「あ、成分調整牛乳、買ってしまった!」
成分無調整牛乳でヨーグルト作ろうと思ったのに・・・
そんなあなたへ、実際に成分調整牛乳でヨーグルトを作ったことのある私がお話します。
牛乳のコーナーにズラリと並んだ「牛乳」から、ちょっと安い牛乳を選んだだけなのに。
「ヨーグルトメーカーでヨーグルトを作れる成分無調整牛乳じゃなかった・・・!」
って、あるあるですよね。
もし、間違って成分調整牛乳を買ってしまった時、ヨーグルト作りに使うのか、そのまま美味しくいただくのか。
まずは、こちらの記事を読んでから。
Rumi
成分無調整牛乳と、つい間違えてしまいがちな成分調整牛乳。失敗してしまうのか気になるので、ヨーグルトメーカーでヨーグルトを作ってみます!
成分無調整牛乳と成分調整牛乳の違いは?
スーパーのデイリー売り場で、成分無調整牛乳に囲まれている成分調整牛乳。
森永乳業さんの「まきばの空」が、成分調整牛乳のひとつ。
Rumi
スーパーによってお値段いろいろですが、わたしの住んでいるところでは、成分無調整牛乳より10~20円安いです。
たったの1文字違いですが、成分調整牛乳は、成分無調整牛乳と定義が異なります。
この省令において「成分調整牛乳」とは、生乳から乳脂肪分その他の成分の一部を除去した
引用元:厚生労働省 乳等省令における規定 第二条8項(食品衛生法)
ものをいう。
Rumi
除去するものは、乳脂肪分や無脂乳固形分の水やミネラルなどがあります。
成分調整牛乳について、こちらにも記載があります。
(4) 成分調整牛乳
引用元:厚生労働省 乳等省令における規定 別表二(二)(4)1(食品衛生法)
1 成分規格
無脂乳固形分 八・〇%以上
この規約で「成分調整牛乳」とは、乳等省令第2条第8項に規定する成分調整牛乳であって、重量百分率で無脂乳固形分 8.0%以上の成分を含有するものをいう。
引用元:飲用乳の表示に関する公正競争規約及び同施行規則 第2条3(全国飲用牛乳公正取引協議会)
無脂乳固形分とは、牛乳に含まれる脂肪分以外の水分のこと。その中の栄養素も含まれます。
Rumi
成分調整牛乳は、乳脂肪分や成分の一部の除去はできるけど、無脂乳固形分は8.0%以上であることが必要です。
成分調整牛乳は、さらに分類されます。
「低脂肪牛乳」は、乳脂肪分0.5%~1.5%に調整したもので、成分調整牛乳の仲間です。
乳脂肪分0.5%未満の無脂肪牛乳も、成分調整牛乳の仲間になります。
Rumi
低脂肪牛乳は、生乳100%で、乳脂肪分を0.5~1.5%に調整した成分調整牛乳です。低脂肪乳は、乳脂肪分は低脂肪牛乳と同じくらいですが、加工乳です。
低脂肪牛乳と低脂肪乳の違いについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
こちらの記事には、「牛乳」についての成分をまとめています。
成分調整牛乳の「まきばの空」でヨーグルト作り!
改めて。今回ヨーグルトづくりで使用する「牛乳」は、森永乳業さんの「まきばの空」。
種菌は、明治さんの「LG21」を使用します。
Rumi
表示を見なければ、フツウの牛乳のような味!表示を見るまで、成分が調整されていることに気づきませんでした。
「まきばの空」の成分表示を見ると、確かに「成分調整牛乳」と記載。
生乳100%なので、「牛乳」と表記できます。
乳脂肪分3.0%以上の成分無調整牛乳に対し、まきばの空の乳脂肪分は2.0%。
乳脂肪除去した「成分調整牛乳」になります。
種菌を入れる前に牛乳を少し減らし、種菌を投入。
加え終えたら、ヨーグルトメーカーへセットします。
成分調整牛乳で、できあがったものがこちら。
まっしろけで、ちょっと・・・わかりづらいかな。
表面テカったように見えて、上澄み液(ホエー)のような水分が浮き出ています。
固まっているようですが・・・ところどころにダマができたような固まり方です。
Rumi
個体と液体が入り混じった感じで、固まり方にムラがあるように見えます。
容器に移している様子です。
ねちょねちょっと音を立てて、ドローっと入っていく感じです。
Rumi
ザラついたトロミで、スパチュラにヨーグルトが、べちょっと付着しました。
こちらは、成分無調整牛乳、いわゆるフツウの牛乳で作ったヨーグルトです。
Rumi
プリンのようにぷるんとした固さで、上澄み液(ホエー)が少なくみえます。
スパチュラですくってみると、柔らかく、トロンとのど越しの良さそうな仕上がりです。
器に移している時の様子がこちら。
シュークリームに入っているカスタードクリームようなトロミです。
固形と液体で分離した感じではなく、トロッと固まっています。
成分調整牛乳で作ったヨーグルトは、ドロッとした柔らかさ
成分調整牛乳でヨーグルトを作ることができました。
けど、成分無調整牛乳と比べると、トロミや見た目が異なります。
もう一度比較してみると、ほら。
Rumi
成分無調整牛乳のヨーグルトはプルンと固まってて、成分調整牛乳のヨーグルトはややドロッとまとまり、水っぽい感じです。
成分調整牛乳で作ったヨーグルトは失敗ではありません。
けど、そのままヨーグルトとして食べると、柔らかめです。
- 柔らかめのヨーグルトが好きな人
- 少しでも安い材料でヨーグルトを作りたい人
- スムージーやヨーグルトソースなどの材料に使う人
Rumi
ドロッとしたヨーグルトのほうが口に広がりやすいのか、成分調整牛乳のほうが酸味があるように感じました。
成分調整牛乳のほうが、ホエーの量が多く感じたのか、酸味を感じることがあります。
「酸味を和らげたい!」ときは、はちみつを使ったりグラノーラなどを、トッピングして食べるとよいでしょう。
成分調整牛乳を使った、少し安くヨーグルトを作ってみてくださいね。