自家製ヨーグルトを作るためのオススメの種菌って何かないかな?
いつもは市販のヨーグルト飲料を種菌として使用していますが、粉末の種菌があることを知り、使ってみました。(実際に製造となると粉末の種菌が主流かも)
「飲み過ぎ、胸やけに」でおなじみの、太田胃散の「王様のヨーグルト種菌」というもの。
「王様のヨーグルト種菌」の発酵の適温が20℃から28℃。ヨーグルトを作る時期は11月で、気温を20℃切っています。
40℃で一定の温度で温めるヨーグルトメーカ−を使って、うまく出来上がることができるのでしょうか。
もくじ
太田胃散「王様ヨーグルト種菌」とはこれのこと。

王様のイラストとブルーのボーダーがさわやかで可愛らしいパッケージ。
救急箱にピタッと収まりそうな小箱に入っていますが、市販薬ではございません。
牛乳に入れてヨーグルトを作る種菌、いわゆる”ヨーグルトの素”です。

裏面に使用方法があります。
ご家庭で簡単に!手作りヨーグルトの作り方
- 牛乳又は豆乳500ml〜1000mlを用意します。
- 1の牛乳又は豆乳に種菌1包(3g)を混ぜ、開口部を閉じます。
- 室温で発酵させます。季節によって発酵時間は変わります。
- 固まったら冷蔵庫に冷やして出来上がりです。食べる前に、次回作る量の約10%を取りおきます。
※寒いときは、1をレンジ400〜500Wで1分温めると発酵しやすくなります。
本来の使い方は、ヨーグルトメーカーを使用しません。
(実際ヨーグルトメーカーを使うとどうなるかという実験です。)
原材料に3種類の乳酸菌の名前が記載。
- クレモリス菌
- BRF(DM-1、DM-2株)
- サーモフィラス菌(Kl-1株)
公式サイトによると、長い年月をかけて3種類に厳選した乳酸菌で、その数従来のヨーグルトの80倍とのこと。

粉末タイプの種菌で、2袋入って1,080円。
1本120円ちょっとで購入してたヨーグルト飲料と比較すると高価なものですが、1包で繰り返し使用することができます。
ドリンクタイプのヨーグルト飲料を種菌にしていたときは、1回で食べきっていました。

種菌の袋だけでなく、B5サイズの取扱説明書が1枚。
こちらはイラスト付きで作り方が説明されており、使用できる牛乳や適正温度も明記されています。(適正温度については後ほど。)
- 成分無調整牛乳 ○
- 成分調整牛乳 ○
- 低脂肪(無脂肪)牛乳 ○
- 加工乳・乳飲料 ×
- 豆乳(大豆固形分8%以上) ○
ちなみに、牛乳の種類別ヨーグルト飲料を種菌にしたときのヨーグルトの仕上がりはこちら。
牛乳パックに粉末を加えヨーグルトメーカーを使ってみる

未開封の牛乳と種菌を用意します。
使用している牛乳は、トップバリュ「北海道牛乳」で成分無調整牛乳です。
ヨーグルトはとてもデリケートな食品です。
牛乳は必ず未使用のものを使用して、手やヨーグルトメーカーを清潔にしてから作るようにしましょう。

種菌の粉末はこんな感じ。
粉薬のような見た目。救急箱に忍ばせると間違えそうなので、保管するときはご注意を

液体の種菌を使用していたとき、ドリンクの分量分牛乳を減らしていましたが、今回は減らしません。
粉末の種菌を使用するときは、このまま牛乳パックの中に加えます。

軽くかき回す感じで混ぜて、粉末が見えなくなったらOK
溶け残しがないかを確認して、1包すべて使い切ってください。

実験開始日:2019年11月4日。午前11時11分。気温:19.5℃。
このまま、メーカーにセットして、待つだけです。
「王様のヨーグルト種菌」の待ち時間の目安は約24時間〜72時間ほど。
ヨーグルトメーカーを使うと10〜12時間で完成していましたが・・・う〜ん、長いし、時間に差がありますね。
というのも、温度によって発酵時に違いが出てくるから。
目安は20℃〜28℃で、この温度ですと、30時間〜48時間で完成できます。
- 19℃以下の場合:容器をタオルで巻いて暖かいところに保存(発酵時間:36〜72時間)
- 29℃以上の場合:冷房などで部屋を涼しくする必要がある。(発酵時間:24〜36時間)

