「さつまいもを美味しく食べるためにどのように加熱すればいいの?」
食欲の秋に堪能したい食べ物のひとつにさつまいもがあります。
さつまいもの美味しさといったら、和スイーツを食べているかのような甘み、しっとりホクホクした舌触り、口当たりのいいねっとり感ではないでしょうか。
加熱のしかたひとつで、甘みが強くなったりホクホク度が増したりと、いろんな顔を見せてくれます。
甘みがあってねっとりとした感じのおイモが私は好きですが、あなたが美味しいと思うさつまいもの食感はどんなものでしょう?
今回4パターンの調理方法で加熱をして、さつまいもの甘さや食感をが変わるのか?実験してみました。
加熱方法に違いがあるのか?スーパーに売ってるさつまいもで実験
使用したさつまいもは、「紅はるか」(茨城県産)で、2019年9月11日に購入しました。
市販のおイモを常温で置く場合、必ず袋から出しておきます。
(湿気がたまりやすくカビなど傷む原因になります。)
といいながらも、たったの4日間で蒸して食す我がおイモ。(笑)
ビニール袋を開けた後、新聞紙に包まず4日間常温保存していたら、芽が出てきてしまいました・・・。
涼しくなってきたとはいえ、まだ9月。お部屋の気温が高かったようです。
さつまいもの芽は、じゃがいもと違って毒がありません。
口に入れても問題ありませんのでご安心を。(まだ小さい芽だったので私は取り除きましたが。)
では、以下の4つの調理方法で4種類の調理器具を使って実験します。
- 水からじっくりと茹でる:柳宗理 ステンレス鍋(18cm)
- 蒸し器で弱火で蒸す:かもしか道具店 三とく鍋
- 保存容器に入れ電子レンジ500W:パナソニック エレック
- 保温調理器で火を使わず放置:サーモス シャトルシェフ
さつまいもの加熱方法と手順を4パターンはこれ。
水からじっくりと茹でる
おイモが隠れるくらいたっぷりの水を入れて弱火強(中火に近い弱火)で火をかけます。
約30分間じっくりと。沸騰するのが遅いので、時間を見ながら調整します。
30分ですとまだ固かったので、+20分追加。蓋を閉めて弱火で加熱しました。
蒸し器で弱火で蒸す
蒸し器の水が沸騰したら、さつまいもを置いて蓋をします。
30分間弱火で加熱します。途中で蓋を開けないで熱を閉じ込めるのがポイント。
かもしか道具店の三とく鍋は小ぶりの土鍋で、おイモを1〜2個収まります。
保存容器に入れて電子レンジで500W
なんだこの容器は?
さつまいもをレンチンするだけで蒸すことができる保存容器があります。
他の根菜類や葉物野菜で蒸し野菜が簡単に作ることができます。
小さめのおイモは3分程度で大丈夫ですが、使用した物が大きかったので・・・ちょっと長めの5分加熱。
保温調理器でガスを使わず放置
「あれ?もう一度お鍋ですか?」
いいえ、これはお鍋のように見えますが、シャトルシェフという保温調理器です。
お鍋として使用し加熱をしますが、ほんの少しの間。固い根菜類をガスを使わず低温で箸が切れるほど柔らかく仕上げます。
たっぷりの水におイモを入れて、沸騰後5分。弱火で蓋を閉めて加熱。
その後、火を止めます。
保温容器にお鍋を入れて30分放置。
保温容器でお鍋の熱を閉じ込めて温度をキープするため、ガスを使いません。
正しい方法で使えば、ほったらかし調理ができて時短にもなるお鍋です。
蒸しあがったさつまいもの仕上がりと味の考察
4パターンの調理方法でさつまいもを蒸した結果、次のような仕上がりになりました。
水からじっくり茹でる
火を強めずじっくりと茹でたため時間がかかりましたが、無事柔らかく仕上がりました。
取り出したばかりのとき水滴が残りますが、いつのまにか蒸発し気にならなくなりました。
指で軽く触れただけでスルッと皮がむけて、剥がれるように皮とイモの部分に分かれてきました。
水分が残っているかのようにしっとりとしていて、口の中にふわっと残ります。
さつまいもを水からじっくり茹でる場合
- しっとり度:
- ふっくら度:
- ねっとり度:
- 甘み:
- 手持ちの鍋でできるので誰もが実践しやすい。
- しっとりとした仕上がり。
- 時間がかかる。
- 火のそばから離れることができない。
蒸し器で弱火で蒸す
全体的に黄色く広がっていていて、みずみずしい感じです。
おイモと皮は離れていませんが、手で触れるととても柔らかくモチッとしています。
皮を剥く時ベタッとくっついた感じがしましたが、軽く触れると簡単に剥けました。
おイモはスイートポテトのように柔らかくしっとりと甘みのある仕上がりでした。
蒸し器で弱火で蒸す場合
- しっとり度:
- ふっくら度:
- ねっとり度:
- 甘み:
- 熱が均一に通りやすい。
- しっとりと仕上がる。
- 火のそばから離れられない。
- 調理器具の場所を取る。
保存容器に入れて電子レンジ500W
仕上がりはこちら。他の3つのおイモよりも少し大きめの物を使用したせいなのか、しっとり感がほどほどです。
加熱時間が短時間とはいえ、内部までしっかりと火が通っています。
皮を剥く時は、爪を立てて切り込みを入れる感じで剥くと剥けました。
おイモは固めで水分が少なめですが、ほっくりとした仕上がりでおイモっぽい食感です。
マッシャーで潰してマッシュポテトやポテトサラダにすると良いかも。
電子レンジで加熱する場合
- しっとり度:
- ふっくら度:
- ねっとり度:
- 甘み:
- ガスを使わず手軽。
- 短時間で火が通るので忙しい時に便利。
- 専用の容器を用意する必要がある。
- 加熱ムラが生じることがある。
保温調理器でガスを使わず放置
保温調理器で低温調理をしたおイモはこちら。
保温調理器は、シャトルシェフを使用。
全体的に黄色く広がっておりモチッとした仕上がり。切った時に包丁がスーッと通りました。
皮を剥いた時に、おイモが皮にベタッとくっついた感じがしました。
おイモの内部は水分を程よく含んでおり、力を加えるとペタッと潰れそうな感じの柔らかさです。
保温調理器で加熱する場合
さつまいもを保温調理器で蒸す場合
- しっとり度:
- ふっくら度:
- ねっとり度:
- 甘み:
- ガスを使わず、じっくりと加熱をすることができる。
- 水分を閉じ込めるため、ふっくらしっとりと仕上がる
- 保温調理器の価格と使用頻度を要検討。
- 使う人によって合う合わないがある。
好みの調理方法で食べやすくおイモを蒸してみよう
4パターンの調理法でさつまいもを蒸してみました。
さつまいもは、調理法だけでなく温度や蒸し時間で、食べた時の食感やおイモの水分量が左右しやすい食材です。
ふっくらしっとりと仕上げたい時は、低温でじっくり時間をかけたほうが美味しいです。
ちなみに・・・夫はお鍋で茹でたおイモ、子どもは保温調理器で蒸したおイモ、私は蒸し器で蒸したおイモが一番美味しく感じました。(好みバラバラですね。)
野菜でイモ類であり、ビタミンCや食物繊維が多いさつまいもを、煮物やサラダなどの料理やお菓子の材料に積極的に使ってみてくださいね。