持ってるだけで、使い方に自信がないもののひとつに、カセットコンロがあります。
地震や大雨洪水でおうちに住めなくなる日が来るかもしれない。そう考えると、使い方を知っておくべき調理器具のひとつです。
「ガスや電気が止まってしまうのかな?!」
2020年のコロナ禍で外出できないときに危機感を感じてしまい、もしものために備えてカセットコンロを購入しました。
このブログを読んでいるあなたは、カセットコンロを正しく使える自信がありますか?
いつ何かが起こるかもしれない。
イザという時に備えて、カセットコンロを間違った使い方をする人が増えないように、ここに書き留めておきます。
カセットコンロの使い方の注意点
カセットコンロを使う時、主に注意しなけれならないことは、ガスの使い方です。
カセットコンロで火をつけるために当然、ガスボンベが必要ですよね。
持ち運べるガス、ガスボンベを使った器具であるから、特に注意をしなければなりませんよね。
数多くのガスボンベが販売されていますが、お手持ちのカセットコンロが推奨している商品名のものもあります。
こちらのカセットコンロは、ガスボンベの指定があります。
取扱説明書に記載されていることがありますので、必ず確認して下さい。
カセットコンロを使うキモとなるのが、ココ。
「ココからガスが入っていくのかぁ・・・。」
初めてカセットコンロを使った時、恐る恐るガスボンベをセットした方も多いことでしょう。
ガスボンベの口に凹んだ切り込みのようなものがあります。これを切り欠きと言います。
この切り欠きの部分が上になるように、カセットコンロにきっちりと合わせます。
こうすることで、空気中で気体になったガスを吸い出して、火をつけることができます。
もし、切り欠きが下を向いたり斜めになってしまうと、どうなるか?
うまく気体を吸い出すことができず、液体ガスが出てきてしまいます。
この状態で点火をすると、勢いよく燃え上がったり、引火や爆発の恐れがあります。
必ず切り欠きが上向きになっていることを確認してから点火をしてください。
カセットコンロを使った後は、火が完全に消えているのを確認して冷ましたら、ガスボンベを下からゆっくりと取り出します。
レバーが付いているタイプは、レバーを使って取り出すことができます。
使用したガスボンベは、そのまま放置せず取り出し、キャップをしっかりと閉めて、高温多湿を避けた冷暗所に保管してください。
知ったかぶりこそ危険!カセットコンロの間違った使い方。
以下の使い方は、絶対にしてはいけないNG行為。実際に事故が起きています。
- カセットコンロを2台以上並べる
- 大きな鍋や鉄板などの調理器具を置く
- 木炭や練炭、カセットコンロに非対応の焼き網を使用する
- ストーブやファンヒーター、火気がある場所の近くに置く
- IHクッキングヒーターや魚焼きグリルの上に置く
- テントや締め切った部屋で使用する
カセットコンロは、ガスボンベを使って火をおこす調理器具。
そのため、ガスボンベ以外の方法で火をおこすことは厳禁。
ガスを使った家電製品や火をおこす器具が近くにあると、引火や爆発の原因になり大変危険です。
絶対にしないでください。
使用するお鍋や鉄板の大きさにも、注意が必要です。
我が家のカセットコンロは、10号の土鍋(直径35cm)まで使用可能です。
使用できる調理器具の大きさの上限は、メーカーや品番によって異なります。
五徳が付いている容器カバーが見えなくなるほど大きなお鍋や鉄板を置くと、調理器具が五徳から落下してヤケドや事故の原因になります。
カセットコンロが使用可能な調理器具を使い直径の上限を守ること。
取扱説明書の禁止事項を見ていると、
「知ってるよ!こんなこと、私なら絶対やらないよ!」
と無視してしまいがちですが、ホント知ったかぶりこそ、いちばん怖いです。
もしものことが起こると、頭がパニックになってしまい、常識だと思っていたことと反対の行動をしてしまうかもしれません。
