家族と過ごす休日。
キラキラと幸せそうな響きですが、主婦にとっては悩みのタネのひとつではないでしょうか。
- 夫が年の離れた長男のようで、ストレスを感じる
- 子どもと何をして遊べばいいのか分からない
- 家事の負担がいつもわたしばかり
- 喧嘩してしまいそのまま月曜日になった・・・
このような愚痴を耳にしてばかりです。我が家も以前からそうですし今も変わりません。
週末が苦痛!と感じる奥様へ 主婦で母親であることを忘れよう!憂鬱にならない土日の過ごし方でも、主婦や母親であることを離れて、「私自身がどうしたいのか?」という考え方に変えました。
もくじ
「自分のために休む」と決めて、週末が苦痛じゃなくなった
「ねぇ、ルミさんって・・・休日何しているの?」
この質問を訊かれると、困ってしまったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
休日を楽しむよりも「何しているの?」の質問の答えを考える週末になるんですよね。
独身時代だけなのかと思いきや・・・子どもが生まれても、この質問は永遠のテーマのように続きました。
- 話題作りのために、子どもとおでかけしなきゃ!
- 家族が休める環境を作るために、おうちをキレイにしなきゃ!
月曜日に「ママ友と世間話する時に何を話そう・・・」なんて、考えてばかりで理想の休日像ばかりが膨らんでいき消耗していきました。
子どもが喜んで人に話せるような過ごし方を考えることと、家の環境を整えることが私の仕事だと思っていました。
仕事をしていない専業主婦という身だから、なおさらその考えがありました。
周囲の行動に気を遣いすぎてしまい、自分で自分の首を絞めていまいその結果、夫婦喧嘩勃発。
身体も心も休めたのか分からないまま、サザエさんを見て、「あー日曜終わったかぁ・・・」と憂鬱な気持ちで翌朝を迎えていました。
休日に対して家族全員の満足度が上がれば、おうちの中が修羅場と化すことなく、「家族と過ごす休日」を本当に幸せな響きに変えることができます。
その方法が「しないことリスト」です。
タスク管理でよく使われる「することリスト(ToDo)」の反対で、「しないこと」「やりたくないこと」を挙げることによって本当に必要なことを引っ張り出す方法です。
「しないことリスト」を主婦に取り入れたほうがいい理由
「あれもしなきゃ!」「これもしなきゃ!」って自分ばかり消耗しているのに
「え、そんなこと誰も頼んでないし。」
自分が思っている以上に家族が望んでいないということがあるからです。
「専業主婦なのに家事をしない」だなんて許されないのか?
いいえ、そんなことはありません。
生まれ育った環境が違う者同士が集まり、ひとつの世帯を作ってきたんだもの。
休日の休み方や過ごし方や家事の必要性は、性別や職業関係なく一人一人の価値観によって異なります。
- 家事を始めるとキリがない
- 家族で家事分担をしても喧嘩になる
- 家事に対しての意識の違いでズレが生じる
- 気を利かせすぎて、逆に消耗してしまう
- 結局自分ひとりで背負ってしまう
- 365日休みがないの錯覚に陥る
家事を始めると、1から10までのことが気になり始めて、とにかく終わりがありません。
そのくせに家族はもちろん、周囲からもなかなか認めてもらえません。
ズバリ、訊いてみましょう。
「みなさん家事が好きですか?」
家事をすることでおうちがキレイになるし、達成感もある!
おうちの中をプロデュースできるんだもの〜♪
好きでやってる人もたくさんいますが、「しなければならないけど嫌々やっている」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「どうせ・・・すぐ散らかるし。褒めてくれないし。」
