「資産運用するなら、投資信託がいいよ!」
と言われているけど、投資信託って何なのよ?というあなた向けの記事です。
銀行に行って、通帳作って、お金を預ける。
預金は、自然と知識を身についていましたよね。
資産運用は、誰かに教えてもらうのではなく、自分で勉強して、ある程度の知識を覚えておく必要があります。
知識といっても、基本をおさえればOK!本屋さんに初心者向けの書籍があります。
大きな賭けや一攫千金のための必勝テクニックではありませんので、ご安心ください。
こちらの記事を読んで、投資信託で覚えるべきことを押さえていただけると幸いです。
▼復習しよう。投資の基本はこれ!▼
もくじ
投資信託の基本は4つ。株式投資との違いもあわせて。

投資信託の基本は、大きく分けて4つ
- 資産と時間を重ねる分散投資である。
- 売買だけでなく持っていても利益が得られる
- 分配金を生かすなら再投資を。複利とセットで運用 。
- 投資信託には、売買時と運用時にかかるコストがある
後ほど、ひとつずつ説明します。
投資信託は、
- 専門家にお願いできる点
- 株や債券を少額から投資できる点
- ファンドという形で間接的に株や債券を購入できる点
以上の点で、株式投資と異なります。
資産運用で避けて通れないことが、上がったり下がったりする株価の値動き。
投資信託においても、第三者におまかせしているとはいえ、金融商品の価値の変化と向き合わなければなりません。
基本をおさえれば、危険なものではありませんので、以下のことは覚えておきましょう。
1.投資信託は、資産と時間を重ねる分散投資である。

値動きで生じるリスクを抑える方法が、分散投資です。
「1つのカゴに卵を盛るな」
という言葉が投資でよく言われています。
カゴを購入した金融商品、卵を資産の価格に例えています。

ひとつのカゴにすべての卵を盛った方が、カゴがひとつで済むし、管理するのも手間もかかりません。
しかし、たったひとつのカゴを、もしも落としてしまったら?
・・・当然、ほとんどの卵が割れてしまいますよね。
割れてしまったら、使うことができる卵はごくわずかになります。

では、複数のカゴに卵を分けて盛ったらどうなるでしょうか?
カゴのどれかを落としてしまい卵を割ってしまっても、残った卵のほとんどが割れないまま残っていますよね。

複数のカゴを用意して卵を分けて盛ることは、手間も準備にも時間がかかる方法です。
しかし、卵が割れて使えなくなるという最悪の事態を免れやすくなります。
このように、時間をかけて分けて投資をすることで、資産の損失を防ぐことができてリスクを抑えているのです。
2.売買だけでなく持っていても利益が得られる
株と債券を投資信託で購入!
と言っても、運用のプロにおまかせ。
いつのタイミングでどんな金融商品を買ったのかを自分の目で見ていないので、あまりピンとこないですよね。
「ちゃんと利益出るの?」と、不安になってしまうのも分かります。

資産運用で得られる利益は2種類。
値動きに左右される売買時だけでなく、保有時の利益もあります。
- 売買して得られる利益(キャピタルゲイン)
- 保有しておくと得られる利益(インカムゲイン)
キャピタルゲイン

値動きのある金融商品を安いときに買って高くなったら売ること。その差額で利益を得ることになります。
インカムゲイン

金融商品を保有していて得られる利益のこと。預金にも利息がありますよね。
株式投資の場合は配当金、投資信託の場合は分配金に該当します。
3.分配金を生かすなら再投資を。複利とセットで運用。

分配金とは、投資信託の運用成績によって生じるインカムゲインのこと。

分配金は受け取りと再投資で選ぶことができますが、選ぶなら再投資。
なぜなら、再投資することで複利の運用が可能になります。

複利とは、元本と金利の合計が金利になる仕組みのこと。
運用を継続することで雪だるまのようにお金が増えていきます。
再投資によって保有する口数が増えるため、もらえる分配金がさらに増えて効率的です。
4.投資信託には、売買時と運用時にかかるコストがある

投資信託のメリットばかりお話ししていますが、もちろん注意点もあります。
お金を投じながら増やしていく資産運用なのに、投資信託ではコストがかかります。
投資信託は預金や株式投資と異なり、売買時も保有時もコストがかかります。
※預金は手数料がかかりません。株式投資は売買時のみ手数料がかかります。
購入時のコスト(販売手数料)

投資信託を利用するために、銀行や証券会社に支払う対価のこと。
同じファンドでも金融機関によって手数料が異なる場合があります。
手数料は消費税別で0〜3%。0%の手数料(ノーロード)のファンドもありますので、これが狙い目!
保有時のコスト(信託報酬)

金融商品を保有するために、販売会社や運用会社、信託銀行に支払われる手数料のこと。
他の資産運用方法と異なり、信託報酬という保有のコストが投資信託にはあります。
ファンドごとに、日割り計算された額が資産から信託報酬として毎日自動的に引き落とされます。
ファンドによって信託報酬の率は異なり、0.5〜2%程度のものが多いです。
売却時のコスト(信託財産保有額)
投資信託で保有した資産を現金化するために、ファンドを解約する必要があります。
保有している資産の合計から解約するファンドを引くと、ファンドを保有している人にとって負担がかかってしまいます。
その負担を解約コストとして、解約した人に支払わせるのが信託財産保有額です。
信託財産保有額は元本に対して0.5%程度、信託財産保有額がないファンドも多くありますのでご参考に。
投資信託で株や債券を手に入れて少額投資が可能になる
投資信託を利用することで、個人ではなかなか手を伸ばすことができない株や債券を購入することができます。
個人で株や債券を運用しようってなると、莫大な金額がかかってしまい、資産運用の難易度がグーンと上がってしまいます。

少額で始められる投資信託は、資産運用初心者にとってハードルが低い投資の方法。
少額のお金をファンドとして集め、専門家にお願いしながら、日本国内外の株や債券の購入し、運用していきます。
ファンドのなかに、多種類の株や債券が組み込まれています。
たくさんのカゴを用意して、少しずつ卵を盛る、資産を分散する仕組みを投資信託は作っているのです。
投資信託について、最小限のポイントをまとめた記事をお送りしました。