数ある学習系ソフトの中で、ニンテンドーDSのソフト「DS美文字トレーニング」を長年使用しています。
「キレイな字を書きたい!」
という大人を対象にしたソフトとして開発されたものですが、子どもの漢字の書き取りにピッタリ。
使い始めたのは、小学校4年生の長男が幼稚園の時から。現在新1年生になった長女も使っています。
DS美文字トレーニングの発売日は、2008年3月13日。
Nintendo Swichはおろか、ニンテンドー3DSが登場する前のソフトですが、全く陳腐化されておらず。
「うちの子、勉強しないでゲームばかりなんだよね〜。」
「ゲーム=悪」というイメージになっていませんか。
しかし、ゲームのチカラをうまく利用すれば、子どものモチベーションアップにつなげることができるのです。
もくじ
「DS美文字トレーニング」は、ゲーミフィケーションをうまく利用したソフト
手を鉛筆で真っ黒けにしながらも、何度も同じ言葉をノートに書いて練習した方も多いのではないでしょうか。
DSを使えば、手が真っ黒けになりません。
しかし、それ以上にノートではできない大きなメリットがあります。
- 書き順を覚えることができる
- 繰り返し練習することができる
- 音やアニメーションでおもしろさを演出
1.書き順を覚えることができる

癖がないキレイな字を書くために大事なことは、正しい書き順で書いているかです。
書き順の書かれているドリルもたくさんありますが、見落としがち・・・。
正しい漢字の形を書くことが大事なわけで、書き順となるとあまり重要視されないのかもしれません。
「DS美文字トレーニング」は、お手本通り書いて、マルやバツがつくというシンプルなゲーム。
しかし、文字を書き順通りにしないと認識しません。
「何度も書いているのに・・・」
「イラッ!」としてしまいそうですが、正しい書き順になるよう何度も書き直しを繰り返すことがポイント。
メチャクチャ厳しいのですが、これをうまく利用することでで正しい書き順が染み付いていきます。
2.繰り返し練習することができる

漢字の書き取りで使う鉛筆・消しゴム・ノートなどは、消耗品ですよね。
使えば使うほど無くなっていき、新しく買って、また使うの繰り返し。使ったノートも増えていくばかりですよね。
繰り返し書くことができて、さらに保存もできるというのが、デジタルの良いところ。
「あれ、この文字、これで何回目?」
デジタルの判定だからって、ナメてはいけませんよ。
正しい書き順で書いて、合格判定が出るまで次のステージに行くことができないため、自然と繰り返し書くことになります。
書き順を間違えてやり直しになっても、机の上が消しゴムのカスだらけにならず、手が汚れない。
その代わり、デジタルの判定から認めてもらわない限り、修正を繰り返し書いていくことになるのです。
3.音やアニメーションでおもしろさを演出

「ただ文字を書くだけのゲームでしょ?」
と思ったら、大間違い。音やアニメーションを使って工夫されています。
書いた文字をすぐに添削。
マルやバツが付く時の音とかなんだか可愛らしくて、サクサクと進みテンポが良いです。
そのうえ、書いた漢字ひとつひとつに細かく点数を付けてくれます。
大人になるとつい忘れてしまいがちな、トメ・ハネ・ハライ。
子どもが漢字を正しく覚えるための重要なポイントですよね。
このトメ・ハネ・ハライができているかどうかも、採点の基準に入っています。
「”月”という漢字が95点だったよー!」
ハライとハネがはっきりと書かれていて、美しい字が書けました。
子どもって、本当に正直です。つまらないものは長続きしません。
自分が実際に書いた文字を即採点され、「点数」という形で数字で現れたら、100点にしたくなるじゃありませんか。
ここで、ゲーミフィケーションについて説明しよう。
さっきから、「ゲーミフィケーション」という言葉が出てきていますが、その意味はこちら。
ゲーミフィケーション( gamification)は、ゲームデザイン要素やゲームの原則をゲーム以外の物事に応用することを言う。
※Wikipediaより抜粋
一言で言うと、
「日常生活の様々な要素をゲームの形にする」
ということ。「ゲーム化」から派生し、2010年頃からネットのニュースなどでよく使われるようになりました。
SNSの「いいね!」とか、嬉しい気持ちになるんじゃないですか。
あえてゲーム感覚にすることで、ユーザーの関心を引き「達成感」を与えようとしています。
この達成感がポイント。
「何かを成し遂げたい!」「褒められたい!」というホルモン、ドーパミンが刺激されるのです。
これをうまく利用したのが「ゲーミフィケーション」。
ITやエンタメの業界だけではありません。
近年では、子どもの教育現場でもよく使われるようになりつつあります。
「ゲーム=悪」ではない。子どもの教育をゲーム化するメリット
「勉強しろ!」と言っても勉強しないのに、いつまでたってもゲームをやめることができない。
「早く宿題終えて、ゲームしたいよー!」
マリオとドラクエとマイクラが大好きな長男の口癖。
なぜゲームは楽しいのに、勉強は苦痛に感じてしまうものなのか?
ゲームが楽しい理由
- レベルアップとともにステージが難しくなるから面白い。
- ステージをクリアすると、装備が強くなったりレアなアイテムがもらえるのが嬉しい。
勉強が苦痛な理由
- 机に向かっているだけで面白くない
- 読んで書いただけで覚えたのか分からない
- 長時間続けていると、飽きてしまう
そんな長男・・・ゲームとなると、2時間?いや・・・3時間だな。
弱音を吐くこともなく、キラキラした表情でプレイし続けています。
「ママ〜!第2章のボス、倒したよー!」
ゲームで時間をかけていると、自分に跳ね返ってくるリターンが大きい。
そういう点で、「達成感」を感じることができます。
ゲームの要素を利用することができれば、勉強に対するモチベーションを上げることができる。
ということで、我が家でDSを使ってゲーミフィケーションを取り入れようと思いました。
「DS美文字トレーニング」は10年以上前のソフトで、60万枚以上も売り上げた人気ソフト。
今さら感があるかもしれませんが、漢字を書くことに流行りも廃りもありません。
子どものうちに正しい漢字の書き方に慣れておこう

