「茅乃舎」と「キッチン大友」の高級だしパックを、飲み比べ(食べ比べ?)をしようと思います。
今やいろんなメーカーからだしパックが登場していますが、ホントに便利ですよね。
水の温度加減や昆布やかつおを取り出すタイミングで失敗することなく、カンタン!
あっというまにお店のような本格的な味のだしが取れて、もう手放せません。
「だしパック」と検索すると、検索結果の見えるところに表示される大人気の茅乃舎のだし。
対するのは、「味噌おでん」がメディアに取り上げられじわじわと話題になっているキッチン大友。
それぞれの高級だしに違いがあるのか、実際に調理しながら検証していきます。
「茅乃舎」と「キッチン大友」の高級だしパックはこれだ!
改めて、今回比較するだしパック2種類はこちらです。左から
- 茅乃舎だし
- 大友のだし
どちらも国産の原料。袋を開けてみると、どちらもめっちゃいい香りがしますよー!
茅乃舎だしの中身は、1袋8g。30袋入り。
細やかな粉末がちらっと見えますが、フィルターで隠れてて中身がよくわかりません。
大友のだしの中身は、1袋5g。30袋入り。
ゴツゴツしてそうな大きな粒がフィルター越しからよく見えます。
袋を開封したら、こんな感じ。いっそのこと、このまま食べてしまいたい!
どちらのだしも、袋を開けて粉末として使うことも可能です。
茅乃舎だしの原料は、焼きあご、かつお節、うるめいわし、真昆布、海塩。
近くで見ると、お好み焼きの削り節のような旨味成分の粒たちが集まっています。
大友のだしの原料は、煮干し、椎茸、かつお節、昆布。
近くから見ると、見てのとおり!ふりかけと間違えてしまいそうなほど、大きめの粒。
煮干しや椎茸と言った繊維が多い素材を粗めにつぶして、素材感を残しています。
茅乃舎だしと大友だしの味とだしの取り方の違い。
出来上がっただしはこちら。茅乃舎のだしのほうが、若干濃い黄色です。
味は、個人の感想になりますが
塩分量に大きな差があるのか、茅乃舎だしのほうが味がハッキリとしていました。
どちらのだしもとても香りがよく、調理前からお鍋を空っぽになってしまいそうなほど。ゴクゴク何杯でも飲んでしまいます。
それぞれのだしの取り方を、見ていきましょう。
茅乃舎だしの取り方は、鍋にだしパックと水400mlを入れ、火にかけます。
パック全体が水にしっかりと染み込むように、箸で揺らすのがコツ。
沸騰後、中火で2~3分煮出し、取り出します。
大友のだしは、鍋にだしパックと水300~500mlを火にかけます。
沸騰後5分間煮だしてから取り出します。
濃いだしを作りたいときは、弱火にしてさらに数分煮出すとよいとのこと。
今回は、水の量を400mlに統一し、記載通りの時間で煮出して、それぞれのだしを作りました。
茅乃舎だしと大友だしで味噌汁を作ってみる
茅乃舎だしと大友だしで、それぞれ味噌汁を作ってみました。
茅乃舎だしで作った味噌汁は、一気に飲み干したくなるほど、スッキリと飲みやすい!
具材にも、ほんのりと塩味が染みています。
味噌汁の具が苦手な子どもは、茅乃舎だしの味噌汁なら、野菜まで完食することができました。
大友だしで作った味噌汁は、煮干しと椎茸の香りに深みがあって、味噌とうまく溶け込んでいます。
私の好みですが、味噌汁は大友だしのほうが軍配。
ほっこりと落ち着いた気持ちで、食事をとりたくなるような味です。
今回、味噌汁を作る際、コチラの材料を使いました。
- 豆腐
- 乾燥わかめ
- なめこ
味噌汁を作るときは、作っただしを再び火にかけ、具材を入れてゆっくりと火に通します。
ちなみに今回使ったお味噌は、こちら。我が家はいつもOisix(おいしっくす) で購入!