家事にまつわるブログを書いている私も、こう見えて・・・家事が大嫌いです。
お仕事を頑張る夫のために、学校に毎日通う子どものために、「おうちの中は私に任せて」とサポートをしてきました。
しかし、その気持ちがだんだんと責任感や義務感ばかり強くなっていきました。
エスカレーターを逆走しているかのような感じがして、やる気を下げてしまい月に2〜3度は寝込むこともありました。
「あー・・・もう。靴下脱いだら脱ぎっぱなしで。洗濯ネットに入れてって言ったじゃん!」
なんて、小言を言いながらのコミュニケーションでしたが、もうやめることにしました。
しないことリストとは、要するにこういうことです。(以下、閲覧注意です。)
実践!私が週末に「しないことリスト」はこれだ!
炊事(料理)
- 一汁三菜献立を考えない
- 朝ごはんを作らない(食べたい人だけ家にあるもので)
- お昼ご飯を手作りしない
- 飲み物を注がない
- カトラリーを用意しない
- 飲み終えた麦茶のコップを洗わない
- テーブルを拭かない
- 食器を下げない
洗濯
- 洗濯物を洗濯ネットに入れて洗わない
- 自分の着た服を洗濯しない(冬場のみ)
- 夫の着た服を洗濯しない(冬場のみ)
- 脱いだ靴下を洗濯カゴに入れない
- 洗濯物を干さない
- 取り込んだ洗濯物をたたまない(乾いたら繰り返し使う)
- 取り込んだ洗濯物をタンスに直さない
掃除・収納
- 食器を食器棚に直さない
- 食器をなおす位置を決めない
- 棚やテレビ台に置いてあるものを整理しない
- 掃除機をかけない
- 本棚の整理をしない
- 水回りを掃除しない
- 洗剤やシャンプーを詰め替えない
- ソファの上に置いてあるものを片付けない
- 家族が食べたお菓子のゴミや缶を捨てない
身だしなみ
- 外出すると決まるまでは化粧しないし髪を洗わない
- 寒い時は翌朝に風呂に入る
- 娘の髪をブローするけど結ばない
子育て
- 子どもに「勉強しなさい。」と言わない
- 散らかしたおもちゃを片付けない(誤飲や怪我の原因になるもののみ注意する)
- 子ども部屋を片付けない
- 子どもと遊びに行かない
一例ですが、引いてしまったらごめんなさいね。
あくまで土日限定で来客がない場合、休むことを優先した場合のことです。
このように、「しないこと」・「したくないこと」をピックアップしていきます。
本心ではなく、思いつきや想像で書いていくのがポイントです。
「こんなこと言ったら引かれる・・・」とか一切考えず、ふざけた冗談を言っているかの感覚で書いていったほうが、どんどんアイディアが思い浮かびます。
紙に書いても良いですし、スマホのメモに書いてもいいでしょう。
とにかく「しないことはしない!」と家族に伝えてみよう
次に、この「しないことリスト」をもとに、家族に「しないこと」を伝えていきます。
リストを一斉に家族に見せたりいきなり書いたこと全部を実践しようとせずに、できそうなことから小出しにして伝える感じで、やってみましょう。
もちろん、内容によっては、
「パパがやることはかまわないが、クオリティは保証しない。」
というような反論があります。
例えば、「一汁三菜献立を考えない」場合の会話。
「夕食が遅くなる」というリスクと「外食含めて」と提案をかけているので、「家の献立よりも外食したほうが早くご飯食べることができるよ。」という前提で話をしています。
要するに本音は「ごはん作りたくない」ということです。(笑)
このように具体的に悩みに伝えて、相手に自分の状況や役割を共有しながら提案をします。
もちろん、必ず「イエス」が出るとは限りません。少なからず、「ノー」が発生します。