- 子どもの字の汚さに悩んでいる
- ゲームばっかりやって悩んでいる。
そんなパパママへ、「DS美文字トレーニング」を騙されたと思ってやってみてください(笑)
ゲームだからって・・・意外に馬鹿にできなくてびっくりすると思います。
私もいい年した大人なんですが、恥ずかしながら、メッチャクチャ癖字。
改めて書き順を見直してみると・・・見事に書き方を間違って覚えていました。(汗)
こんな大人が子どもに「勉強しなさい」と言ってたなんて・・・あら、ヤダ。後悔しまくりです。
今やパソコンの活字に慣れてしまい、手書きで書くことが減ってきています。
しかし、「美しい文字で丁寧に書く」のはいつの時代になってもその人の人柄を表す大切なこと。
文字を覚える基本は、やはり自分の手で書くこと。
親子で漢字のトレーニングをして、美しい文字を書く素晴らしさをともに学んでいきたいです。
※「DS美文字トレーニング」は、「ニンテンドーDS」のソフトですが、「ニンテンドー3DS」「ニンテンドー new 2DS LL」など他のシリーズ機種でも使用することができます。
DSの調子がおかしいときは、こちらをどうぞ。
タブレット端末のアプリで文字の書き取りをするときの注意点

「タッチペンで文字の書き取りするなら、ipadなどタブレットを使えば良くね?」
この記事を読んで、おそらく、このような疑問を感じた方もいらっしゃるでしょう。
もちろん、タブレット端末の中に優秀な学習系のゲームアプリがたくさんあります。
漢字の書き取りのアプリを、我が家でも「美文字トレーニング」と併用してiPadで使用してします。
しかし、スマホやタブレット端末で学習するときは、注意点すべき点が多いです。
お子様がiPadのタブレット学習で失敗しないように、こちらの体験談を参考にしていただけたらと思います。
iPadを子どもに与えて失敗。タブレット学習のルールを変えて親子の会話を見直したいと思うこともしもタブレットを使うのでしたら、お子様の勉強に特化したタブレット端末を持つことがオススメ。
「RISU算数」のタブレット端末は、子どもの目に優しい環境設定。
1日15分から30分の算数の勉強で、子どもの苦手なところがすぐに見つかりますよ。
「漢字の話をしているのに、なぜ算数なのか?」って?
算数は、正確に、スピーディに、答えを導き出すための集中力や思考力を鍛えるトレーニングです。
これは、算数だけでなく国語にも当てはまることで、特に漢字を正しく美しく覚えるために大切なことです。
子ども専用のタブレットがあると、大人顔負け気分でメチャクチャ喜びます。
それに、算数の成績が上がったと同時に国語の成績もアップすれば、苦痛だった勉強がますます楽しくなることでしょう。
次はどんな問題が登場するのか?どんとこい!
眠っている知識の宝物を、「僕のもの」「わたしのもの」にするための勉強の旅は、ワクワクすること間違いなしです。