記載されている危険事項にあらかじめ目を通して、危ないことを常に頭に入れておきましょう。
一酸化炭素中毒防止のため、換気を忘れずに。
使い終えたガスボンベの後処理と捨て方の注意点
使い終わったガスボンベをその後どうするのか。気を使う方も多いのではないでしょうか。
中身が残ったガスボンベの不始末が原因で、ゴミ収集車が燃えるといった火災事故がニュースになることもあります。
すべての中身を必ず使い切り、缶の中にガスを残さないことが重要です。
使い終えたガスボンベは、周辺に火気がないことを確認し、屋外の風通しの良い場所でガス抜きをします。
調理器具だから食材を取り扱う台所で作業しがちですが、避けたほうがよいでしょう。
調理中の鍋の火に、ガスボンベから抜けたガスが引火した事故も、実際に起きています。
「火がついてなければ大丈夫!」と思いがちですが、ガスのニオイや成分が部屋に広がることもあります。
必ず火の元から離れた場所や屋外で作業を行いましょう。
ガスボンベに穴を開けるのが怖い方へ、専用のグッズが販売されています。
私が使っているのは、ツジアクトさんの「CAN-Be ガス抜きプラス CB-38」です。
ボンベを振ってみて、シャカシャカ音がしなければ、缶の中にガスがほとんど残っていません。
缶の底に、写真の左側の刃をひっかけて固定。右側の三角の刃でガスを抜いていきます。
横から見るとこんな感じです。ゆっくりと三角の刃を缶に近づけ、プスッと刺していきましょう。
ガスが抜け終えると、「プシュッ」と小さな音がします。缶を確認して、中まで穴が貫通していたらOK!
お住まいの自治体の指示に従い、処分をしましょう。
※ガスボンベの廃棄方法は自治体によって異なります。自治体の方法に従い、必ずルールを守りましょう。
カセットコンロを使った感想とまとめ
カセットコンロを購入して、10年ぶりに使用してみた私の話ですが、取り付ける時にガスボンベの液が指に付いてしまいました。
ガスボンベの切り欠けがしっかりとハマっておらず、ピッと冷たいガスの液が外に出てきてしまったのです。
引火しませんでしたが、ガスのニオイが一時的に漂い、とてもゾッとした気持ちになりました。
知っているつもりで使おうとすると、こうなります。
ガスコンロやIH調理器具が正常に働くことができているなら、カセットコンロは毎日使うものではありません。
使ったことあるという方も、しばらく使っていないなぁ・・という方も、一旦使い方を見直したほうがいいです。
カセットコンロは、ツマミを回すだけのシンプルな構造で、取扱説明書の内容がとても少ないですが、
注意点は、ビッシリ書かれています。
災害が実際に起こると、カセットコンロを使う以前に、想定外のことの連続だと思われます。
正しい使い方を学んで、イザという時に冷静に対処できるように備えておきましょう。
我が家で使っているカセットコンロはこちら。
こちらの記事でご紹介しているカセットコンロは、イワタニの「カセットフーエコプレミアム(CB−EPR−1)」です。
「カセットコンロといえば、イワタニ!」とこだわる方が多数。おうちでお鍋や焼肉をするときはもちろん、キャンプやアウトドアを楽しむ方にも支持されています。
カセットコンロをAmazonや楽天で検索すると、液晶一面にズラリと並ぶほど種類が豊富です。
「カセットフーエコプレミアム(CB−EPR−1)」は、
- 内炎式バーナーで熱を逃さずまんべんなく加熱
- 2.9kWのガスで3.5kW級のパワー
- ガスの消費量を約16%カット
薄型コンパクトなボディで、この威力。スッキリとしたデザインで、とても気に入っています。
カセットコンロを使った食生活が長くなると、気になるのがガスボンベの残量ではないかと思います。
少量のガスで少しでも長く加熱を続けることができるのが、食事で命をつなぐために大事になってきます。
カセットコンロは、安心安全の日本製、信頼できるイワタニブランド。一家に一台備えておいて損がないです。
ガスボンベも一緒に。忘れずに。