「牛乳の種類っていっぱいあるけど・・・加工乳ってどんなものかしら?」
牛乳のコーナーだけでスペースが広くて・・・その種類の多さに驚いてしまいます。
ヨーグルトメーカーでヨーグルトを作る際、成分無調整牛乳を推奨しています。
最近子どもがよく牛乳を飲み干してしまうため、比較的安価な加工乳を多めに買って節約。(贅沢な悩みなんですがスミマセン。)
そんな加工乳のデメリットが・・・
ヨーグルトメーカーでヨーグルトを作れない。
生乳100%でない加工乳だとタンパク質が凝固しにくいのです。
人間の構造は実に面白いもので・・・
失敗したら筆者の口に入る! ということで、誰にもご迷惑をおかけしませんので・・・、加工乳でヨーグルトを作るとどうなるのか実験してみることにしましょう。 「加工乳」と表示された牛乳がスーパーで販売しています。 一般的な牛乳(成分無調整牛乳)と比較し、低価格でお買い求めやすいのが特徴です。 加工乳は、乳等省令によって規定された乳製品を生乳と混合したもののことで、「第三の牛乳」として例えられています。 牛乳や乳製品の風味や喉越しなど、消費者の好みのテイストになるように加工されています。 ※乳製品以外のものが添加されている牛乳は、「乳飲料」にあたります。(例 毎日骨太など) 「乳飲料」を使って作ったヨーグルトについては、以下の記事をご覧くださいね。 同様に、成分調整牛乳も比較的低価格で購入できるとご紹介しました。 成分調整牛乳と似ているところがありますが、大きな違いが2つあります。 加工乳で使用している乳製品に生乳が含まれますが、乳製品の加工工程によって成分調整牛乳よりも含量が少なくなることもあります。 脂肪分を減らす調整だけでなく、増量ができるという特徴があるのが加工乳です。 私が使っているヨーグルトメーカー、「ヨーグルトファクトリー」の取説によると、ヨーグルトを作ることができない材料の中に、加工乳が含まれています。 果たして、加工乳ヨーグルトは成功するのでしょうか。 使用した牛乳は日本酪農共同さんの「北のおいしさまる搾り」を使用します。 種菌は、明治さんの「LG21」です。 他のメーカーの飲料でも同様の効果がありますが、必ず無糖のプレーンタイプを用意してください。 表示を見ると、加工乳と記載。 無脂肪固形分8.0%以上で、乳脂肪分の調整がされています。 原材料に、脱脂濃縮乳、クリームと記載。 ここにも、加工乳とわかる表示がありました。 100mlほど牛乳を減らし、種菌を加えます。 清潔にしたヨーグルトメーカーにセットして、8〜10時間あたためます。 ※涼しくなると、ヨーグルトの固まるスピードが遅くなる場合があります。途中で固まり具合をご確認ください。 あ、うっかり取り出すのを忘れてしまい・・・14時間経っていました。 様子はどうでしょうか。 うーん・・・まっしろけ。 固まっているようにも見えますが、成分無調整牛乳と比較して緩いように見えます。 スパチュラですくってみると・・・ え・・・すくえません。 こんな感じになってしまいます。 固形というよりか、分離した牛乳のようです。 容器に移すと、グチョッ!ベチャッ!と流れ出ていくように入っていきます。(変な表現ですみません。) 容器に移し終えた様子。ヨーグルトっぽい見た目ではあるけれど、スムージーのようなトロミです。 スパチュラですくうことができず、固形のヨーグルトにならなかった。 失敗に終わってしまったのでしょうか・・・ とりあえず、冷蔵庫に入れて、責任持って食べることにしよう。 ・ ・ ・ と、思った翌日・・・ 翌朝、冷蔵庫から出した加工乳ヨーグルトの様子です。 成分無調整牛乳や成分調整牛乳ほど固形っぽくはないけど、冷蔵庫に入れる前よりも固まっているじゃありませんか。 「これは、家族に出しても問題なさそうかな・・・」 と思い、抜き打ちで家族に食べてもらいました。 おいおい!黙々って・・・会話ないんかい! と訊いてみると・・・ 「ぜーんぜん!普通だよ。」 と。 ・・・どうやら、加工乳が原料であることに、気づいてなかったようです。 言われてみて・・・「あーそうかな。言われるまで分からなかったよ。」とのこと。 ここで、筆者が食べてみた感想。 普段成分無調整牛乳で食べ慣れていると、「少し柔らかいヨーグルトだな」と感じます ゆるいヨーグルトですが、口当たりや滑らかさに問題はありません。 酸味はそこそこありますが、成分調整牛乳や豆乳で作ったヨーグルトよりも弱めです。 ただ加工乳は、生乳100%じゃないので、牛乳特有のコクが少ないかな。 ハチミツやジャムをかけて食べているので家族は気づかなかったと思うのだけど、そのままで食べると何か物足りなく感じました。 まぁ・・・すべて筆者ひとりで食べずに済んだので、良しとします。 実験の結果、加工乳でヨーグルトを作ることができました。 ただ、必ず成功とは限らない場合があります。 筆者はうっかり長く温め過ぎてしまい、たまたま凝固してしまったのかもしれません。 加工乳ヨーグルトは、以下の方にオススメしません。 美味しいヨーグルトを食べたいから・・・ヨーグルトメーカーで作るわけで。 市販のものに戻れなくなるほどの美味しいヨーグルトを食べたければ、やっぱり成分無調整牛乳がオススメです。(取扱説明書どおりに従ってください。) 何もトッピングをせず、プレーンの加工乳ヨーグルトを食べると、「あれ?」と違和感があるかもしれません。 は、加工乳を使用しても大丈夫でしょう。 飲む人の好きな味を研究し実験を重ねてできた加工乳。味そのものはとても優秀です。 コスパが良く、牛乳特有の味が苦手な方に加工乳がオススメです。 以上のことを踏まえて、ヨーグルト作りにお役立てくださいね。 「子どもが牛乳好きでストック、ハンパないわ・・・」 というときも加工乳買いだめて、その一部をヨーグルトにしてもいいですね。 案外気づかないってところに、メーカーさんの素晴らしい企業努力を感じます(うちの子は加工乳も牛乳と思って飲んでいます) 「加工乳でヨーグルトが固まった!」というレポートでした。 ▼ヨーグルトを作る牛乳をチェックしたいときはこちらをクリック!▼そもそも加工乳って何?他の牛乳との違いは?
加工乳を使って自家製ヨーグルトを作ってみます。
・・・家族の反応が意外でした。
加工乳で作れたけど、成分無調整牛乳を推奨。