おいもの保存性を高めるために、干して乾燥させた干し芋。
栄養価が高く満腹感が得やすく、食べ過ぎを抑えたい時のヘルシーなおやつにぴったりですね。
いつもはホクホクと蒸したおいもを食べることが多いのですが、持ち運びに便利で長期保存ができるのが干し芋のメリットです。
外出中にサッと取り出しやすく、ハイキングなどのアウトドアで持参する方もいらっしゃるのではないでしょうか。
干し芋って、実際お店で買うとなると・・・結構なお値段しますよね。
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おうちで手作りすることができたら、コスパがよくなるのでないかと思い、サンコーの食品乾燥機「ジャーキーメーカー」を使って干し芋作りにチャレンジ。
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干し芋を自家製で作る方法を大まかに説明すると・・・
市販で買うと結構なお値段の干し芋ですが、ご自宅で作る方法があります。
作り方の手順を簡単に言うと、”①蒸す→②切る→③干す”です。
さつまいもを蒸す
蒸すときは皮を剥かず、まるごと蒸し器で蒸します。
一気に蒸そうとせず、弱火でじっくりと・・・時間をかけて蒸します。
電子レンジで蒸す方法は時短でラクなんですけど、蒸し器で蒸した方が甘みが増してホクホクとした仕上がりになります。
使用している蒸し器は、かもしか道具店の三とく鍋です。
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さつまいもの食べ方といいますと、採れたてをすぐに食べるよりも少し時間をおいた方が美味しいのご存知でしたか。
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干し芋で使うおいもは、収穫して1ヶ月程度保存した物を使用するといいでしょう。
お店で購入したおいもの場合は、高温多湿を避け常温で1ヶ月程度保存したものを使用すると◎です。
中心部までに火が通っているかどうか串を通しながら確認し、中まで火が通って
いれば少し熱を加えておもしておきます。
”おもす”とは、蒸しあがったおいもを熱を加えることで蒸らしておくこと。
炊いたご飯を蒸らすのときにも使いますが、熱を短時間で高温にしたあと一気に蓋をして開けずに火を止めておくことです。
加熱したさつまいもを剥いて切る
「アチ、アチ、アチチチチ・・・・」
と何度も指を引いてしまいますね。
何の苦行だ・・・と言いたくなるけど、熱いうちに皮をむきます。
さつまいもじゃなくて、指の皮が剥けそうなくらい熱いので・・・頑張りすぎない程度に。
竹串を通してピーラーのように剥くと、スーッと剥きやすいです。
皮をむき冷めたところで、5mm〜1cm程度の厚さに。
熱が残っているとおいもが崩れやすいので、完全に冷めてから切ります。
(糸を使って切ると綺麗に切れます。)
切り方の決まりはありません。私は斜め輪切りにしました。
でんぷんに付着しやすい菌の繁殖を防ぐため、表面に焼酎を塗りました。
お餅の保存でよく使われる方法です。
焼酎には殺菌効果がありますので、カビの繁殖を少し遅らせる効果があります。(※100%カビが生えないわけではありません。)
切ったさつまいもを干す
通気性の良い網や籠などに重ねずに並べて陰干しをするのが本来の方法です。
一日2~3回ひっくり返しながら両面が均等に乾くように、約1週間干します。
夜間や雨が降った日は、屋外で干すのをやめて中に入れておきます。
が・・・天候に左右されやすくカビが生えるなどのトラブルが多いのが、自家製干し芋のデメリットです。
このデメリットをカバーするために、使用するのがこちらです。
サンコーの家電「ジャーキーメーカー」を使って2日間乾燥
ここで使用するものが、レアモノ家電サンコーの「ジャーキーメーカー」という食品乾燥機です。
いろんなメーカーから食品乾燥機が販売されていますが、サンコーの「ジャーキーメーカー」は税込3,980円とコスパがいいです。
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ビーフジャーキーだけでなくフルーツや野菜などの乾燥も可能だし、ホタテ貝柱で干し貝柱を作ることもできました。
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干し網に乗せるのと同じ要領で、トレイに重ならないよう並べていきます。
温度は最弱の35℃で2日間。
雨水厳禁、高温多湿の場所は控えることが干し芋の重要なポイントですが、機械を使えば気にする必要がありません。
自家製干し芋の保存はどうする?