味噌を入れるときは、だしの風味を失わないよう、火を止めてから加えましょう。
茅乃舎だしと大友のだしでうどんを作ってみる
続きまして、うどんを作ってみました。
うどんは冷凍のものを使用、作っただしにしょうゆ・みりんを大さじ1ずつ加えて味を調えています。
茅乃舎だしのうどんは、シンプルで上品な味。程よい塩加減で麺が進みます。
余計な具材を加えなくてもよいってくらい、うどんとだしのバランスが良いです。
大友のだしのうどんは、塩味が控え目で若干甘みを感じました。
しょうゆベースにするとあっさりめな仕上がりのため、スープを楽しみたい方は、だしを濃いめに取ったほうがよいかもしれません。
ちなみに、娘2人に食べ比べをお願いしたのですが、小学生の長女は茅乃舎のうどん、幼児の次女は大友のうどんが好きとのこと。
子どものお昼ご飯にうどんを作るパパママ、参考にどうぞ。
茅乃舎だしと大友のだしの袋を破って炊き込みご飯を作る
私の中で、だしを使う料理と言えば、炊き込みご飯!なので、作ってみました。
茅乃舎だしも、大友のだしも、粉末だしとしても使えるので、思い切って袋をビリッと破り調理しました。
茅乃舎だしで作った炊き込みご飯は、しょうゆっぽい風味と味がより強く感じました。
粉末が細かいので、ご飯や具材の中に味がよく溶け込んでいます。
レストランのようなハッキリとした美味しい味なので、子どもが何杯もおかわりしました。
大友のだしで作った炊き込みご飯は、椎茸の香りが強く、塩味がやや控えめです。
粉末が粗いため、ところどころに黒い粒が残りますが、あまり気になりません。
味が控え目なので、他のおかずの味をジャマすることなく、香りを楽しむことができます。
炊き込みご飯に使った具材は、
- 鶏肉
- ごぼう
- にんじん
- 干ししいたけ
- 油揚げ
油でよく炒め、酒・みりん・しょうゆを大さじ3ずつ加え、2つに分けました。
浸水を済ませた米2合に水360mlと炒めた具材とだしパックの粉末を加え、沸騰。
中火で5分、フタを少し開けた状態の弱火で10分炊いた後火を止め、フタを閉め15分蒸らしました。
だしパックの袋を破り、粉末として使うことで、素材の風味や塩味がダイレクトに伝わってきました。
その”だし殻”、捨てないで!「もったいない」ので、再利用してみよう!
あ、そうそう。ちょっと大事なこと、言い忘れてました。
先ほど味噌汁やうどんで使っただしパックの出し殻、再利用できますよ。
両者とも、お高いものなんだから!最後まで使い切って節約できるところまで節約しましょう。
すぐに作れる、出し殻レシピをご紹介。
出し殻の再利用で、最もカンタンなのが、マヨネーズと混ぜること。
野菜と和えてマヨネーズサラダにしたり、野菜スティックのディップにもなります。
私の場合、味噌汁と合わせて和え物を作ることが多いので、かつお節感覚で出し殻を加えています。
ぱっと見、出し殻を入れているように見えないですよね?
「出し殻で味あるの?」と思うかもしれませんが、出し殻とお好みのしょうゆだけで十分美味しいですよ。
「茅乃舎だし」と「大友だし」のメーカーさんをご紹介。
茅乃舎(かやのや)は、福岡県粕屋郡久山町の久原本家グループが販売、1893年創業のしょうゆ蔵を原点とする食品メーカーです。
2005年に旬と素材にこだわった和食レストラン「御料理 茅乃舎」をオープン。名物「十穀鍋」のだしの味を家庭に広めようと生まれたのが「茅乃舎だし」です。
- 化学調味料・保存料無添加
- 誰もが手軽に本格的なだしが取れる
- 袋を破って中まで使い切ることができる
だしパック人気の先駆けとなり、瞬く間に家庭に広まりましたね。
キッチン大友は、愛知県名古屋市の大友産業株式会社が販売、創業1977年から40年以上続くだし専門店です。
2007年に「だし屋大友」の通販サイトをオープンし、2020年にキッチン大友ブランドを設立しました。
「新しい料理体験を創造して、食の楽しみを増やす」をミッションに、料理の決め手「だし」やだし入り調味料、味噌おでんなどの加工食品を手掛けています。
キッチン大友は、地元産・国産の材料を可能な限り使い、添加物も極力抑えながら、「美味しい!」と思うものだけをオリジナルで開発しています。
キッチン大友は、メディアで紹介された味噌おでんも人気です。こちらの記事でレビューしています。
わたし的には、しょうゆベースの料理は茅乃舎だし、味噌ベースの料理は大友のだしのほうが、うまく溶け込んでいるように感じます。
福岡は魚が美味しいし、名古屋は味噌料理が有名!だしも、それぞれの風土に合わせて作られているのかな?
西の茅乃舎、東の大友、あなたはどちらをお選びですか?
もちろん、好みはそれぞれです。
「ふふ、これさえあれば・・・わたしも料理上手♪」
茅乃舎だしや大友のだし、高級だしパックを使って、ワンランク上の美味しいご飯を作ってみてくださいね。
茅乃舎だし・大友だしは、楽天から購入することができますよ。