「ジビエって美味しいの?食べたことない!」
近年じわじわとジビエブームがきております。
チャレンジしたい方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「でも、臭みやクセがあって独特な味がするんでしょ?」
初めて食べる食材にチャレンジするのは、やっぱり始めが肝心ですね。
家庭でなかなか再現しにくい珍しいものだからこそ、お店で美味しいものをハズレなしで食べたい!
昨年の話になりますが、神戸北野にあるフレンチのお店「ルセット」で、ジビエ尽くしランチをいただきました。
今まで食べたことないレアなジビエたちのオンパレードでした。
ジビエを全く知らない初心者の私が、レポートします。
「ルセット」で食べ尽くしたジビエはこれだ!
いきなり前菜からジビエです。まずは、合鴨の登場です。
キラキラ輝くゴールドの食器に、ぉお!っとなりました。高級感あります。
お肉の下にある生地は、ジャガイモをつぶして平らにして焼いたものです。
そーっと・・・ドキドキしながら食べてみると、外がさくっとしてて中がしっとりと柔らかい。
鴨と一緒に食べたら、鴨の旨味とジャガイモのふわふわが広がって、顔がほころんできます。
こちらは、「ツキノワグマのパテ」です。
クマさん、なんと可愛らしいこと!
木製のスタンドに松ぼっくりや木の枝と一緒にサーブされました。
最初はなにかの演出かな?と思い、料理だと気づきませんでした。
ツキノワグマって聞いただけで「わぁあ♪」とテンション上がっちゃうのですが、目で見て楽しめるお料理だなんて。
口にするものは食べ終わると味がなくなってしまいますが、目で見たものは記憶に残ります。
絶対に忘れないです。
植木鉢の中の茶色い土?みたいなものは、ムースになっています。
飾りではなく、もちろん食べることができます。
小さなスコップがスプーンになっていて、これで食べます。
ランチというよりか、もはやファンタジーの世界。きこりになって森の中にいる気分です。
続いて来たものが、キジバトです。
ローストされたものに、色とりどりの野菜が添えてあります。
赤と黒の添え物(ごめんなさい、名前なんでしたっけ)と一緒にいただきました。
パリッとした食感がキジバトの旨味を包んでくれます。
酸味のあるバルサミコソースや、周りにあるスパイスをつけるとまた違った味わいです。
これはなんと「クマの手」です。
中国では高級食材と言われていて、入手困難な食材のひとつです。
赤ワイン煮込みにしてサワークリームソースと一緒にいただきます。
臭いや癖など独特な食感などまったく気になりません。こってりとした舌触りでトロットロ!
ふわっとしたソースによーく絡めていただきました。
ヤマドリとアーティチョークのコンソメスープです。
わぁ、トリュフが添えてあります。控えめにガッツポーズしてます。
シンプルな見た目ですが、素材ひとつひとつに存在感があります。
繊細なお味でとっても上品。
それぞれの素材を30回くらい噛み締めて味わっていただきました。
ツキノワグマとフォアグラのパイ包み。またまたクマを食べました。
サクッとしたパイ生地に、ジュワァァ〜っと広がるクマのお肉とフォアグラ入り。
いくらでも口に入りそうなくらい軽やかなパイ生地で、中はとろ〜っとジューシー!
しっかりとソースを絡めて、味わいました。
平日ランチなのに、こんなに食べていいの?ってくらい、いただきました。
別腹スイーツも盛りだくさん!
ふわっふわでとろりとしたオレンジのシャーベット。ソースは赤ワインかな。
コクがある酸味が広がります。
ジューシーなジビエを堪能した後のお口直しにぴったりです。
キャラメルとチョコのムース。真ん中にじっくりと煮込んだりんごがトッピングされてます。
綺麗に盛り付けてあると、食べてしまうのがもったいないのだけど・・・遠慮なく。
ん〜・・・しあわせ。
甘いもの2連発。このあとに飲むコーヒーが絶対に美味しいことでしょう。
食後の飲み物と一緒に、かわいらしいお茶菓子も付いてきました。
またまた、スイーツ!
もういくらでも食べたいです。帰るのが名残惜しいです。(後ほど調べたら、「ミニャルディーズ」と言って、食後に出される小さなお菓子のことだそうです。)
ドライアイスの入ったガラスのお皿にちょこんとお菓子が乗っていて、うっとりしながら眺めてしまいます。
お店の外に出て現実モードに戻らないといけないのですが、おとぎの国に引き戻されそうです。
シャーベットとムースで十分だったのですが、最後に登場した焼き菓子の演出は、まさにサプライズものでした。
ジビエ初心者も気軽にフルコースを楽しもう。もっと知りたくなります。
ジビエのお味ですが、まずはご安心ください。
味や香りなどの感じ方に個人差はあるかもしれませんが、特有の臭いや食感は全く気になりませんでした。
「牛肉や豚肉、鶏肉とは、何か違うなぁ」というような違和感は、最初のうちは感じるかもしれません。
でも、「ジビエそのものの個性なのか」と、次第に良い意味で変化していくと思います。
お店に入ったとき、英国の貴族のような雰囲気で圧巻!
身の丈に合うんかな〜と思いながら来店しました。
あまりの緊張で・・・フォークやナイフをガチャンと落としてしまいそうになって、恥ずかしい。
でも、ひとつひとつサーブされてくるお料理を見ていくうちに、緊張がほどけていきだんだんと楽しくなってきました。
キレイなお料理なのはもちろんですが、少し遊び心があって、次はどんなものがくるんだろうとワクワクした気持ちで味わうことができました。
緊張していたのも嘘みたいです。
スタッフさんも気さくに話しかけてくださり、ほっとした気持ちで堪能することができました。
当時は妊娠中なのもあって、気遣ってくださりありがとうございました。
ずっと居座りたかったよー!
ごちそうさまでした。
ルセット
- 住所:兵庫県神戸市中央区山本通2-2-13
- TEL:078-221-0211
- アクセス:三宮駅(JR・阪急・阪神・地下鉄)から徒歩10分
- 営業時間:ランチ 11:30~14:30/ディナー 17:30~21:00
- 定休日:月曜日
- URL:http://recette-kobe.jp/