干し芋は、手作りも市販も同じことが言えますが、開封したら冷蔵庫などの冷暗所に保存し早め
に食べることが大切です。
特に手作りの干し芋は市販のものよりも劣化が早く、保存のしすぎはカビが生え
やすくなります。
干し芋は、秋の終わりから冬の初めで晴れが続く日に作ることが理想とされています。
この時期の温度は、だいたい10℃前後です。
寒風当てて低温で乾燥させることで、保存性を高めています。
ジャーキーメーカーの温度は、最低35℃。屋外の気温と比較して高温です。
早く乾燥させることができますが、低温で自然乾燥させるより保存性が低くなりますのでご注意ください。
自家製干し芋は冷凍保存ができる。
たくさんありすぎて一度で食べきれない場合は、冷凍することがおすすめです。
市販の保存袋にお芋が重ならないように入れて、袋の空気を抜いて密閉して冷凍
庫に保存します。
保存袋はポリエチレン素材なので空気や酸素が通りやすいものなので長く保存を
しすぎると冷凍焼けの原因になります。
2ヶ月を目安に食べるようにしたほうがよいでしょう。
干し芋の表面の白いアレは何?まさかカビなのか?
干し芋の表面に何か粉?のような白い物体が浮かびあがることがあります。
思い当たるのは3つ。
- 麦芽糖
- シロタ
- カビ
麦芽糖
市販の干し芋に多いのですが、表面に白い粒状の粉がついています。
これは、さつまいもに含まれるでんぷんの一種「麦芽糖」が乾燥し結晶化したものです。
干し芋の美味しさの秘密であり、かつては白い粉が多いほど上級品と言われていました。
市販のものを選ぶ時は、白い粉が多いかどうかで決めるとよいでしょう。
シロタ
あまり聞きなれない言葉ですよね。自家製干し芋を作ってみて、私も初めて知った言葉です。
シロタとは、さつまいもを蒸した時に内部に生じる白い塊のようなものです。
実際、私もシロタを発生させてしまいました。
水分が少ないさつまいもに発生しやすく見た目もよくないですが、品質に異常はありません。
通販で買うと訳あり安価で販売されることもありますので、気にならない場合は狙ってみるのもよいでしょう。
カビ
残念ながら、カビという可能性も否定できません。
間違った保存方法をしてしまうと、美味しい干し芋どころかカビの温床になりかねませんので、それは避けたいものですね。
[aside type=”warning”]注意:このような場合はカビの可能性があり!
- 綿毛のようなふわっとしたものが浮いている
- 擦ると、イモの内部まで白く濁ってしまう
- 白ではないけど、黒色や緑色のものが内部まで付着している
- イモの味や香りではなく異様なニオイがする(カビ臭い)
干し芋特有の白い粉とカビの見分け方のポイントは、見た目とニオイです。
同じ白い粉でも、表面ではなく内部に発生したりニオイが生じたら要注意。
カビは中まで根付いている可能性があります。
削って取り除いて食べることは絶対にしないでください。
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※筆者は専門家ではないため、100%確実に見抜くことができかねます。怪しいと思ったら、食べないが確実です。
自家製干し芋の美味しい食べ方は?
自家製干し芋は、市販の干し芋よりも仕上がりが硬くなります。
少し熱を加えて食べたほうがよいでしょう。
水で浸して柔らかくしたあとふんわりとラップをかけて電子レンジで加熱します。
長く温めすぎてしまうと焦げ焦げになってしまいますので、加熱時間は10秒程度。
そのままで召し上がるのももちろん美味しいですが、バターを乗っけてたべると美味しさ倍増です。
自家製干し芋を作ってみよう
じっくりと蒸して甘みを出すことが美味しい干し芋を作るコツです。
せっかくの白い粉がカビだった・・・にならないように、高温多湿を避けて早い
うちに食べるようにしましょう。
甘くてとてもクセになる干し芋をご自宅で是非楽しんでみてくださいね。