2020年初夏の話、我が家で育てているアブラナ科の野菜に青虫が大量発生しました。
「家庭菜園をするのに、青虫なんてよくあることでしょ!」
そんな声が聞こえてきそうですが、駆除するのに殺虫剤を使うことに抵抗がありました。
かわいらしいモンシロチョウを見ながら、初夏の訪れを感じていたのに、幼虫の青虫をたくさん見ることになるとは・・・。
できるだけ少ない負担で青虫の被害を防ぐ方法はないかしら?
調べた結果、殺虫剤を使わず駆除する方法を実践。
殺虫剤なしで、駆除することに成功しました。
青虫を発生させたことで思い当たる原因はモンシロチョウ?
青虫が発生する1〜2週間前、ベランダの植物にモンシロチョウがよく止まっていたんです。
1日1匹とかじゃなく、1度に2〜3匹ベランダにいました。
そうです。モンシロチョウは、青虫のお母さん。
幼虫の食草はキャベツ、アブラナ、ブロッコリーなどのアブラナ科植物なので、害虫であるともされ、モンシロチョウはそれらの農作物の栽培に伴って分布を広げてきた。
Wikipediaより抜粋
調べてみると、昆虫であり、害虫でもあるんですね・・・。
栽培していた植物たちに卵を産み付けていたとは。
モンシロチョウの卵は、葉っぱの裏に小さな薄黄色い粒状のもの。
我が家のベランダを住処にしてしまうなんて、一切思っていませんでした。(おい)
「モンシロチョウ、カワイイねー」
「うん、カワイイねー。白いぼうしから逃げてきたのかな。」
なんて、4年生の子どもと国語の教科書トークをしていたんですけど。
モンシロチョウの卵が見つかると、子ども3人群がって卵の観察が始まったり。(密だわー。)
コロナ休校中なのに・・・平和じゃないか。のほほーんと過ごしてました。
そんな平和なひと時を過ごしていた2週間後に訪れたのが次。
青虫の被害にあったのは、すべてアブラナ科の野菜
青虫の被害にあった植物は、ハツカダイコンと芽キャベツ。どちらもアブラナ科の植物です。
この時、バジル(シソ科)とチマサンチュ(ユリ科)、ミニトマト(ナス科)も一緒に栽培していました。
・・・が、鉢の周りを徘徊していただけで、葉っぱに青虫は集まっていませんでした。
ハツカダイコンと芽キャベツの葉っぱの70パーセント以上、青虫に食べられました。
そのスピードはとても早く、ほぼ1日で葉っぱの形を失っていました。
「あんなに小さな体をした青虫の食欲ってスゴイんだー!」
なんて感心していたんですけど、こんなに穴だらけになってしまっては・・・
もう収穫できないなぁ・・・と諦めてしまいました。
いきなり、リアルな画像で申し訳ございません。
犯人は、この子。写真は一匹ですが・・・実際は数えられないほどたくさんいました。
「ママー、ズボンに青虫がー!!」
部屋に戻って、ソファに腰掛けて、膝を見ると・・・キャーーー!!!
ちょっとしたホラーも体験しました。
青虫を駆除した手順と発生させない方法
いきなり青虫の画像で失礼しました。わたしがしたことは以下の3つ。
- 青虫の被害にあった株を取り除く
- 水をかける
- ハーブと寄せ植えをする
1.青虫の被害にあった株を取り除く
穴があいてしまった株をこのまま放置していると被害が拡大します。
「また、新たに新芽が出て、復活するよ!」
という気持ちもありましたが・・・再び青虫の被害で悩みたくないと思い、泣く泣く株を引っこ抜くことにしました。(涙)
アブラナ科の植物が減ってしまえば、青虫が食べるエサがなくなります。
日に日に数が減っていき、自然と住みつかなくなりました。
2.水をかける
青虫は水に触れるだけで呼吸ができなくなくなり、グルンと丸まった状態で動きが止まってしまいます。
「イキイキと動いていたのに、急に動かなくなるのは、かわいそう・・・」
ですけど、ごめんなさい。目的は、家庭菜園です。モンシロチョウを育てるところではありません。
目をつぶりながら、思い切って葉っぱを洗い流す勢いで水をかけます。
葉っぱの裏に卵が残っている場合がありますので、葉裏も流しておくとよいでしょう。
3.ハーブと寄せ植えをする
薬剤を使わない方法として、バジルなどのハーブと一緒に植えてしまいます。
ハーブというと、掃除用洗剤とか虫除けスプレーでよく使われてますよね。
ハーブの多くがシソ科の植物で、青虫はもちろん、アブラムシやハエなどの病害虫から守る役割があります。
ちょうどバジルを育てているところだったので、生き残った芽キャベツと共存することに。
シソ科とアブラナ科との相性は抜群で、コンパニオンプランツと言います。
2020年8月現在の芽キャベツの写真がこちら。
コンパニオンプランツにしたことで、あれから青虫を一匹も見ていません。
本当、本当ですよ!
その証拠として、こちらの記事も読んでいただけれると分かります。
まとめ
見つけたら水をかけて駆除の繰り返しだと、イタチゴッコですね。
青虫は駆除できても、アブラナ科の植物がある限り、またエサを求めて現れます。
それに、カワイイモンシロチョウの赤ちゃんを何度も駆除するとなると・・・罪悪感でいっぱいになるじゃないですか。
駆除される運命なら、はじめから目の前に現れないで欲しい!
と思い、このような対策をとりました。
「もし知っていたら、青虫ちゃんもアブラナちゃんも被害者にならなくて済んだのに・・・・。」
バジルを一緒に育てているんだから、もっとはやくから実践すればよかった!と後悔しています。
もちろん、この方法は我が家で成功した例の一部にすぎません。
即効性を求めるなら、市販の殺虫剤を併用してみるといいかもしれません。
青虫の被害でお悩みでしたら、ハーブを一緒に寄せ植えをしてみてくださいね。