取説にも明記されていますが、ヨーグルトメーカーを使用する場合はうまくいかない場合あり。
ヨーグルトメーカーを使う場合は、20〜28℃に設定されているものですと大丈夫とのこと。
私が使用しているものは牛乳パックごと直接入れて温度設定ができないタイプ。
設定温度の記載がなく不明なのですが、人肌暖かい感じがしますので、29℃以上と思われます。
(使用したヨーグルトメーカーはこれ。一般的なヨーグルトメーカーの温度設定は40℃と言われています。)
※食べるのは筆者。もちろん自己責任です。
王様のヨーグルト種菌を使ってヨーグルトメーカーで温めてみた結果がこれ

開封日:2019年11月5日 午後4時36分。気温:19.7℃
ヨーグルトメーカーにセットして、およそ30時間経ちましたね。
ヨーグルトメーカーにセットしている間の昼間の室温は19℃で、機械の温度は少なくとも29℃以上ありました。
固まり具合が心配なんですが、開けてみましょう。

ンン、わかりますか?
何かプリンと固まっていませんか?
全く固まっていないからは逃れられそうです。

少し粗熱を取って、開けてみましたが、周りに水分(ホエー)が出てて、ところどころ砕けた状態で凝固していますね。
「あれ?見るからにして・・・モロそう。」
と私の中の先入観が働きました。

冷蔵庫に一旦冷やしたあと容器に移そうとすくってみると・・・
ちょっと固い「飲むヨーグルト」のような液体状のトロミがあります。
ちょっと・・・ゆるいですね。

保存容器にヨーグルトを入れた時の様子。
容器の淵にヨーグルトがトロッと垂れてますが・・・スパチュラではすくいにくいです・・・。
お玉やスプーンの方が良さげ。
プリンとしたトロミではなく、トロッとしたトロミで液体っぽさがかすかに残ります。
種菌の混ざりが悪かったのか?少しダマっぽく固まっている箇所もありました。

器に盛り付けたら、こんな感じ。
固まり方は若干ゆるいですが、ダマっぽさも含めて手作り感満載な仕上がりに。
市販のヨーグルトのように均一的ななめらかさではなく、ところどころにヨーグルトの塊のようなものがあり不均一な感じです。

お味は、ん?
あまり酸っぱくないけど、牛乳っぽいコク。
塩辛くないチーズを食べているような味です。
ダマっぽい見た目ですが、口当たりはよくまろやかで、ザラついた感じはありません。
たくさんの乳酸菌が入っているというのを舌で感じることができました。(あくまで個人の感想。効果とは無関係です。)
作り方に少し逆らって高温のヨーグルトメーカーを使いましたが、美味しくいただきました。
ヨーグルトメーカーを使って問題なくいただきましたが、以下の場合は食べないでください。
- 苦味やシビれるような味がする
- ニオイがおかしい
- 表面がピンク・黄色・茶色いなど
- 水分が分離し泡のような穴がある。
29℃を越えるとヨーグルトの菌が弱り、傷みやすくなります。一般的なヨーグルトメーカーの温度設定は40℃です。
作ったヨーグルトは1週間程度持ちますが、ヨーグルトメーカーを使う場合はできるだけお早めに食べ終えた方がいいでしょう。
ゆるやかなトロミで、味は成功!ヨーグルトメーカーで作れるけど室温推奨!

はちみつとバナナを加えると、よりまろやかに。
ヨーグルトメーカーで作るとトロミ加減がゆるめに上がりました。
トロトロした感じで、口当たりがまろやかで、酸味が控えめです。
固めのヨーグルトや酸味が欲しい方には物足りない感じに仕上がりましたが・・・
取説どおり室温放置で作ったらうまく固まるかもしれません。
3種類の乳酸菌が生きている感じがするのは、粉末の生きた菌を直接加えたからかな。
手作りヨーグルトで風邪やインフルエンザの予防になるかはこの記事で証明できませんが、寒い時期もイキイキと過ごせています。
風邪引かないのは乳酸菌がたくさん入ったヨーグルトのおかげと勝手に思っています。
ヨーグルトメーカーを使用したら、お早めに。
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