このように「ノー」の言葉が返ってきたら、代替え案です。
相手を損をさせず自分も得するものを考えるのがポイントです。

この場合は、満足できる料理ができないかもしれないというリスクと、好きなものを食べていいという自由な選択肢を与えています。

しゃーね。今から買ってくるわー。あとは、家にあるもので適当でいいよ。
自由な選択肢を与えた結果、夫自身が行動に移っています。
「適当でいい」ということで「イエス」をもらいました。

冷蔵庫に残っているレタスでサラダにするから、トマトときゅうりも買ってくるのお願いね。ボリューム足りないなら、ハムとか足していいから。
と、さりげなくお願いをします。
めっちゃ図々しく感じますが(笑)、肉好きの夫の嗜好になるようさりげなく提案をしています。
選択肢を与えながらも献立の悩みに夫を巻き込み、今晩の夕食のイメージも膨らんでいきました。
「ていうか、そんなカンタンに上手くいかないでしょ?」
と思うでしょうけど、この方法、決して誰も損をしていません。
できないことに対してのリスクを伝えて、相手の行動を促しています。
- したくないことは「しない」「できない」とはっきり言う
- 手短に小さなことをお願いする
- 強制させず自由な選択肢を与える
- お願いしたら、完璧なクオリティを求めない
- 女優になったつもりで褒める
- 相手に損をさせずに自分が楽する方法を考える
このやりとりの注意点は、思い通りにいかなくても感情的になりすぎないことです。
相手に選択肢を与える分、自分が望んでいたこと以外の結果になったこともよくあります。
夫に買い物をお願いした結果

というのは避けること。(言いたくなる気持ちも分かりますが・・・w)
必ず話し合いをするときは時間を決めて区切りを決めましょう。
「しないことリスト」のメリットは?
「しないしない言って、一体休日に何するの?」
という質問が残るでしょう。
カンタンです。自分のしたいことをすればいいのです。
実際に家族に休日したいことを聞いてみましょう。

しないことを削ることで、本当にしたいことがパッと見えてきます。
「休日にしたいことがあるのに・・・時間がないし。
しなければならないことばかりで無理!」
その理由を、しないことリストによって取り除いていくのです。

「しない」と決めることで生活に支障はないのか?
「しない」と決めたことを、もしもしなくなったら?
と、考えると・・・「大丈夫かな?」と不安になってしまいますよね。
大丈夫です。結論から言いましょう。なんとかなります!

「しないことリスト」をもう一度見てください。このように問いかけてみてください。
「本当にあなたがしなければならないことですか?」
実際、優先順位が高いものでしたら、自ずと行動します。
「あ、トイレに行くの忘れた・・・」とか、ありましたか?
必要だとあなたが感じたことは、無意識に習慣化しているのです。
その行動を達成していくために、数多くのタスクで埋もれてしまい、本来するべきこと、やりたいことを達成することができなくなってしまう。
これが「しなければならない」というストレスに変わるのです。
本当に重要なことは、あなたは知っています。

これはあくまで私の見解なんですが・・・この考え方に切り替えることで苦痛だった家事がグンと楽になりました。
しかし、その重要なことを達成するために周りが一緒に動いてくれるかとなると、なかなかそう上手くはいきませんよね。
だったら、このように開き直ってみましょう。
「別に私が頑張らなくても、誰かにお願いすればしてくれるんじゃね?」
ということです。

