを言ってるのでしょう。 脂肪の調整のみを行えば成分調整牛乳になりますが、乳製品とビタミンDが含有しているのと、100%生乳でないことから、乳飲料に該当します。 仕上がりは、液体っぽさはなく、ベトっとした感じです。 ねっとりとしたトロミでなかなかヨーグルトが出てきません。 ひたすら掻き出していきました。 泡立て過ぎたホイップクリームのように固くトロッとした感じのトロミができました。 艶やかな見た目で、ホエーの量は少なめです。 脂肪分の多い「乳飲料」でヨーグルト作っていたことに、食べている夫は気づいてません。 ハチミツやジャムなどをトッピングすると、よりトロミが増してお腹いっぱいになりやすくなる気がします。(あくまで私の主観なんだけどね。) 見た目や喉越しなどは、成分無調整牛乳で作ったのとあまり変わりありません。 お味はというと・・・酸味がやや控えめなのとミルクっぽいクリーミーな味がします。 トロッとした喉越しで口当たりが良いのですが、酸味が欲しいという方にとっては味の好みが分かれるところです。 実験の結果、乳飲料でヨーグルトを作ることができました。 失敗かどうかは・・・考え方によって異なると思いますが、まぁ・・・固まりました!! このように固まったということを持って帰っていただければ幸いです。 「特濃」で作ったものは、トロミがあり成分無調整牛乳で作ったものに近いヨーグルトが出来上がりました。 ただ、必ず固まるとは限らない場合があります。 は、「乳飲料」で作ることをあまりオススメしません。 取扱説明書どおりに従って「成分無調整牛乳」を使用したほうがいいです。 乳飲料ヨーグルトは という方向けのヨーグルトです。 ただ、ホエーがめちゃめちゃ出る場合もあるので、水っぽい感じに仕上がります 栄養価を意識して消費者の好みの味に合わせて作られた乳飲料。 コスパの良さと選択肢が豊富なのと、牛乳特有の味が苦手な方にオススメです。 乳飲料の種類の多さに、「間違って買ってしまった・・・」なんてあるかもしれませんが、ヨーグルトにしてみたら固まるものは固まるということをレポートしました。 ▼ヨーグルトを作る牛乳をチェックしたいときはこちらをクリック!▼ 乳飲料とは何?他の牛乳との違いは?
乳飲料を使って自家製ヨーグルトを作ってみます。
「毎日骨太」を使った自家製ヨーグルト
「特濃」を使った自家製ヨーグルト
乳飲料で作ることができるけど、成分無調整牛乳を推奨。