「しなければいけないこと」があなたの適任とは限らない
「しないことリスト」を見てみると、実際あなたが頑張ってやってみたけどうまくいかなかったことはありませんか。
私の場合、子どもに「勉強しなさい。」言ってたけど、
と言われて、うまくいきませんでした。(遊びじゃないよ、在宅ワークだって!)
しかし、夫から伝えてもらうと、子どもは勉強しはじめました。(何だと?!)
いつも家でパソコンの液晶を眺めながら待機している私が言うのと、夜遅くまで汗水流して外で働いている夫が言うのでは、説得力や貫録が違うのでしよう。
まだまだ10年足らずしか生きていない子どもといえ、必死に何かをしている親の背中をきちんと見ています。
子どもに「勉強しなさい」と伝えるのは、私には向いてないようです。(泣)
「宿題が出来てればそれでOK!、それ以外のことはパパお願いねー!」
って感じで、できる人や得意な人にお願いしてやってもらった方が賢明です。(悔しいんだけどね・・・)
「しないことリスト」を活用した結果、家事が楽になった
炊事(料理)
- 一汁三菜献立を考えない →作れる分だけ料理して夫が料理に合うおつまみを買うようになった
- 朝ごはんは食べたい人だけ→家にあるものを出せば食べるので考える必要なし
- お昼ご飯を手作りしない→用事があれば外食かテイクアウト。家にいる時は家にあるもので
- 食事中の飲み物(お茶など)を注がない→飲みたい人が注ぐ
- カトラリーを用意しない→各自で用意する
- 飲み終えた麦茶のコップを洗わない→牛乳やコーヒーの場合は洗うけど。使い回してもとくに何も言われない
- テーブルを拭かない→汚いと感じた人やテーブルを使う人が拭く
- 食器を下げない→一番最初に食べ終えた人が空いた食器を下げる
洗濯
- 洗濯物を洗濯ネットに入れて洗わない→特に気にならないようだ。
- 自分の着た服を洗濯しない(冬場のみ)→翌日外出しないなら気にならない
- 夫の着た服を洗濯しない(冬場のみ)→夫から承諾済み。外出しないなら気にならないとのこと。
- 脱いで放置された靴下を洗濯カゴに入れない→洗濯カゴの近くを通る人がついでに持っていくようになった
- 洗濯物を干さない→子どもにお願いすれば手伝うようになった。
- 取り込んだ洗濯物をたたまない(乾いたら繰り返し使う)→使い回しても気にならないようだ。
- 取り込んだ洗濯物をタンスに直さない→使い回した結果、残ったら片付けるで遅くない
掃除・収納
- 食器を食器棚に直さない→どうせ使い回すし。使う食器ってたいがい決まってる。
- 食器をなおす位置を決めない→位置を決めるほどたくさんの食器を持っていない
- 棚やテレビ台に置いてあるものを整理しない→平日、夫と子どもがいない間に片付ける
- 掃除機をかけない→散らかした人に掃除をお願いする。
- 本棚の整理をしない→ぐちゃぐちゃにした人が整理をする。本棚を使わない人が整理しなくても困らない。
- 水回りを掃除しない→週末、家にいると必然的に汚れるので無駄。気になり始めてから掃除する。
- 洗剤やシャンプーを詰め替えない→時間に余裕がある人がすればいい。
- ソファの上に置いてあるものを片付けない→大概がカバンやコート類。平日になればすっからかん。
- 食べたお菓子のゴミや缶を捨てない→食べたゴミは自分で捨てる!子どもの頃に教えられたはずだよ?
身だしなみ
- 外出すると決まるまでは化粧しないし髪を洗わない→あくまで、家にいるときだからね。
- 寒い時は風呂に入らない(翌朝に入る)→赤ちゃんいるし、寒い時に風呂入ると風邪引くって。
- 娘の髪をブローするけど結ばない→娘本人の希望。
子育て
- 子どもに「勉強しなさい。」と言わない→私が言っても聞かないので、夫に任せる。
- おもちゃを片付けない(誤飲や怪我の原因になりそうな物のみ注意する)→食事をする前に子どもに片付けるよう言う。
- 子どもと遊びに行かない→子どもから「行きたい」と言われたら話し合う
しないことリストを作った後の実践方法をもう一度おさらい。
- したくないことは「しない」「できない」とはっきり言う
- 手短に小さなことをお願いする
- 強制させず自由な選択肢を与える
- お願いしたら、完璧なクオリティを求めない
- 女優になったつもりで褒める
- 相手に損をさせずに自分が楽する方法を考える。
休日の過ごし方に精神論は不要です
- 専業主婦なんだから家事や子育てをやって当然
- 働いている俺がエライ
- 収入が少ない奴が家事をするんだろ
- 長時間働いているんだから、家事をしなくていいんだ
- 家事なんて・・・暇な奴がやればいい
- 家事ができないあなたは、母親失格だわ
- どうせ言っても聞かないから私が我慢すればいい・・・
「楽に暮らしたい。」
「面倒くさいことはしたくない。」
「疲れた時は安らぎが欲しい。」
もういい加減どちらかが我慢するのは終わりにしてみませんか?
働き方は異なりますが、言い争っている暇がないほど皆よく働いています。
休日は「休む日」と書いて「休日」です。
気を遣いながら何かを成し遂げようとしても、また疲れが溜まるだけです。
「しないこと」は決して悪ではありません。自分の「したいこと」へ導くためのものです。
「しないこと」を増やして、休む時間を増やしていこう。